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【家計管理】デビットカードと家計簿アプリでサクッと支出を把握しよう!


面倒くさい家計管理は長続きしない

資産形成をするには元手が必要である。そして、その元手を貯めるにはきっちりと家計管理をおこない、支出の把握をおこなうことが第一歩になる。

その辺の事情については、別記事でも書いている。

では、その家計管理はどのようにするべきであろうか?

自分の場合、過去に何度か家計簿をつけることに挑戦したことがあるが、悉く失敗に終わっている。言い訳に聞こえるかもしれないが(正しく言い訳に過ぎないが)、その一番の原因は、「面倒くさい!」に尽きる。

面倒くさいことは長続きしない・・・これは、多くの人に当てはまる普遍的な経験則ではないだろうか?

そのため、家計管理は、ごく簡単な方法でなければならない。できれば自動化できることが望ましい。

そんな思いから試行錯誤の末に自分が辿り着いたのが、デビットカードと家計簿アプリを組み合わせた方法だ。

この記事では、その方法について紹介する。


支払いをキャッシュレス決済にする

家計管理を自動化するには、全ての支払いをキャッシュレスに変更する必要がある。

従来の現金払いでは、支出の元データが紙ベースのレシートとなり、どうしても1件1件金額を家計簿に手入力する手間が発生してしまう。

それに対して、キャッシュレス決済では、支払いデータがクラウド上に電子データとして蓄積されるため、これを家計簿アプリに取り込むことで、自動的に家計簿が完成するのだ。

この方法なら、データの手入力という煩わしい作業から解放され、三日坊主の称号ともオサラバできる。家計管理のDXが実現するのだ!

キャッシュレス決済の主な方法としては、クレジット払いデビットカード電子マネーQRコードを用いたスマホ決済などが知られている。


クレジットカード

まず、クレジットカード払いであるが、これは後払い方式のため、家計管理にはあまり向いていない決済方法だ。

クレジット払いでは、決済日と支払い日にタイムラグが生じるため管理が難しくなってしまうのだ。例えば、1回払いを選択した場合でも、締め日から1か月後が支払い日であることが一般的なため、決済日から支払日までのタイムラグが最長2か月近くにも及んでしまう。

これでは、その月の支払い状況がわかるのが翌月末頃となってしまい、リアルタイムでの家計把握ができない。人間は、そんな昔のことは覚えていられないから、家計へのフィードバックもほぼ不可能となるのだ。

余談ではあるが、会社員時代には月2、3回のペースで海外出張をしていた時期があった。クレジットカードで立替払いした旅費を帰国後に清算するのだが、会社からの振り込みが1週間後であるのに対して、カードの引き落としが翌月末で、1ヵ月以上のタイムラグがあった。そのため、一時的に銀行の預金残高がどんどん積み上がり、本当の自分の資産がいくら残っているのかがわからなくなり、困った覚えがある。

クレジットカードは、一見便利なように見えても、銀行の残高がゼロでも買い物ができてしまうことからもわかる通り、借金の一種である。その意味では家計管理の敵とも言える決済手段なのだ。

そのため、自分のクレジットカードの用途は、旅行代金の決済くらいに留めている。航空系のカードを保有しているため、飛行機に乗るときに便利なのと旅行保険の目的があり利用している。


デビットカード

クレジットカードが後払いなのに対して、即時払いなのがデビットカードだ。決済日と支払い日にタイムラグがないため、家計管理に最適な支払い方法と言える。

実際、自分は公共料金をはじめとして、クレジット払いが可能な店では全てデビットカードで支払いを済ませている。最近は、スーパーやコンビニ、飲食店、病院など普段使いの店ではデビットカードで用が足りている。クレジット払いが可能な店でデビットカードが使えないのは、ガソリンスタンドと一部の駐車料金くらいだ。

特定のデビットカードを宣伝するつもりはさらさらないが、参考までに述べると、自分が現在使っているのはソニー銀行のSony Bank WALLETだ。VISAタッチで決済すると15秒ほどで、決済メールが来るため不正利用に対しても安心できる。条件を満たせば優遇プログラムもあり、利用額の0.5%~2.0%の金額が、ポイントではなく現金で振り込まれるという大盤振る舞いだ。

自分は、300万円の定期預金を預けてシルバーステージを獲得しているため、毎月の利用額の1.0%がキャッシュバックされている。Sony Bank WALLETで支払った全ての買い物が1%引きで購入できていることになる。こんなに有利なカードが世の中にあまり知られていないのが不思議でならない。(けっして、ソニー銀行の回し者ではありません笑)

ソニー銀行HP 2024.3

キャッシュバックはおまけの話なので置いておくとしても、デビットカードは、即時払いを特徴としており、家計管理と親和性が高い為、ぜひ利用すべき決済手段だ。


電子マネー

自分が電子マネーとして現在利用しているのは、モバイルSuicaだ。モバイルSuicaの一番の利点は、決済の即時性だろう。タッチが一瞬で、決済に手間暇がかからない。スマホ1つあれば事足れるので、大変重宝している。

デメリットは、交通利用以外の支払いは、全て『物販』としか支払い履歴が表示されないため、家計簿アプリで取り込んだデータがどの支出項目に相当するのかは、いちいち手入力で修正する必要がある。

それでも、金額入力の手間は省けるので、電子化のメリットは大きい。

現在、モバイルSuicaは、交通費とデビットカードが利用できない店での支払いに利用している。


QRコード決済

QRコード決済とは、PayPayなどを代表とするスマホを用いた決済手段だ。

スマホ決済としては、モバイルSuicaを用いているため、実はPayPay系は利用したことがない。

導入を躊躇しているのは、決済時の煩雑さだ。支払い毎にQRコードを見せたり、金額を自分で入力したりするのが非常に面倒くさそうだ。秒で決済が完了するモバイルSuicaの方が、格段に使い勝手がよい。


家計簿アプリで自動化する

家計簿アプリは、シェアNo.1のマネーフォワードMEを使っている。有料プランもあるが、家計管理目的なら無料プランのままで十分だ。

連携先として、Sony Bank WALLETと、モバイルSuicaクレジットカードの3つを登録している。

買い物は、基本的にデビットカードSony Bank WALLETで決済しているが、マネーフォワードMEには学習機能が付いていて、一度設定した分類項目に従い、似たような買い物は、ほぼ間違いなく分類してくれる。

ただし、モバイルSuicaで購入した物については、購入店情報がないため、分類の修正が必要になる場合が多いのはちょっとしたストレスだ。

クレジットカードは後払いなので気を付けなければいけないが、頻度が低く金額も大きな決済がほとんどなので、見逃すことはほぼ無い。

上記のように、支払いをキャッシュレス化したお陰で、現金での支払いは基本的になくなった。最近の記憶では、コンビニで写真プリントした時に小銭が必要だったくらいしか思い出せない。

メインの支払い方法をデビットカードSony Bank WALLETに変更して、家計簿アプリマネーフォワードMEを使うようになってから、魔法のように家計簿が完成するようになった。紙ベースのレシートからデータを打ち込んでいた時代(三日坊主なので全く続かなかったが・・)から考えると隔世の感がある。


支出を振り返る

上記方法で、家計簿が自動的に完成するようになったが、それだけで安心していてはいけない。せっかく、作った家計簿は適宜見直して、フィードバックを掛けなければ意味がない。

そのためには、予算を立てる必要がある。マネーフォワードMEでは予算を入力する項目があり、リアルタイムで予算に対する毎月の残り金額も表示される。そればかりか、「今月は予算よりいくら浮きそう。順調ですね」とか「予算をオーバーしそう。頑張りましょう」とかのメッセージが表示され、励ましてくれる。

支出の分類項目は、自分の生活実態に合わせて使いやすいように設定すればよいと思うが、固定費変動費の大きな仕分けは、きっちりとやった方がいい。

固定費とは、住居費、光熱費、通信費、保険、税金など問答無用に毎月掛かる経費を指す。固定費については、毎月節約することを考えるのではなく、例えば契約自体を見直すなど戦略的にコストカットを検討するのが有効だ。

それに対して、変動費は、食費、日用品、衣服、交際費、医療費など、使い方で金額が変わる項目を指す。変動費については、予算に対する支出の状況をリアルタイムで監視しながら、支出を抑えたるなどのフィードバックを掛けるとよい。

自分の場合は、基本的には毎日アプリを開いて、予実を確認している。そして、無駄な支出はなかったか、今のペースで支出していても大丈夫か何となく確認しながら生活している。

リアルタイムで予実が確認できるようになったため、後からクレジットカードの請求額に驚くようなこともなくなった。

一昔前に比べれば格段に進んだICTの恩恵を活かして、サクッと家計管理をおこなってみては如何だろうか?


※本記事は、お金に関する個人の見解を綴ったものであり、特定の投資手法や商品などを勧誘するものではありません。投資は自己責任でお願いします。


お金の教科書

資産運用についてもっと知りたい方は、拙著『資産運用の新常識』を参照ください。



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