『火の神の砦』(犬飼六岐 文藝春秋)は、若き日の愛洲移香斎という珍しい主人公による名刀奇譚である一方で、人が人らしく生きるための共同体が、それ故に因習村めいたものになっていく人の世の皮肉を描いた作品として楽しめました。結末は賛否分かれると思いますが、あれ以上の描き方は難しいかと

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