篠田桃紅展 / 収蔵品展073 1960─80年代の抽象 / project N86 諏訪未知 東京オペラシティアートギャラリー
篠田桃紅展が東京オペラシティアートギャラリーで4月16日(土)より開催されています。
作品キャプション以外の情報が資料を含めてほとんどなくそのため作品と純粋に対峙するような展示構成でした。長い生涯を回顧する展示を通して初期に確立した表現を生涯一貫して追及していたことがわかります。展示は絵画作品中心でしたが、映像資料を見ると建築へ合わせた陶板や内装など絵画にとどまらない表現をしていたたようですので、そちらも見てみたいですね。
篠田桃紅展と合わせて収蔵品展073「1960─80年代の抽象」が開催されています。
篠田桃紅展に合わせて黒い表現をする作品が集められています。大竹伸朗作品はぱっと見それと分からないことや大きな作品でもあることから面白いですし、また宇佐美圭司作品は小作品ながら見応えがあります。収蔵品は美術館開館に合わせて寺田小太郎が自分で見て歩き収集したコレクションであり、美術史や文脈を網羅するものではなく、また野見山曉治や中西夏之の飾りやすい手頃な大きさの作品があったりするなど、一般的美術館と異なった基準で収集されているのがわかります。とはいえ個人の収集でひとつの時代を表現できることは驚異ですね。企画展とともにこちらも見所です。
[参考1] 「コレクション」を考える(1)──「コレクター」を展示する 志田康宏(栃木県立美術館) artscape https://artscape.jp/report/curator/10172454_1634.html
[参考2] さまようプライベート・アイ――不在証明(アリバイ)としての展覧会 「ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展」レポート 中島水緒|レビューとレポート第24号(2021年5月)https://note.com/misonikomi_oden/n/n47aab21bc26f
若手作家を紹介する「project N」では諏訪未知の展示が行われています。
篠田桃紅展
会期:2022年4月16日[土]― 6月22日[水]
会場:東京オペラシティ アートギャラリー(ギャラリー1,2)
開館時間:11:00-19:00(入場は18:30まで)
休館日:月曜日(ただし5月2日は開館)
入場料:一般1200[1000]円/大・高生800[600]円/中学生以下無料
http://www.operacity.jp/ag/exh249/
収蔵品展073 1960─80年代の抽象
会場:ギャラリー3&4 寺田小太郎メモリアルギャラリー(東京オペラシティ アートギャラリー 4F)
期間:2022.4.16[土]— 6.22[水]
開館時間:11:00 - 19:00(入場は18:30まで)
休館日:月曜日(ただし5月2日は開館)
入場料:企画展「篠田桃紅展」の入場料に含みます。
http://www.operacity.jp/ag/exh250.php
project N 86 諏訪未知
会場:東京オペラシティ アートギャラリー 4Fコリドール
期間:2022.4.16[土] ─ 6.22[水]
開館時間:11:00 ─ 19:00(入場は18:30まで)
休館日:月曜日(ただし5月2日は開館)
入場料:企画展「篠田桃紅展」の入場料に含まれます。
http://www.operacity.jp/ag/exh251.php
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