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何のために仕事をしていくのか。【時代にしがみつくシリーズ】

さて、ここ最近考えることがある。
それは環境問題について。

俺は環境問題について簡単にいうと興味が無い。。。
それでも、SDGsにまつわる映像の制作やWEBの制作など、ここ2年の間にいくつか携わってきた。(興味がないって言ってごめんなさい。。)
なんで、興味が無いかというと怖いから。。。
だって、環境問題のことを知って地球がヤバい!って思ったら、怖いじゃん。。
怖いって思ったら自分が何もできなくなったり、死んだ方がましだとか思ったりするかもしれないから。
だから興味がないってことにして生きてきたのです。

それでもここ何日か、環境問題やエコなどのキーワードに触れる機会がどんどん増えていることに気づく。
たぶん、俺みたいな人の耳に入ってくるってことは、世間一般みんなも同じなんだろうと。
そうなってくると、怖い!とか言ってる場合ではないのかもしれないと思うようになってきたのです。

それと今年になって半年過ぎたが、なんだか仕事をする上で先行きの見えない不安感を抱えている。忙しすぎたせいもある。そのせいで何の為に働いてるんだっけか?なんてことも考えてしまった。
元々はコロナのせい。
あと本厄のせい。
それでも新しい技術を追い求めることも未だに好き。
なのになんとなーく、不安。
よく寝れてもない。
そんな感じの今日この頃。

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そして、

そんな漠然とした悩みを一つの答えに導いてくれた本を同僚の柊子が教えてくれた。(本人は読んでないらしい。。)

『広告がなくなる日』牧野圭太

なんとなーーーーく、そうかもなーーーて思っていたことが、この本を読んでしっくりくることがあった。

まずは、『物理的に豊かな時代』がもう成熟しているということ。
今まで、
「モノを流通させ、便利で効率的な世の中になっていく」
そんなことがビジネスであり、世の中が豊かになっていくことだと、そう思ってるし、これからもそうだと思っていた。し、広告を作る仕事って、消費者に商品の良さを知ってもらって、買ってもらって儲かるのがコンバージョンだと思って仕事をしていた。
「結局、ホームページ作って、モノが売れたのどうなの??」って感じ。

でも、なんとなーーーく、売り上げを目指すだけって仕事に虚しさを感じていた。。。
きっとコロナのせいもあると思うけど。

そして、この本にこんなことが書いてある。

「物理的に豊かになってもどこか生きづらさを感じるのは、「真に豊かで生きるに値する文化的社会」の希求へとシフトできていないからです。私たちは今、「成熟の高原」に立っているのだと自覚し、そこでどのような仕事を為していくべきか考えることを問われています」

そう、物理的に豊かになっても、もう幸せではないってことなのかな。
それかその豊かさの先に進まないといけないのかもしれない。

じゃあどんな時代が待っているか、

現代は、「物理的な豊かさ」がある程度達成された社会
その結果、「人々の暮らしにおける課題」はもうほとんど残っていません。
「役立つ」ではなくて「意味のある」仕事を作り出していく必要があると。
それは、「物理的な豊かさ」ではなく、「精神的な豊かさ」を問い続けることだと。

精神的な豊かさ、、、、、
それは、環境問題、人種差別、貧困問題、ジェンダー平等などの「社会課題」を解決することに力を注ぐということ
そういった意味を追求できる人材・組織がより活躍していく社会になるのだそう。
広告にはその力があり、役目があると。
で、「これからの時代のキーワード」っていう記載があるんだけどそれが分かりやすかった。

便利→意味
安価→適正
効率→倫理
労働→活動
など

俺はまだこのキーワードの変化にまだついていけてない、、って正直に思ってしまった。
現に、世界の広告はもう進んでいて、「カンヌライオンズ」においても「社会性の追求」をテーマにした広告の受賞が増えているとのこと。日本はまだまだ遅れを取っているらしい。

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本当に意味がある仕事なのか?
それが仕事に求められる時代がやってくると。

で、もう一つそういうことが求められる要因に「ミレニアル世代/Z世代」が持つ感覚がどんどん社会に進出しているということ。
その世代は、「商品をスペックで選ぶのではなく、その企業の倫理観や姿勢で買うものを選んでいる」と。要はその企業のブランドに対してお金を払うってことなんだと思う。

その感覚はなんとなくわかる。ギリギリミレニアル世代じゃない俺でもなんとなくわかる。
自分の周りにも増えてきている。
うちゅうブルーイングのビールもそうだと思ってる。もちろんビールもおいしい。
友達のお店に行くとかもそういうことだって、「精神的な豊かさ」に対してお金を払っているってことだと思っている。あってるよね?

この本では、他にも広告の役割や、ブランディングとはなんぞや、どうブランディングしていくべきか、その成功例なども載っていてとても分かりやすい。
そして牧野さんの広告を作る人、広告に携わる人へのメッセージが熱い!
なので是非読んでもらいたいのだけど、なにより自分が感銘を受けたのは、

「物理的な豊かさを求める時代から精神的な豊かさを求める時代」
に変わっている?もう変わったの?これからなの?ってこと。

それが、企業にも求められているし、我が社VEJ自体もそうだ。広告はそれを表現する役目を担っているということ。
その「精神的な豊かさ」は、「社会問題をどう解決するか?」を追求すること

俺みたいな古い人間には、とても難しいことだと思う。
例えば、Tシャツを売る。
Tシャツを買った人がどうやって「精神的な豊かさ」を手に入れるか。
それには社会問題や文化など、利益とは別に消費者へ提供することを考えないといけないのだから。

イベントを企画する。
それに来たお客さんは「精神的な豊かさ」を得る。
音楽とか分かりやすいのかもしれない。それに加えて社会問題に貢献出来ればなお良しということだろう。

そう、俺はまず社会問題を知らないといけない。
だって避けてきたから。

自分に近い人の幸せだけしか考えてこなかったけど、これからは売り上げ以外に、お客さんよりもっと広い範囲、誰かのために、誰かの問題を解決するために仕事をしていく必要がある。多様性も受け入れなきゃ。
そのためには、環境問題についても、人権問題についても、貧困問題についてもたくさん勉強しなければならないと思った。
まずは自分のアンテナを広げてみる。

そうすれば俺はまだ何年か仕事できるかな。
そんなところにモチベーションの兆しを見出したのである。

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