ホイアンで好きな色に囲まれて考えた「好き」の話
好きな色は?と聞かれたら、これからは「ホイアンの壁の黄色!」と答えたい。
大好きな黄色い壁に、カラフルなランタン。
この街を「フォトジェニック」の一言で語ってしまうには、勿体ないくらい、魅力的な街。
昼間も夜も、何回でも同じ道を歩きたくなってしまう。
人やバイクは多いけど、ちょっとカフェに入れば、ゆったりとした時間がながれる。
(ちなみにこの日の降水確率は80%でしたが、一回も降りませんでした!晴れ女健在!)
さてさて。
わたしは、この旅のテーマを「確かめる旅」としていた。
約2年前、卒業旅行で友だちとモロッコに行った。
海外経験も少ないのに、いきなり「モロッコに行く!」といって、両親や友だちはビックリしたと思う。(突然の「モロッコ行きたい!」に乗ってくれた友だちもすごいが。)
何もかもが新しい経験で、毎日ドキドキしてて、壮大すぎる約10日間のモロッコ旅は、本当に疲れたけど、本当に楽しかった。
その時から漠然と、
「もしかしてわたし、旅がめちゃめちゃ好きかもしれない」
という気持ちが湧いてきて、この一年間はたくさん旅に出ている人の話を聞いたり、ブログやnoteを読んだり、妄想したりした。
そんなこんなで、この旅のテーマは「旅が好きかどうか確かめる」だった。
出発前のわたしの予想は、もちろん「YES」。
だって、あんなに憧れていた、海外旅行、一人旅、ベトナム、ダナン、ホイアン!
「NO」になるはずがなかった。
しかし、2日目にして事件が起こる。
こんなことがあったので、
「はい!旅大好きです!なんぼでも♡」
とは早々に言えなくなったのである。笑
そこで、ホイアンのカフェを転々として真剣に考えてみた。
たぶん、わたしは旅が好きなのではない。
「旅するように生きていたい」のである。
一人旅は、とても楽しかったけど楽しさでいえば、友だちと日本のカフェで
「AirPodsってチンアナゴにしか見えないよね〜!」
など、くだらない話をしているほうがよっぽど楽しい。
(本当にくだらないが、本当に耳からチンアナゴをぶら下げているようにしか見えなくなった。)
一人旅は、出だしこそ不調に始まったものの、なれてくると一人で小さな冒険をしていることが、心地よくなってきた。
頼んだ食べ物がおいしくなくても、道がドロドロの方を選んでしまったのも全部自分の選択の結果。
今の気持ちにピッタリの本を持参したことも、可愛すぎるバッグを購入したことも全部自分の選択の結果。
大げさかもしれないけど、はじめての土地で一人で歩くということは、一つ選択を間違えれば命取り。そんな可能性もある。
そんな中で、勘を研ぎ澄まし、容量の少ない脳みそを使い、一つ一つ選択していく。
当たり前なんて存在しない世の中なんだから。
旅が好きか?と聞かれたら、
答えは、YES。
でもそれは特別なことではなく、珈琲が好き。と同じくらい日常的なものにしていきたいなと思ったのでした。
***ここからはホイアンの写真をば***
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