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清流と踊りで有名な城下町・郡上八幡春祭り

岐阜県の郡上八幡で4月に開催されている郡上八幡春祭りへ行ってきました。
郡上八幡といえば、天空の城として知られる郡上八幡城や、江戸時代から400年以上続いている郡上踊りが有名です。郡上踊りは2022年にユネスコ無形文化遺産に登録されました。
また、長良川の上流に位置しており、市街地の中央には長良川最大の支流である吉田川が流れています。吉田川は川底が見えるぐらい透き通っていました。夏は鮎釣りができるそうです。

吉田川

郡上八幡春祭り

昔から残る伝統や自然を大切にしている郡上八幡で毎年4月の第3土日に開催されるのが、郡上八幡春祭りです。

郡上八幡春祭り

北側の「岸劔(きしつるぎ)神社」、南側の「日吉神社」、東側の「八幡神社」、この3つの神社から出される大神楽が街中を練り歩き、神楽を奉納するお祭りです。
大神楽というのは獅子を舞わせて疫病や悪霊をお祓いする芸能です。街中で獅子舞をすることで厄除けをします。

獅子舞

1~2人で担いで舞ってるのは見たことがありますが、4本の支柱を置いている大きな獅子舞を見たのは初めてです。獅子の頭を持って舞うのは一人ですが、前後に素早く移動する場面があり、その時は複数人で支柱を持って移動していました。獅子の頭を上下左右前後に振り回し舞う様子は豪快で迫力がありました。

ささら擦り

獅子を操るのは「ささら」という竹と木で作られた道具です。これを擦り合わし音を出して獅子に舞をさせます。

囃子に合わせておかめとひょっとこも踊ります。カメラ向けたらポーズしてくれました。

ひょっとことおかめ

かわいいニワトリの帽子

大神楽の際に、小鼓を叩く子どもが被っているのはニワトリの帽子です。鮮やかで綺麗です。ニワトリの表情はキリッとしていてかわいいですね。
特注品だそうで大切に使っているそうです。値段を教えていただいたのですが、なかなかいいお値段でした。

ニワトリの帽子

なぜニワトリなのかについては、おそらく眠っている獅子をニワトリの鳴き声で起こすためだろうと教えていただきました。

ニワトリの帽子だけじゃなく神輿などの装飾も細かいところまで作り込まれていてこだわりを感じます。

装飾

春祭り終盤には移動時にニワトリ帽子の子どもたちを肩車する場面もあります。

肩車

肩車をしたまま手を広げてぐるぐる回ると子どもたちは楽しそうで微笑ましい瞬間でした。

肩車

個性豊かな子どもみこし

郡上八幡春祭りは大神楽だけでなく、神輿も街中を練り歩きます。大人の神輿は大きな掛け声と太鼓の演奏でとても賑やかです。

神輿

一方で、子ども会や有志の会で手作りされた子ども神輿も街中を練り歩きます。子ども神輿はキャラクターをモチーフにしたものなど、自由な発想で個性豊かな神輿が作られていました。

ミニオン
すみっコぐらし

こちらはエッフェル塔。なぜエッフェル塔にしたのかを地区の方に伺うと、フランス人の方が地区に婿入りで移住してきたからだそうです。郡上八幡は歴史的な景観もあるし、自然も美しいので遠く離れた街でも移住したいという気持ちすごくわかります。こうやって歓迎してくれるのも嬉しいでしょうね。

エッフェル塔

夜になると子ども神輿はライトアップされます。スポンジ・ボブは下からライトが当てられていてちょっと怖かったです笑
例年は子ども神輿コンクールをやっているそうですが、今年は展示だけのようでした。

スポンジ・ボブ

朝から夜まで2日間

お祭りは朝の7時台から始まり、夜は21時ごろまで行われています。郡上踊りも連日夜通し踊ると聞きますし、お祭りにかける熱量が感じられます。

夜まで行われる

郡上八幡の街中を歩いていると、至る所から囃子や太鼓の音が聞こえるし、街中がお祭りムードでした。泊まっていた旅館からも大神楽の様子を見ることができました。

旅館の中から

郡上八幡は歴史的な街並みが綺麗で、自然も豊か、食べ物も美味しい、そしてお祭りで楽しい素敵な街でした。
郡上踊りはまだ見たことがないので、今年の夏はぜひ行ってみたいです。
すごくいい街なので、観光としてもぜひ行ってください!

最後に夕食で食べた「翔太のうどん」の写真です。麺もスープも天ぷらも美味しかったです!
翔太のうどんInstagram

天丼とかけうどん

郡上には郷土料理の鶏ちゃん(けいちゃん)や漬物ステーキなどもありますが、撮影に熱中してしまい食べるタイミングを逃してしまったので、また郡上のお祭りに来た時に食べてみたいです。

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