大切なひとに贈りたくなる“華おはぎ”の世界
花、暮らし、私 vol.24
年末の合言葉。
“あっという間。一瞬だった”、という言葉が出るのは毎年のこと。
気がつけばもうあと数日で新しい年が明けますね。みなさんのこの一年はどんな年になったでしょうか?
名古屋ではクリスマスイブに初雪となり、ホワイトクリスマスイブを喜ぶ声がそこかしこから聞こえてきました。雪だるまをつくって楽しんでいるSNSも多かったですね!
今年の私のクリスマスは、とても楽しく美しく、美味しい「華おはぎ」の世界へと足を踏み入れていました!
華おはぎ とは?
ご存知ない方が多いかもしれないですが、「華おはぎ」というその名の通り、おはぎの上に餡でつくられた美しく華やかなお花が乗っているのです!
SNSでその存在を知った時からその見た目に惹かれ、興味しんしん気になっていた華おはぎ。
韓国発祥のフラワーケーキの絞り技術を日本のおはぎでアレンジしたスイーツで、韓国のフラワーケーキは米粉を使ったスポンジにバタークリームを絞った花をあしらったものであるのに対して、華おはぎはスポンジではなくおはぎの上に白あんを絞った花で作られています。
絞り口の種類や絞り方によって何十種類もの花を作り出すことができ、花びら一枚一枚にこだわり抜かれた繊細で華やかな見た目が人気です。
今回は名古屋市大曽根にお店を構える「An de Flower」さんの体験レッスンにお邪魔してきました。これは是非みなさんにもオススメしたい、特別な体験だったのでリポートします!
華おはぎづくりを体験!
名鉄瀬戸線 森下駅より徒歩2分。餡のお花づくりの資格取得もできる本格的なスクールでもあるAn de Flowerさん。2020年にオープンされると同時に話題を集め、TVや雑誌に何度も取り上げられる人気店です。
体験レッスンはオーナーであり講師の真城裕明子さんに一から教わりながら、華おはぎを作っていきます。真城さん、どうぞよろしくお願いします!
体験レッスンでは、このような専門の道具を使って、白あんでお花をつくる「絞り」の技術を教わります。
まずはシンプルなお花をつくりながら練習開始。
ピックがついた小さな回転台の上に餡を絞っていきます。
少しずつ餡を絞って土台を作り…
花びらを少しずつ絞り…
外側の花びらは角度をつけて、咲かせていきます…
と、さらさらと軽やかに見本のお花をつくってくれる真城先生。
…簡単そうに見えて絶対に簡単ではないことだけはわかります(汗)
実際に絞ってみると、やはり先生のように軽やかに絞れるわけもなく(そりゃそうです)、土台を作るところから苦戦!私にとってはお菓子づくりで生クリームを絞る経験ですら、もはやうん十年前のこと!
いっしゅん苦手意識に苛まれそうになりましたが、この白あんペーストのいいところは何回もやり直しができること。失敗しては絞り器に餡を戻してやり直し、を繰り返し、少しずつ絞りにも慣れてきました。
土台を作って、花びらを作り、咲かせていく…なかなか綺麗にいかない悔しさ反面、一枚ずつ花びらをつくっていく感覚が楽しくて、ずっとやっていたくなります!
さて、長い時間をかけてようやく1つ完成!
そんなに悪くないように見えるのは、最後にちゃっかり真城先生に綺麗に整えてもらったおかげです(笑)
これを何個か作ります。
今回はクリスマスということもあり、特別にポインセチアの作り方も教えていただきました。
口金を変えて、葉っぱの作り方を教わります。
相変わらず先生の手によりさらっと軽やかに形作られていく植物にウキウキ!先生の制作風景をみるだけでもとても楽しいです!
こうして出来上がった花や植物を、真城さん特製のおはぎの上に乗せていきます。
先生の作ってくれたお花の中にひっそりと、自作のバラとポインセチアも紛れています。最後に葉っぱや金粉で仕上げをしてもらい、完成!!
専用のおひつへ並べられたおはぎとお花がとても可愛いですね。蓋を開けた瞬間の感動がイメージできます。これは自分で体験して楽しむだけではなく、誰かに贈りたくなる可愛さ!
華おはぎ、そのお味は?
あっという間に体験レッスンが終了!真城先生と色々なお話をしながらのレッスンは本当に楽しかったのですが、それだけでは終わらず、素敵な時間が待っていました。
私が熱中してお花絞りをしている間にこんなプレートが出来上がっていたのです。
なんと、このレッスン、試食がつくのです!
その場でも食べられて、作った作品は持ち帰って誰かと共有できる、というのも嬉しいですね!
今回は特別に、あんこ・アーモンド・マンゴー味のおはぎでクリスマスバージョンのプレートを作ってくださいました。
…食べるのがもったいなくてなかなか食べ始められません(笑)
とはいえやっぱりお味も気になるので、意を決してまずは定番のあんこから戴きました。
白あんの花とおはぎを一緒にパクリ。
正直、驚きでした。
いわゆる「おはぎ」でイメージする甘ったるさがなく、程よくやさしい甘みと赤飯の塩味が絶妙で!これはどれだけでも食べられそう。
その後アーモンド、マンゴーと続けて戴きましたが、それぞれ美味しすぎて、柄にもなく「ぅんまー!」と叫ぶほど。ペロリと全て平らげてしまいました。
見た目だけでなく、味も感動レベルです。
An de Flower・真城さんの思いやり
An de Flowerの華おはぎは、美しいお花の色も野菜から作られた天然の着色料を使用し、保存料・添加物を使わず安心できる素材だけで作られています。
真城さんとお話ししていると、とても人思いなのが伝わってくるのですが、素材選びにも優しさが詰まっているのですね。
もともと、趣味として学び始めた花絞りの技術を活かし、おはぎにアレンジして友人へプレゼントしていたという真城さん。そこからご要望の声が増え、お店を出すことになったのだそうです。
人助けやおもてなしをするのが好きな真城さんならではの、誰かに喜んでもらえたら…という優しい気持ちから始まった素敵なお店なんです。
趣味とはいえ、何事もストイックに極める真城さん。
花絞りの技術も本場韓国へ足しげく通い、師からマンツーマンのレッスンと日々の何時間もの練習の末に習得されたのだそうです。誰よりも努力を重ね、誰よりもやさしい。そんな彼女のお人柄が、華おはぎにさらに華を添えている気がします。
彼女ならではの感性が活きる美しい華おはぎ。
名画から着想を得た絵画シリーズなども必見です!
An de Flowerでできること
現在は店頭での当日販売はしていない為、1週間前までの事前予約の上購入が可能です。オリジナルオーダーも可能とのことなので、お祝い事にもぴったりですね。
1回きりの体験レッスン・複数回の資格取得コースも開催されていますので、ぜひ体感してみてください!
※レポートの内容は普段の体験レッスンとは異なる部分がありますので詳細は店舗へお問い合わせください。
クリスマスに本当にいい経験になりました。真城さん、ありがとうございました!