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土星のデフォルト あなたの土星は何ハウス?

土星が順行に戻りました。

冥王星が山羊座ラストにいる現在、山羊座のルーラーである土星が象徴する「社会構造」の変容は、順行によりさらに活発化していきます。

冬至から始まる山羊座シーズンはその本番。

それは個人においても同じで、自分がこれまでに構築してきたものを崩す(崩れる)とき。

このタイミングに、土星について今一度掘り下げていきたいと思います。




土星の公転周期は約29年で、1つの星座に約2.4年ほど滞在します。

現在は、魚座土星期。
( 2023/3/7~2025/5/25・2025/9/1~2026/2/14 )

土星魚座世代のサターンリターンの方々たちは
(1993年5月~1996年4月生まれ・1964年3月~1966年11月生まれ)
人生のステージアップしていくために
重み=責任を負うことを体験する時期となります。

太陽が魚座の方も、太陽がより輝くために
乗り越えられる壁や必要な課題がやってきているかもしれません。

月や金星など柔らかい天体が魚座にある方は
心の重たさや体の不調を感じているかもしれません。
土星は冷えている星。通常より体が冷えやすい期間なので、温めを意識してくださいね。


「壁」は行き止まり?
トランスサタニアン(土星外惑星)が1900年代に相次いで発見されるまで、肉眼で観測できる一番遠くの星、土星こそが「死」の象徴でした。
土星の象徴する社会構造や権力は、超えられない絶対的な「壁」でした。

「壁」は越えるためにある。
だけど現代に生きる私たちは、土星という壁の向こうにも星(世界)があることを、もう知っています。
さらに2020年に土から風の時代が幕が開けたことにより、まさに壁に風穴を開けるような流れの中にあります。





「重い」は「想い」である


必要な課題を提示し、必要ないものは削ぎ落す、とことん現実的な星。
時間を司り、苦手や努力を意味する土星。

出生ホロスコープにおける土星が示すテーマは
人間社会においてまず、重圧や制限として体験する場合が多いです。

そんな人間としての「重い」は
魂からの「想い」であるのではないかと、思います。

今生で、この地球という物質世界で
「これだけは成し遂げたい」とか
「この宿題だけは終わらせておきたい」とか
時間を注ぎ、取り組むために、魂が設置したアンカー。

その想いに気づくまで
たとえ嫌われようとも現実を通して教え続けてくれる星。

その想いを知っているからこそ
必要な筋力をつけるための重しになってくれる星。

向き合っただけ実りをもたらしてくれる。

重圧だったものが、重みとしての安定へと変わる。




土星のデフォルトとは?

出生のホロスコープは、唯一無二のもの。
パソコンに例えるなら
デフォルト/初期設定が一人一人全く違うということ。

出生ホロスコープにおける土星は、自分の苦手の初期設定。

苦手・努力・現実・試練…
土星のキーワードだけを表面的に受け取ると
「なんか嫌だなぁ〜、怖いなぁ~」と避けがちですが
土星の想いはそのもう一歩奥にあります。

時間を注ぎ、取り組むために、魂が設置したアンカー、と先ほども述べましたが
 
私たちは生まれる前、この地球で体験したいことや学びのために
その瞬間=星の元を選んで生まれ堕ちてきたといいます。
そのため出生ホロスコープは人生の設計図や魂の青写真と云われていますね。

だとしたら「この人生はどんなストーリーにしようかな?」と描く創造主としての立場になって考えたときには
重要なテーマだからこそ、時間をかけて取り組むために
最初は苦手だと思い込むように設定
するのではないでしょうか。

そして生まれるときには忘れ薬を飲み、その記憶を無くす。
(結末がわかっているゲームほどつまらないものはない。)
そして生きながら思い出していく。
(そのプロセスやルート、やり方は無限にある。)

デフォルト=当たり前は、自覚することが難しい。

そういった面でホロスコープは無意識を意識化することに役立ちます。
自覚すること、自分を俯瞰するためには最高の相棒です。

土星の「リアリティ」という性質上、現実に直面したときに
どうしても人や社会という外側にあるもののせいにしがちなのですが
「内側の反映が外側に」というのが宇宙の法則なのであれば
苦手も抑圧も制限も、自分が創造したということになりますよね。

フラストレーションは
「なぜ?」と自分に問いかけるための案内人。
自分のシャドウ/影を見つけていくためのヒント。

土星という壁は
苦手なものとして忌嫌い、逃げ続けるために存在しているのではなく
成長を促すために存在している。

例えば依存症を克服したプロセスを経て心理カウンセラーになるなど
受け入れ、克服し、磨きをかけていくことで
気づいたときには、その道のプロ=自分の土星のテーマのプロになっている。

あなたの土星のテーマは、人生で次第に発達していく能力なのです。

人間社会で生きる上で、「苦手」を避けることは難しい。
でも、もし、「苦手」を避け倒すことができたとしたら?
それは「成長」も避け倒すことになる。
壁の外に広がる世界も無視し続けることになる。

だからといって苦労を選ぶ必要はなくって。
好きや楽しいを選んだ先に、必ず土星がいるから。

自分の意志の上にない苦手ではなく
自分の想いがあった上での苦手こそ
本当の意味での乗り越えていく壁であり
だからこそ本当に恐れを感じるもの
なんだと思う。

重さ。厳しさ。

それが土星の愛の示し方。

 







ハウス(サイン)別、苦手や制限のデフォルト


苦手や制限のデフォルトを知ることで
「なんで私はこう思ってしまうんだろう…」という
自分が感じることへの否定感や嫌悪感も
「しょうがないじゃん」と諦めることができたりします。
それは、自分に抗わないこと、自分を受け容れること。

「えっ、じゃぁ「なんで私はこう思ってしまうんだろう…」って
悩んで当たり前なんだね、だってデフォルトなんだもんね。」
となれたら、もうこっちのもんです(どっちのもんだ)!

そこには「想い」があるということ。
だからこそ人生レベルで時間をかけているということ。
良い悪いではなく、このプロセスこそ体験したいということ。

苦手なのは、本当はやりたいから。
億劫で、面倒くさくて、投げ出したくなるのも
魂レベルで気にかけているから、磨いていきたいから。
(もうやってきたからだいぶプロってるわ、という方もいるかと思います。)

そういった視点で、あなた自身の土星を見つめていきましょう!



1ハウス(牡羊座)の土星
自分を抑える、自己主張しない、疑り深いのがデフォルト
容姿の過小評価
自分の存在そのものに罪悪感

→欲求や衝動を解放したい、自分を信じたいという想い
だから自己受容に時間を注ぐ
自己信頼(世界信頼)に時間を注ぐ



2ハウス(牡牛座)の土星

自分には才能がない、苦労しないとお金を稼げないと思うのがデフォルト
自己価値や才能の過小評価
失うことへの恐怖心が故に豊かさを得ることに制限

→才能を発揮して自分で稼ぎ、安全に快適に暮らしたいという想い
だから、才能発揮のための五感磨きに時間を注ぐ
所有することに対して時間を注ぐ(一旦、物質的な所有に執着するなど)



3ハウス(双子座)の土星

自分は頭が良くないと思うのがデフォルト
自分の知的能力を過小評価、知的コンプレックス
考えを言葉にして伝えること、コミュニケーションに苦手意識

→自分の知性に自信を持ちたい、考えを伝えたい、真実を伝えたい想い
だから、学びに時間を注ぎ知識を身につける


4ハウス(蟹座)の土星
自分の感情を抑える、居場所がないと感じるのがデフォルト
家や家庭を持つこと、家族や家系への苦手意識や責任感
感情的になることに罪悪感

→素直に感情表現すること、人や場所など安心できる拠り所への想い
だから感情を解放することに時間を注ぐ、身近な人間関係に時間を注ぐ



5ハウス(獅子座)の土星

自己表現しない、自分には個性がないと思う、楽しんではならないと思う、他人から認められていないと思うのがデフォルト
恋愛や子供に対する苦手意識、喜びや遊ぶことに罪悪感

→個性や創造性を思いのまま表現したい、等身大の自分自身を認めたい想い
だから趣味や遊びや創造的表現に時間を注ぐ、子供との関わりに時間を注ぐ


6ハウス(乙女座)の土星
自分は役に立たない、仕事は苦労するものだと思うのがデフォルト
自分の仕事能力を過小評価、仕事や健康に対する苦手意識
期待に応えねば、きちんとしなければという責任感

→自分のやりたいことや自分のスキルで人の役に立つことへの想い
だから技術や専門性を身につけることに時間を注ぐ
人の役に立てるようにまず自分の健康管理や日々のケアに時間を注ぐ


7ハウス(天秤座)の土星
パートナーシップに課題、バランス取れないと思うのがデフォルト
相手への懐疑心、他者への否定感、人間関係に苦手意識

→本当に信頼できるパートナーシップを築きたい想い
だから人間関係を構築するまでに時間を注ぐ
自分と相手の調和ポイントを見出すことに時間を注ぐ


8ハウス(蠍座)の土星
深く関わることができない、物事の追求ができないと思うのがデフォルト
自分が変容することへの恐れ、受け取ることに苦手意識、性に対する罪悪感

→心から信じ合える関係性への想い、官能性を解放したい想い
だから自分の深層心理や欲求を自覚するために時間を注ぐ

9ハウス(射手座)の土星
ジャンプしない、真面目に考えるのがデフォルト
飛躍することや未知のものへの恐れ
自分が信じないものや理解できないものや海外への苦手意識

→自分の哲学やブレない信念を築きたい想い
だから考えを定めることや人生の指針決定までに時間をかける、長い時間探究テーマに取り組む


10ハウス(山羊座)の土星

下積みや苦労をしないと成功しないと思うのがデフォルト
仕事や組織への責任感、社会における強い使命感、権力への苦手意識、母への否定感

→信頼される有能な人間でありたい、実績や結果を出し評価されたいという想い
だから社会的な地位(居場所)の確保に時間を注ぐ、経験を積み目的達成に務める


11ハウス(水瓶座)の土星
自由な生き方をしたら孤立してしまうと思うのがデフォルト、夢や理想を追わないデフォルト
浮くことへの恐れ、グループやコミュニティやSNSの繋がりに苦手意識

→仲間と共に理想を叶えたい、個性を認め合える仲間と繋がりたい、面白い人たちと自由に交流したい想い
だから友人に時間を注ぐ、人脈作りや繋がりを維持することに時間を注ぐ

12ハウス(魚座)の土星
自分の直感を信じない、人に心を開かない、秘密にする、よくわからない心の重みがデフォルト
愛や霊性に対する懐疑心、心の奥のコンプレックス、自分の感情そのものに罪悪感

→自分の心を癒したい、世界を信じたいという想い
自分の内面の理解のため、心理学や精神世界などの理解に時間を注ぐ




いかがでしたか?
すごくわかる!あまりピンとこない。私はこういう風にも感じる、こうやってきた、などあれば是非コメントくださいませ!


YouTubeでもしゃべってます。





お勧めの本


この記事を書くために、改めて開いたこちらの本。

翻訳を担当された鏡リュウジさんが
「自分に向き合う勇気ある読者にとってこそ本書はその真価を発揮するだろう」と冒頭で記しているように

知的・内的共に、理解することが簡単な本ではないと思いますが
占星術の知識があまりなくっても
心理学にご興味ある方や、自分(の土星)を深堀りしたいという方は、
お勧めなので、是非に~!



本の中のリズ・グリーンの言葉も借りつつ、締めたいと思います。






土星は「光の運び手」


誰の中にも12星座全てが内包されているように
私たちの中には全ての要素がある
全てが私を構成する要素である

暗くて、怖くて
見たくないと感じる部分も
痛くて、都合が悪くて
できれば無いものにしたいと感じる部分も

その要素と向き合うプロセスが土星
心の暗部に目を向けさせるのが土星

土星と向き合うプロセスを経てこそ人は全体性を獲得できる、という。

そこで初めて、
鉛(土星)は黄金(全体性である魂)へと錬金術的変容を遂げる。


暗闇の中でしか見えない光がある
沈黙の中でしか聞こえない音がある
孤独の中でしか得られない意志がある


“土星は「光の運び手」“

“悪魔に近寄ってキスするものは、太陽になることができる“










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ユリコスペイシー

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