イカと猫の港町・呼子の大綱引き
佐賀県の呼子大綱引きに行ってきました。6月の第一土日に開催されています。
イカで有名な呼子
呼子と言えばやはりイカでしょう。呼子の街を歩いていると、至る所でイカが干されています。
午前中は朝市が開かれていて、イカや採れたての新鮮な魚介類が販売されています。干物や塩辛などの加工品や、その場で食べられる焼き物や揚げ物もあります。
みりん干しが魅力的だったのですが、旅行先で焼くことができないのでしぶしぶ断念し、絶対に食べようと思っていたイカの串焼きを食べました。
あと、イカシュウマイも。
港町の猫たち
港町のせいか猫がたくさんいました。人馴れしていて、普段から町の人たちに優しくしてもらってるようです。
外を歩いていたので野良猫かと思ったら飼い猫でした。名前ははなちゃん。飼い猫でも外で散歩できるぐらいのんびりと穏やかな町のようです。しっかりと挨拶されました。
大綱引き
呼子大綱引きは、「文禄・慶長の役」で、豊臣秀吉が朝鮮出兵のため肥前名護屋城に陣を構えていたころ、将兵の士気を鼓舞するために、加藤清正と福島正則の陣営を東西に分け、軍船の綱を用いて引かせたことから始まりです。
国の重要無形民俗文化財に指定されており、6月の第一土曜は子ども綱、翌日の日曜は大人綱が行われます。
岡組と浜組に分けて綱を引き、岡組が勝てば豊作、浜組が勝てば豊漁と伝えられています。
昨年は浜組が勝ったそうですが、今年はどちらが勝つのでしょうか?
ミトの準備
大綱には「ミト」と呼ばれる中心部があり、大綱引ではこのミト付近の攻防が最高に盛り上がります。綱は全長200メートルで、このミトは5メートルぐらいです。
ミトは藁(わら)と莚(むしろ)を何重にも巻いてつくられます。
紐で繋げて一枚の大きなむしろが出来上がると、その上にわらと綱を乗せまた紐で縛るという作業が繰り返されます。
最後にミトを縛って完成です。ミト作りがすでに綱引きのようです。
子ども綱引き
大人綱の準備の後は、子ども綱引きが開催されます。
綱は直接持つと、指が挟まったりして危ないので、綱に撒かれたロープを持ちます。
子ども綱もミトがあり、力強く引っ張る姿と勝った時の喜びが感動的でした。子ども相撲は岡組が勝ちました。
大人綱引き
翌日の日曜は大人綱引きです。午前中は各町内でドラを叩きながら町歩きが行われています。町歩きの最中に餅まきをするところもあるので、遭遇できればお餅をもらえます。
岡組と浜組に分かれて勝負をしますが、町歩きの時は組も町も年齢も関係なく楽しそうに交流していて、呼子の人たちの関係性の良さを感じられました。
そして、13時半ごろ大人綱引きがいよいよ始まります!ミトの付近には大勢の人がいます。3本勝負で先に2勝した方が勝ちです。
こちらは浜組。浜組は水をかけて気合を入れながら引っ張ります。
岡組も大きな掛け声とともに豪快に引っ張ります。今年の勝敗は1-1になり、最終戦で岡組が勝ちました。
誰でも参加可能!
呼子大綱引きは誰でも参加可能です。
私は町歩きの時に岡組の方に声をかけていただいたので、最終戦に岡組側で大綱引きに参加しました。
後ろの方で引っ張ってましたが、岩でも引っ張ってるのかと感じるぐらい動く気配がないし、途中で息切れで休みたくなるぐらいキツかったです。
ただ、諦めずに引き続けると、最後の綱引きは岡組で勝つことができて嬉しさで疲れも吹っ飛びました。
参加すると楽しいですし、勝った時に喜びを分かち合えるのが綱引きのいいところです。参加する時は軍手などがあるといいです。
朝市で美味しいイカを食べて、綱引きで運動していい旅になりました。
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