情熱が人を動かし、人を情熱が動かす Vol.67
「ジャズ好きなの?」
『はいジャズ好きです!!』
『こいつカッコいいな』
「まだ話の途中なんだわ」
「俺は見てみたい」
「思ってたより悪くなかった」
「やらされてんじゃねえ」
「俺がやるんだよ」
『月まで行こうと行ってくれた』
「ぶちかませ」
「これをやらなきゃ一生後悔する」
「分かったよ バーカ」
映画「BLUE GIANT」をようやく見た。映画館で見ればよかった。かっこいい。
一生懸命でひたむきな彼らの姿は、私のこころをドスドスとえぐるように刺激する。
演奏時の表現がいい。音やリズム、目に見えないものを、線、曲線、色を使い、曲とうまく共鳴して、楽曲のよさもさることながら、さらに絵が音を後押ししていた。
「ジャズっていいな」
素直にそう思った。
私はなにかをやるときに、スマートにやり遂げることがかっこいいと思っていた。正確に言うと「かっこよく見える」と思っていた。
だいぶ歳をとってから気づいた。
その浅はかさに。
現実に私はかなりカッコ悪い。例えば資格試験。
私は猛烈に勉強する。
100点満点で70点を取れば合格するような試験でも完璧を目指す。資格取得が目的のはずなのにがっつり時間をかけてしまう。
頑張っている(であろう)自分に心地よさすら感じていたりする。愚か者。
ボクシングの減量なんかも必要以上にして、試合当日はヘロヘロだった。
選手として失格だ。
泥臭くやっているがそれを周囲にはみせない。スマートにこなして人からかっこいいと見られたい。
しかし、こと他人になると話は別だ。一生懸命している人がいると、全力で応援したくなる。手伝いたくなる。そして、その人が今まさに思いを成し遂げると、自分のことのように喜ぶ。ときに涙する。
サッカーマンガ「キャンプ翼」に登場するキャラクターで『石崎 了』という選手がいる。
『石崎くん』の愛称で読者から親しまれる。
作中ではとんでもない必殺シュートを放つ選手や、どんなシュートをも止めてしまうゴールキーパーがいる。しかし、
「石崎くん」は必殺のシュートや華麗なテクニックの類は持たない。
唯一名前のつく技(?)は
『顔面ブロック』
相手の強烈なシュートを顔面ではじき返す。
実に泥臭く、努力と根性の人。
しかも「石崎くん」その後「ジュビロ磐田」に入団。プロ選手の道を歩んでいた。
幼い頃に「石崎くん」から大切なことは教わっていた。
元サッカーイタリア代表の重戦車こと「ジェンナーロ・ガットゥーゾ」彼もまた「石崎くん」に魅了されたもののひとり。
週刊少年ジャンプのキーワードは
「友情・努力・勝利」まさに『石崎くん』
今回は「キャプテン翼・石崎くん」のよさについてお話しさせていただきました。
…いや、違う映画「BLUE GIANT」の良さだ。
玉田というキャラクターが実に努力のひと。才能あふれ努力を惜しまない2人に挟まれた玉田は苦悩する。でも、
傷つき打ちのめされても玉田は立ち上がる。
玉田側の私は共感し応援する。
玉田はカッコイイ。
玉田のように生き方で語れる人に
私はなりたい。
まずはやろう。
そう、PDCAの『P』は
Passion 情熱
なのだから。
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