東大入試より難問? 灘中学の入試問題「漢字しりとり」に挑戦!
皆さん、こんにちは!
ドラゴン桜塾塾長の永田耕作です。
前回に引き続き、今回も中学受験について扱っていきたいと思います!
ところで皆さんは、語彙力がある人ってカッコ良いと思いませんか?
僕は昔から強くそう思っています。語彙力がある人は、同じ内容の話をする際にもいろんな具体例が出たり、ことわざや慣用句を巧みに使ったりして、話に深みが出るのです。
そのため、話している内容は同じでも、より説得力のある話ができるのだ、と僕は考えています。そう思うようになったのは、僕の父親との会話がきっかけでした。
僕の父はとても雑学に強い人で、僕が小さい頃から色々な話をしてくれました。その度に僕は「その言葉ってどういう意味?」「今の言葉は、他にどんな時に使うの?」などと色々と質問をして、言葉を少しずつ覚えていった記憶があります。
やはり実際に近くで見ていても、幅広い表現や比喩を用いて話ができる人はとても面白いのです。皆さんの中にも「自分に語彙力があったらなあ」と思う人は多いのではないでしょうか?
そんな語彙力、実は今回のテーマである「中学受験」で鍛えられちゃうのです。僕らのメンバーの一人であり、中学受験を実際に経験した松岡くんが、語彙力を鍛えられる国語の受験問題を持ってきてくれました。
彼が紹介してくれたのは国語の漢字しりとりの問題。僕も最初は「こんなのが入試で出るの?」と思いましたが、やってみるとこれがかなり難しいんです。
皆さんも、ぜひ一緒に解いてみましょう!
①中学受験って、どんな問題が出るの?
実際に問題に取り組む前に、中学受験ではどのような問題が出るのかをちょっとおさらいしてみましょう。
前回の記事でもお伝えしましたが、中学受験では基本的に「国語」と「算数」の2つの科目がメインで扱われます。そして、学校の入試方式や受験者の選択に応じて「理科」や「社会」、そしてときに「英語」という科目が登場するのです。
それぞれの科目の中身は、シンプルな計算問題や漢字の問題、単語力を問う問題から始まり、読解力を試す問題や、文章読み取り問題などさまざまな種類があります。幅広い問題への対応力がカギになるのですね。
問題の傾向は、受験する学校によって大きく異なります。だからこそ、難しい学校を受験する生徒さんはその特色を見ながら受験校を絞っていることもあるようです。いかにその学校にフォーカスして受験対策ができるかが大事なのですね。
さて、中学受験の概要がつかめたところで、ここからは実際に問題を見ていきましょう!
②灘中学の難問「漢字しりとり」に挑戦!
それでは、超難関校として知られる灘中学で実際に出題されたことのある、「漢字しりとり」の入試問題を見てみましょう。問題はこちらです!
いかがでしょうか。僕がこの記事のタイトルで「東大入試よりも難問?」と煽る気持ち、分かっていただけたのではないでしょうか。明らかに、12歳の小学生が解くとは思えないような難問なのです。
さらに松岡くんによると、これは10問20問と続く国語の試験問題の中の(1)、つまり最初に出題されるものということです。
これが一問目ということは、この後も同じかそれ以上のレベルの問題が何問も続くのです。そう考えると、かなり集中力や判断力が必要なことが分かりますね。
さてここからは、この問題のルールを詳しく説明しましょう。基本的には、A〜Dに入る漢字を1つずつ決めれば良いのですが、一つ気をつけるべきポイントがあります。
それは、A〜Dは全て音読みで、かつ「隣り合う同じアルファベットのマスは、違う読み方をする」ということです。
つまり、例えば「音」という漢字がマスに入る場合は、片方が「オン」、もう片方が「イン」と読む、というような形になるのです。これを踏まえて、ぜひ皆さん答えを考えてみてください。
この問題、AとBはまだまだ優しいと感じる方も多いでしょう。理由はシンプルで、漢字を埋める際のヒントが多いからです。
Aであれば、まず「理」という漢字から始まる二字熟語をいくつか思い浮かべます。理科、理性、理解、など色々とありますね。その中で、後ろの漢字が「来」とくっついて二字熟語を作れるかどうかを考えます。
すると「由」の字を使えば、「理由 → 由来」と両方に当てはまり、かつ「由」の部分が音読みでそれぞれ読み方も違うので、条件をクリアしていることが分かります。
Bも同様に考えていくと、「世」の字を使って「来世 → 世紀」という組み合わせが見つかります。ここまでは比較的スムーズに埋めることができたという人もいるのではないでしょうか。
問題は、CとDです。ここでは、「C・D」というノーヒントの二字熟語が登場してしまうのです。つまり、「紀」「曜」という漢字だけを頼りにマスを埋めていく必要があります。
「紀」と「曜」のそれぞれの字を使った熟語はそれほど多くないので、候補が絞りやすいのがまだ救いでしょうか。もし難しいと感じたら、辞書などで調べてみるのも手ですね。
このような遊び感覚で解ける問題を通じて知っている言葉の数を増やしていくのが、語彙力を鍛える一つの道でもあります。ひたすら漢字ドリルで熟語を丸暗記するより、そっちの方が楽しいし印象にも残りやすいですよね。
ちなみにこの答えは、「紀元 → 元日 → 日曜」となります。「キゲン」「ガンジツ」「ニチヨウ」と読めるので、ちょうど綺麗に全て違う読み方になることが分かります。これには僕も、「なんて上手く問題ができているんだ」と感動しました。
ちなみに松岡くんはこのドラゴン桜noteの記事で、今回やったような漢字パズルの問題を色々と紹介してくれています。興味のある方は、ぜひこちらもトライしてみてください!
おわりに
さて、今回は「中学受験の問題に挑戦!」ということで、超難関校である灘中学校の実際の入試問題にチャレンジしました。
塾長である僕自身は全く中学受験について知らなかったのですが、チャレンジしてみるととても歯応えのある問題で、「これを12歳が解くのか…」と戦慄してしまいました。
中学受験は早期からこのような知識や理解力を試される問題に取り組むことで能力が鍛えられるので、中学受験を検討している方やその親御さんの方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください!
今回の中学受験についての話は、僕が塾長を務めるYouTubeチャンネル「ドラゴン桜塾」で塾長の僕と松岡くんの2人でより詳しく説明していますので、ぜひこちらもご覧ください!
今回の記事は、ここまでとなります。
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!
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