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夏休みに友達とやってみよう! 広辞苑ゲーム「たほいや」!


皆さんこんにちは!
ドラゴン桜塾塾長の永田耕作です。 

これまで2週続けて、楽しみながら勉強になる「夏休みに友達とやってみよう!」というゲームを紹介しました。 

今回はそのシリーズの締めくくりととして、我々東大生メンバーの中で話題となった「たほいや」というゲームを紹介します!
 
この「たほいや」というゲームもバナナグラムと同じく、多くの人にとって馴染みのないゲームでしょう。
 
「たほいや」とは、広辞苑を使って見たこともないような珍しい単語を選び、その本来の意味と偽で作った選択肢を混ぜて、どれが正しい意味なのかを当てるゲームのことです。
 
意味の説明文を辞書っぽく作って、出題者がいかに答える側を迷わせることができるかどうかがカギになる、語彙力や文章力が試されるゲームなのですね。
 
実はこのゲーム、欧米でも「Fictionary」(dictionary+fiction)(辞書+フィクション)という名前で親しまれています。
 
日本でも元々はこの名前で呼ばれていましたが、このゲームの代表的な単語で例題にもよく用いられる「たほいや」の方が馴染み深いだろうということで、現在では「たほいや」と呼ばれることが一般的になりました。

ドラゴン桜note編集長の青戸さんは、以前からこのゲームが大好きだったようです。
 
今回は夏休み特別企画として、僕と西岡さんに問題を出題してきました。
 
青戸さんが出題した問題を一緒に解きながら、この「たほいや」の面白さを感じていただけると嬉しいです! 


ー例題「たほいや」ー

さて、例題はタイトルの通り「たほいや」の意味を問う問題です!
 
次の選択肢の中から、「たほいや」の説明としてふさわしいものを選んでいてください。

①山畑の猪追い小屋。
②田んぼの古称。《季・秋》
③釈尊・多宝二仏や大日如来をまつる殿。

いかがでしょうか。初めてこの問題を見たときの個人的な感想としては、「誤答選択肢のリアリティすごいな」ということでした。皆さんも思いませんか??

それはさておき、この問題、僕は悩んでいたのですが、西岡さんがとても聡明な考え方を示してくれました。

「たほいや」という言葉を分解してみると、「た+おい+や」と音を分けることができます。そこで、①の選択肢を見てみると、「田畑(た)を追い(おい)する小屋(や)」となっており、分解された言葉と意味が一致します。実際、この問題の答えは①なのですが、このように文字を分解して考えてみると答えへの道筋が見えるかもしれません。

この調子で、実際の問題にチャレンジしてみましょう!


ー第1問「ぬまたろう」ー

第1問は「ぬまたろう」です。なかなか面白い響きの単語ですが、これはどういった意味なのか。選択肢から選んでみてください。

①ドジョウの異称。
②スッポンの異称。
③借金で首が回らなくなること
④あちこちさまよい歩くこと。

いかがでしょうか。ここでポイントなのは、「ぬまたろう」という単語が果たして名詞なのか、動詞なのかすらこの情報では分からない、ということです。
 
例えば「沼太郎」みたいな名詞なのか、「ぬまたろ-う」という動詞なのか。それによって、どの選択肢を選ぶのか変わってきます。
 
答えが分かりにくくなるように、異なる品詞の説明を混ぜているところが、青戸さんの技術と言えますね。

この問題の答えは、②になります。
 
ぜひ青戸さんに答えの解説を!と期待したのですが、辞書に「スッポンの異称。」としか記述されていない以上、「なぜか」と理由を問われても難しいものがありますね。
 
「ぬま」という言葉からちょっとだけドジョウっぽいなとも思ったのですが、なんとなく直感で僕は②を選ぶことができました。

【出題者・青戸さんのコメント】
「ぬまたろう」の見出しが目に入った時、響きが面白くて「これだ!」と思ったので問題にしました。③の選択肢は沼にはまって抜け出せない感じを、④は「さまよう」とか「うつろう」のような、辺りをうろつく感じをイメージして作りました。


ー第2問「ひょうずば」ー

続いての問題は、「ひょうずば」です。
 
これもなかなか聞きなれない単語ですが、果たしてどのような意味なのか。選択肢から選んでみてください。

①江戸時代中期に利用された公共の井戸。
②<秋田県・山形県などで>思いもよらない。
③矢を放ち、命中する音の形用。
④妖怪の一種。

いかがでしょうか。個人的に気になったポイントは「秋田県・山形県などで」という部分です。
 
これが青戸さんが寄せて作ったフェイクなのか、広辞苑で実際に使われている表現なのか。
 
このように製作者の意図を汲み取っていかに考えるかが、このゲームの醍醐味なのですね。

この問題に僕が③を選ぶと、西岡さんからは「これは流石に音だけで入れた選択肢だろう」と指摘しました。
 
僕も共感はしたのですが、だからこそ「実は音がそれっぽいだけの③が正解でした」というオチなんじゃないかな?と思い③を信じてみました。
 
結果、正解は③。「ひょうず」の「場」である①の公共の井戸を選んだ西岡さんは撃沈する結果となりました。
 
西岡さんの考察は、「おそらくそのように捉えるんじゃないか?」と期待して青戸さんが作成したダミーの選択肢であったため、術中にハマった西岡さんを見て青戸さんはとても楽しそうな顔をしていました。
 
まさにこんなシーンこそが、このゲームの真骨頂だと言えるでしょう。

【出題者・青戸さんのコメント】
正解の③にある「音の形用」という言い回しが、自分では絶対に思いつかないものでした。なので、他の選択肢で同じくらい広辞苑っぽく説明するのに苦労しました。②の<○・○などで>という書き方は実際に広辞苑にあるものです。④はあえてシンプルにしましたが、「妖怪の一種。ひょうすべとも。」ぐらいまで書いてもよかったかもしれませんね。


ー第3問「いおつみすまる」ー

最後の問題はこちらです。7文字と長い単語である上に、すべてひらがなでどこで区切れているかも分からないこちらの「いおつみすまる」。
 
果たしてどんな意味なのか、こちらの選択肢をご覧ください。

①一時的に貧乏になること。
②明け方に雨が止み、空が晴れること。
③多くの玉を糸に貫いたもの。
④からくり仕掛けの一種。

かなり難しい問題で、僕も西岡さんも間違えてしまいました。

二人でめっちゃ悩んでいる様子

さて、こちらの問題はここでは答えを発表しません。

「いおつみすまる」の答えや解説が気になる方は、青戸さんがドラゴン桜塾のYouTubeチャンネルで紹介しているので、ぜひご覧ください! (下にリンクがあります)


おわりに

今回は「たほいやに挑戦!」ということで、青戸さんが出題した広辞苑の単語の意味を当てるゲームにチャレンジしてもらいました。

今回遊んだ「たほいや」、僕が塾長を務めるYouTubeチャンネル「ドラゴン桜塾」でより詳しく説明しています。
 
最後の問題の解説はここでしか見られないので、ぜひご覧ください!

今回の記事は、ここまでとなります。
それではまた次回の記事でお会いしましょう!

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