見出し画像

もうダラダラしない!すぐやる人になる「3つのS」後編

文・編集:青戸一之(ドラゴン桜公式noteマガジン編集長)


みなさん、勉強は順調ですか?

前回の記事では『すぐやる人になるための「3つのS」』と題して、スピード・シンプル・システムのうち、スピードについてお話ししました。

今回は残りのS、シンプルとシステムについて解説します。

3つのSを活用して、今日から「すぐやる人」になる第一歩を切りましょう!


・やることのシンプル化でやる気を生む!


2つ目のSは「シンプル」です。
ここでもう一度『ドラゴン桜2』のコマを確認しましょう。

「シンプル」のポイントは、やることを絞ることです。

前編の記事では、やり始めるまで時間がかかる、すなわちやる気が出ない状態の原因の一つとして「迷い」があると説明しました。

「今日は何の勉強をしようか」「あれもこれもやらなきゃ」と考えているうちにやる気がだんだん薄れていくということでしたね。

そこで有効なのが「シンプル」です。

あれこれ悩んでグズグズするくらいなら、いっそ思い切って、やることをバッサリとカットしてしまえばいいのです。

「これだけやったらもう今日の勉強はOK!」とシンプルに割り切ってしまえば、机に向かう気持ちも軽くなります。

そこで、すぐに取り掛かれるように勉強をシンプル化する3つのステップを紹介します。

① やることをリスト化する

まずは自分が勉強すべき内容、あるいはやりたいと思っていることをリスト化しましょう。

紙でもなんでもいいので、一覧にして書き出してみるのです。

例えば英語の勉強なら

・単語
・文法
・長文読解
・英作文
・リスニング

といった感じです。(実際は文法一つとっても「時制」「助動詞」など細かくタスク化できますが、ここでは分かりやすさを優先して大まかな分類にしています)

こうすることで、自分のタスクの全体像が見えます。頭の中にあることを見える化することで、思考がクリアになります。

反対に、こうでもしない限り、「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」という考えが浮かんでは消え…が繰り返されるだけです。

実際の量以上にやるべきことが多いような錯覚を起こし、気が重くなってしまいます。

② マトリックスで分類する

さて、やるべきことがリスト化できたら、今度は一つ一つをマトリックスで分類しましょう。

以下のような図をイメージしてください。

分類する基準は2つ。「簡単かどうか」、「優先度が高いかどうか」です。

優先度にあまり差がない場合は、「簡単かどうか」だけで判断してもOKです。

例えば数学の勉強なら、Aには基本的な計算練習や公式を覚えるための簡単な例題などが、Bには標準レベルや応用の問題などが当てはまるでしょう。

やることを絞るためには、それぞれのタスクに優先順位をつける必要があります。

このようなマトリックスで整理することで、何から手をつければいいか、逆に何を切り捨てることができるかが明確になります。

③ やることを思い切って絞る

マトリックスでの分類が終わったら、今度はやることを絞り込みましょう。

「すぐやる人」になるには、とにかく一歩目のスタートが肝心。

そのため、勉強するのは思い切って、Aの枠に分類したものに絞ってしまいましょう。

「これだけやったらもうOK!」と割り切ってしまうのです。

「えっ、本当にAの部分だけでいいの?」と思うかもしれませんが、今は「やり始めるまでが長い」を解消するための話なので、全然構いません。

とにかく勉強に向かう気持ちを軽くするため、タスクも軽くしてあげるのです。

いったんやりだしたら、気持ちが乗ってくることもあるでしょう。その勢いでBや他のエリアの勉強も出来たらもうけもの、くらいのノリで問題ありません。

そもそも「シンプル化」が必要な人は、理想が高すぎることが多いです。

みなさんの頭の中には、「勉強を重ねた末にある自分なりの理想の状態」があると思います。

ただ、そのレベルに近づくためにやるべきこと・やりたいことが多くあるのは分かっていながら、実際それをやろうと思うと量的にも質的にもうんざりしてしまい、なかなか腰が上がらない、ということが多いのではないでしょうか。

その結果、やらなきゃという思いに反して結局やらずじまいになり、「なんて自分はダメなんだ…」と自己嫌悪に陥る、そんな悪循環になっていないでしょうか。

高い理想の10を志して結局0で終わるくらいなら、いっそ簡単な1でもいいから努力を積み重ねていく方がよっぽどマシです。

1の努力でも、続けているうちにだんだん2や3が苦にならなくなり、いずれ10に辿り着けるでしょう。

そのためにも、まずはやることをシンプル化して、0から1へのスタートを切りましょう。

自己肯定感を上げる進捗管理表

先ほど自己嫌悪の話があったので、少し話は逸れますが、ここで勉強の継続につなげるためのちょっとしたテクニックをご紹介します。

ここから先は

2,227字 / 2画像
逆転合格を勝ち取った『リアルドラゴン桜』な東大生の具体的な学び方・勉強法を発信します。

実際の東大生の中にも、ドラゴン桜のように、様々な工夫・出会いを経て、東大合格を勝ち取った『リアルドラゴン桜』な東大生たちがいる。 そんな…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?