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医師の卵!医学部生たちのホンネ座談会 〜医学部生のテンションは〇〇で上がる!〜

リアル”医師の卵たち"による本音座談会が開催!

『ドラゴン桜』『アルキメデスの大戦』『インベスターZ』を世に送り出したマンガ家・三田紀房。

その最新作である『Dr.Eggs ドクターエッグス』は、医学部生たちのリアルな生活を描いた、新機軸の医療マンガとして、医学部生・医師の方々の間でじわじわと話題になってきています。

『Dr.Eggs ドクターエッグス』は2巻まで好評発売中!!

そんな本作の単行本では、マンガだけでなく作品をもっと深く楽しむことができる巻末記事が収録されています。

そして、このたび第2巻発売を記念して、1巻の巻末記事を無料公開します。
題して、「医師の卵!医学部生たちのホンネ座談会」!

当時、医学部2年生・5年生、そして研修医のお三方をお呼びし、医大時代のリアルな生活や感情について語り合っていただきました。

医学部生たちがホンネで語り合った座談会の様子をぜひご覧ください!
(記事の最後には、1巻全話無料のお知らせも!)

◆医師になる覚悟は、突き進んでいるうちに固まるもの

参加者の方々
Aさん:公立大医学部2年生
Bさん:公立大医学部5年生
Cさん:公立大医学部を修了し、現在研修医

『Dr.Eggs ドクターエッグス』第1巻 プロローグ「医学生として」

Aさん
医学部生を主人公にした漫画なんて読んだことがなかったので、すごく新鮮でした。私はいま2年生で、円くんたちと学年が近い。いろいろまだ鮮明に覚えているので、よけい親近感が湧きますね。

Bさん:
僕は5年生ですが、1年生の記憶は細部がかなりあやふやになってる……。でもこの作品の医学部生が、かなりリアルなのはたしかです。

Bさん「学外での生活の描写にも『あるある!』と共感してます!」

Cさん:
6年間の学部を修了して研修医の立場にいる僕はもっとひどい。1年生の頃のことなんてほとんど覚えていない……。漫画を読んで、当時のいろんな気持ちが蘇ってきましたね。

Aさん:
円くんは、ちょっと勉強ができたから勧められるがまま医学部に入ったタイプ。先輩方はどうだったんですか? 私は医師になろうと高校時代に意思を固めて、医学部に来たんですけれども。

本作の主人公・円千森(まどか・ちもり)は、成績優秀という理由だけで医学部進学した。円のような学生は意外と少なくない。

Bさん:
僕もそうです。高校2年生のとき思い立って医師になると決めて、一年間の浪人を経て医学部に進学しました。

Cさん:
僕は円と同じで、医学部が目標というわけじゃなかった。得意科目の関係で理系に進み、ちゃんとした資格がとれるところがいいと考えて医学部にしただけでした。ただ、いったん医学部に入ると、学ぶべきことが目の前にどんどん積み重なって、立ち止まってなどいられない。突き進んでいるうち、知らず医師になる気持ちが固まっていたという感じです。

Bさん:
すごくよくわかります。特に4年生になって病院での実習が始まると、ああ自分も将来はこういう現場で働くんだな、と実感しますね。

◆医学部の勉強は、やっぱり甘くない!

Aさん:
今回は医学部生の「リアル」が知りたいとの要望をいただいたので、入学後から現在までの感情の動きを表す「テンション・グラフ」をひとりずつ描いて持ってきました。

私のからお見せしますね。

Aさん「コロナ禍で対面授業なしだったのがつらかったです…」

Aさん:
入学時はもちろん期待に満ちていたのですが、私の場合、コロナ禍で対面授業なしだったのがつらかった。しばらくのあいだは孤独にひたすら勉強するしかなくて、気分も晴れませんでした。

世の中がすこし落ち着いてきて、対面授業がスタートしたら、友だちもできてようやく楽しくなってきました。ただ同時に、課題やテストもどんどんハードになっていって、テンションが上がりっぱなしとはいきませんね。

『Dr.Eggs ドクターエッグス』1巻 第6話「十九の春」

Aさん:
作中にも出てきますが、1年時にやる骨学のスケッチはなかなかたいへんです。かなりの分量を短い期間で仕上げなければいけないし、合格点をもらえるスケッチを描くには、きちんと骨の構造まで理解しないといけないので。骨の部位によっては、パッと見ただけではわからない構造が潜んでいたりもします。そういうときは教科書を読んだり、自分で調べながら進めていくしかありません。

2年に進級して解剖や組織学の授業が始まると、やりがいがあると同時に覚えるべきことも格段に増えて、テストだって山ほどある。夏休みや冬休みも、明けるとすぐテストが待っているので、なかなか気が抜けないんですよね。

『Dr.Eggs ドクターエッグス』第2巻 第8話「匂い」

Bさん:
僕のグラフはこちら(図B)。入学時のモチベーションは僕も高かったんですけど、1年時の授業っていわゆる教養科目ばかりで、医学の「い」の字も出てこない。医学を存分に勉強するぞと大学に来たのに、肩透かしを食らった気分。なかなかやる気が起こりませんでした。そんなだからドイツ語の出来が悲惨なことになってしまって……。何事もきちんとコツコツやるべきですね。

Bさん「2年生になってようやく『医学部に来たんだな』と実感しました」

Bさん:
2年になると解剖など臨床の授業が始まり、ようやく「医学部に来たんだな」と実感できるようになります。ただその分、勉強量が多くて心の余裕は減っていく。気持ちを立て直せたのは、サークル活動があったからですね。気の合う仲間や先輩と過ごす時間は大事です。医学部生は勉強に追われて、外部との接触が減りがちなので、部活やサークルは入ったほうがいいと思います。作中でもそんなエピソードが出てきますよね。

Bさん「ほんっっっとうに、サークルや部活に入るのは大事だと思います!」

Cさん:
医学部は6年制だし浪人経験者も多いから、部活やサークル内の年齢層が幅広い。違う年代の人と接して人間的に成長していくのも、医学に携わるうえでたしかに重要になってきますね。

Aさん:
私もサークルに入って身体を動かすようにしています。その先輩や仲間に、テストの情報や「過去問」を教えてもらったりと、すごく助けてもらっていますよ。

Cさん:
僕のグラフはこう(図C)。医学部の6年間を俯瞰して見ると、入学して2年生の途中まではたしかにあまり医学部の勉強らしくなくて、ちょっとウズウズさせられますね。でもそれ以降は徹底的に医学を叩き込まれるから、心配する必要はない。覚えることもたくさんあって、勉強漬けにならざるを得なくなります。

Cさん「4年生からの実習は、やっぱりモチベーションが高まります!」

Cさん:
4年時に実習が始まると、やはりモチベーションは高まりますね。さらに6年生になると、国家試験に向けて自学自習することとなります。

国試を終えると気分的にはスッキリするのですが、研修医になるとまたいろいろ考えさせられるようになります。学生時代は病院など医療現場に入ってもいわば「お客さん」扱いだったのが、研修医だともうチームの一員とみなされる。けれどまだまだ経験不足でできないこと・わからないこともあって、無力感を感じたりします。なかなかしんどいですが、貴重な体験を積み重ねていると思っています。『Dr. eggs』でもぜひ、研修医の苦悩まで描いてほしいですね。

◆学問を突き詰めるか効率性を考えるか、それが問題だ


様々な医学生たちが描かれる本作。医学に対する向き合い方や価値観がそれぞれ異なっている。

Bさん:
漫画ではいろんなタイプの学生が、悩みながら成長していくわけですけど、実際のところ医師に向いているタイプとか、優秀な医学部生の特徴というのはあるんでしょうかね。たとえば慎重なタイプがいい、いや大胆な性格のほうが向いているだとか。

Aさん:
解剖の時間などは、人それぞれの性格が出ますよね。一つひとつ突き詰めながら進めたい人もいれば、全体の進行度合いを考えて合理的にやりたい人もいて。解剖はチームをつくって進めるので、方向性の違う人たちが組むとちょっとギクシャクしたりすることも。

『Dr.Eggs ドクターエッグス』2巻 第11話「まるで地獄」

Bさん:
医学って無限に奥深い世界だから、深掘りし尽くすというのは不可能だと思う。探究心は大事だけど、どこかで区切りをつける思い切りのよさも必要な気がしますね。

Cさん:
そう、修めるべき医学の領域は膨大なので、全体を見通しながらものごとを進める能力も重要になりますよ。実際に働き始めてからも医者の仕事量は、カルテ処理などの事務作業も含めてかなり多いので、すべてをうまく回していく能力も磨かないとですね。

Bさん:『Dr. Eggs ドクターエッグス』はこれからも、医学部生のリアルな葛藤や、世間のイメージと違う意外な泥臭さなんかを、包み隠さず描いていってほしいです。

Aさん:
私はいま、「医師になるぞ!」という当初の志に邁進しているというより、目の前の勉強に振り回されがちなんですが、そういう理想と現実のギャップみたいなところにまで作品で触れていただけると、キャラクターたちにいっそう親近感が湧くと思います。

Cさん:
そうそう、登場人物たちが挫折する姿なんかもたっぷり織り込んでいってもらえたら。医学部生だって勉強でくじけたり恋愛につまづいたりと、もがきながら一歩ずつ前に進んでます。赤裸々に描いてもらうほど、世の「卵たち」の共感を呼ぶはずです。

Cさん「医学部生も、勉強でくじけたり、人間関係や恋愛でつまづいたりしながら日々を送っています。」

Aさん:
これからストーリーは「2年生編」になっていくのですよね(注※ 座談会当時。現在2年生編が描かれた第2巻が発売中です!)。私が現在進行形で体験中の医学部2年生って、解剖の授業など刺激的なことがたくさんありつつ、同時に猛烈に勉強しなくちゃいけなくてたいへんで、加えてせっかくの学生生活を楽しみたいという気持ちも湧き上がってくる……。あれこれ盛りだくさんで、感情も激しく揺れ動く時期です。『Dr. Eggs ドクターエッグス』のキャラクターたちがどう乗り越えていくのか、興味をそそられます。

Bさん:
そうですよね、いま振り返っても、2年生あたりのことってたしかにすごく印象深い。あの日々を漫画にするのだったら、きっと読み応えたっぷりになりそう。楽しみにしてます!

執筆:山内宏泰

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