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【詩】手のひらの恋~桜色の手のひら~


みずたまりに
おりてきた雲が顔をあげて
みている

ぼくの心にうつる朝日
あの日の君の
それは影絵のようで

一度目で恋をした

君にうつしとられたのは心だった
うつり込む風景
桜舞う小路

卒業して三度目に
ぼくはそっと君の手をとった
遠い街
公園の小径

四度目でそっと
手のひらにのせた
駅の改札で切符は
ずっと変わらない想い



何度目かが過ぎて
来なくなった

あの日の君の分かれ道
にぎった手をほどいて
駅のホームにみずたまり
想いを投げても

ありがとうの切符を
手のひらにのせただけ
それだけのことで
こんなにも君の手のひらは


君の手のひらは桜色だった






☕️山根あきらさんの素敵な企画に応募させていただきます☕️



お題にひかれて、ただ書き綴った詩です


ほのかに桜色
手のひらに切符
改札口
雨上がり

お題からはそのようなイメージがわきました


ここまで読んで下さりありがとうございました(^^


🌸もうすぐ桜が咲きそうですね🌸






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