写真とお祭り旅 / ミスミタクマ
個人の写真活動に関するマガジンです
行ってきたお祭りの紹介です。月に1回以上は全国どこかのお祭りを見に行ってます。 お祭りが好きな方はぜひ読んでください。
先日、一人100枚ほど写真を持ち寄って、他の人が自分の写真から約10枚セレクトするという組み写真の会をしました。 以前、とあるギャラリーで複数の写真で組みを作る時や、ブックなどで写真の一連の流れを作る時に悩んだり苦手意識があると話をしたのがきっかけです。 別の場所で似たようなワークショップに参加したことがあり、それを参考にやってみることになりました。 当日の内容1人100枚ぐらいの写真プリントを持ってくる プリントはA7サイズぐらいでOK A4サイズに写真を8枚配置して
10月の第三土日に開催される豊田市の挙母祭りへ行ってきました。 寛永年間(1624~1643)の頃から、五穀豊穣を願って受け継がれてきました。 豪快な山車の引き廻しと華麗に舞う紙吹雪が見どころのお祭りです。 2023年に初めて訪れましたが、紙吹雪が舞う光景が感動的で今年も見にきました。 試楽土曜日の試楽では、八輛の山車が各地区を練り歩きます。山車の高さは6~7mぐらい。2階と同じぐらいの高さがあります。 試楽では駅前の通りを山車が勢いよく入り、直角に曲がります。そして曲が
先日noteで書いたブックと一緒に作成しました。「光降る時」がお祭りで垣間見える人の繋がりなど、お祭りそのものではない部分に焦点を当てたものに対し、こちらは現代のお祭りを記録したブックです。 「世世(よよ)」とは、それぞれの時代や、仏教用語で過去・現在・未来のこと。長い歴史があり、これからも続いて欲しいお祭りの現在を栞として記録するという趣旨でまとめています。 「光降る時」は懐かしい雰囲気にしたいことからモノクロにしていた一方で、「世世の栞」は現代のお祭りの雰囲気を感じて欲し
直近のブックフェアで展示するためのブックを作りました。 こちらの本はお祭りの撮影をする中で、お祭りだけでなく人の繋がりや伝統を重んじる心など日本の良さに焦点を当ててまとめた本です。 今後も撮影を続け改良していくので、この状態での販売はしないですが、展示でご覧いただければと思います。 製本について日本らしさを出すために、全ページに和紙を使用し、和綴じで製本しています。ちょっと昔の懐かしい雰囲気を出すために全てモノクロ印刷です。和紙のざらざらとした質感が気持ちよく、思わず触りた
10月の第二土日に行われている栃木県鹿沼市の鹿沼秋祭りに行ってきました。1608年に日照りが続き、大旱魃となった時に雨乞いを三日三晩続けたところ、激しい雷雨が起こったことがきっかけで始まったと言われています。 精巧で美しい彫刻屋台鹿沼は、かつて例弊使街道と日光西街道の宿場町であったことから、日光山の彫刻師が仕事をしていない時期に宿場や村の依頼により造ったものであるという伝承があります。 各町が誇る屋台にはそれぞれ特徴的で精巧な彫刻が施され、その美しさには息を呑むほどです。街
10月4,5日に和歌山の御坊市で開催されている小竹(しの)八幡神社秋季祭礼に行ってきました。一般的には御坊祭と呼ばれており、昔から「人を見たけりゃ御坊祭」と謳われるほど大勢の人々が集まる賑やかなお祭りです。 隈取をした男児が太鼓台に乗り、それを担ぎながら練り歩く「四つ太鼓」や県無形民俗文化財の「けほん踊り」が披露されます。 御坊祭の起源は定かではないですが、言い伝えによると、御坊町古寺内の六左衛門に神が乗移り、「すぐに祭りをせよ」とのお告げがあったことから始まり、300年以上
9月の第二土日に兵庫県の淡路島で開催されている石屋(いわや)神社の秋祭りに行ってきました。2023年にも行きましたが、その時はスケジュールの都合でわずか3時間しか見れなかったのが心残りでした。今年は、スケジュールを空けて訪れることができました。 国生みの島現存する日本最古の書物「古事記」では、天地創造の神話である「国生み神話」から始まります。その神話の中で最初に誕生する特別な島が淡路島です。 淡路島では、国生み神話ゆかりの「えびす舞」を起源とする淡路人形浄瑠璃などの伝統が今
毎年8月24日に大阪の池田市で開催されているがんがら火祭りに行ってきました。今年の24日は土曜日で、近くでは伊丹の花火大会やだんじりも行われていました。 山上からスタート池田市の五月山にある愛宕神社で儀式が行われてから、秀望台で松明に火が移されスタートします。秀望台では送り火のように灯される大一文字と大文字の準備がされています。 がんがら火祭りは1644年に多田屋・板屋・中村屋・丸屋の4人が五月山の山上で火を灯したところ、その火を見た人々の間で池田に愛宕(火の神)が飛来し
8月14、15日に大分の姫島で開催される姫島盆踊りに行ってきました。宿の予約の関係で15日だけ見てきました。 姫島姫島は古事記や日本書紀に登場する神話の島として知られています。日本書紀で、都怒我阿羅斯等(つぬがあらしと)が白い石から生まれたお姫様と結婚しようとしましたが、それを逃れるために海を渡って上陸した島であると記されており、それが姫島の由来だそうです。 島には海水浴場、温泉、火山活動の痕跡が見られる地形など、観光スポットとしても魅力が満載です。また、姫島車えびやかれ
福岡の筑後市で毎年8月14日に行われている久富の盆綱引きに行ってきました。福岡県指定無形民俗文化財に指定されており、久富熊野神社周辺を綱を引いて練り歩きます。 久富熊野神社と盆綱引きの歴史久富熊野神社に行くと、盆綱引きの像と説明が置かれていました。 久富の盆綱引きは1643年に始まり、生前の悪事の報いで地獄に落ちた亡者や戦乱や災害、飢饉等で非業の死を遂げた死者を盆の期間だけでも釜から引き揚げて供養する施餓鬼(せがき)行事の一種です。 久富の盆綱引きで子どもが綱を引くように
三重県の桑名で毎年8月第一日曜日とその前日の土曜日に行われている石取祭に行ってきました。 このお祭りは江戸時代初期に始まったとされ、員弁川下流の町屋川の石を取って祭地を浄めるために春日神社に石を奉納する伝統的なお祭りです。 金曜日の夕方~夜試楽がある前日の金曜日の夕方から準備が始まり、日が暮れるころには儀式が行われます。春日神社周辺を歩いていると「祭車(さいしゃ)」の飾り付けをされていました。 桑名の各町(組)ごとに祭車を持っていてその総数は43台ありますが、今年は40台
埼玉県上尾市で7月に開催されている「平方(ひらかた)のどろいんきょ」に行ってきました。2023年も行ったのですが、泥と水が飛び交い参加者も見物客も泥まみれになる珍しさと、地元の方が温かく親切にしてくださったことから、去年のどろいんきょが終わった瞬間から2024年も訪れようと決めていたお祭りです。 昨年の写真も交えながら紹介します。 江戸時代の宿場町「平方宿」どろいんきょが行われる平方は荒川に接する地域で、江戸時代には船渡で渡河していました。江戸時代初頭から平方河岸が整備さ
三重県志摩市で7月に開催される潮かけ祭り(大島祭)に行ってきました。 毎年、旧暦の6月1日に開催されており、なんと800年の歴史を誇るお祭りです。 八雲神社潮かけ祭りは、海の安全を守る女神・市岐島姫命(いちきしまひめ)が和具の八雲神社から和具沖ある大島の祠へ里帰りすることを祝い、海女や漁師たちが海の安全と大漁を祈願するお祭りです。他の大島と区別するために和具大島と称されます。 ご神体が乗せられた船はまんど船と呼ばれ、地元の漁船も同航し漁業関係者が大島へ向かいます。大島では
静岡県の吉原で開催された祇園祭に行ってきました。祇園祭と聞くと夏のイメージですが、吉原祇園祭は6月の第二土日と一足先に開催されます。 天神社・木之元神社・八坂神社・八幡宮・山神社・和田八幡宮の六社合同で開催するお祭りで、地元では「おてんのさん(天王祭)」と呼ばれ親しまれています。 前日からお祭りの雰囲気が漂う公式に発表されてるものではないですが、前日の金曜は試験曳きや前夜祭が行われています。 前日に試験曳きを行っているお祭りはよくあるのですが、本番のような派手さはないものの
佐賀県の呼子大綱引きに行ってきました。6月の第一土日に開催されています。 イカで有名な呼子呼子と言えばやはりイカでしょう。呼子の街を歩いていると、至る所でイカが干されています。 午前中は朝市が開かれていて、イカや採れたての新鮮な魚介類が販売されています。干物や塩辛などの加工品や、その場で食べられる焼き物や揚げ物もあります。 みりん干しが魅力的だったのですが、旅行先で焼くことができないのでしぶしぶ断念し、絶対に食べようと思っていたイカの串焼きを食べました。 あと、イカシ
久しぶりにZINEを作りました。 6月から全国各地を回る「flotsam zines tour 2024」に参加するので、それに向けて作ったZINEです。 2023年から撮った写真を中心に、過去の写真も少し混ぜて一冊にしています。特に何かを目的に撮った訳ではなく、ただ何となく撮ったものをまとめました。そういった意味でタイトルは「What I Saw」にしています。 作る時に考えたこととにかく楽して作ろうと思いました。 中身の写真の印刷はコンビニプリントで、表紙はアラベー