海の安全と大漁を願い海水をかけ合う潮かけ祭り
三重県志摩市で7月に開催される潮かけ祭り(大島祭)に行ってきました。
毎年、旧暦の6月1日に開催されており、なんと800年の歴史を誇るお祭りです。
八雲神社
潮かけ祭りは、海の安全を守る女神・市岐島姫命(いちきしまひめ)が和具の八雲神社から和具沖ある大島の祠へ里帰りすることを祝い、海女や漁師たちが海の安全と大漁を祈願するお祭りです。他の大島と区別するために和具大島と称されます。
ご神体が乗せられた船はまんど船と呼ばれ、地元の漁船も同航し漁業関係者が大島へ向かいます。大島では地元で獲れたアワビなどの魚介類を神前に供え、神事が行われます。
神輿の町内巡り
潮かけの前後では、神輿が漁船や町内の各所を巡ります。地元の青年団によって行われており、とても活気に満ちていました。まだ潮かけの時間ではないですが、港に近づくと水を浴びせられていてすでに楽しそうです。
神輿の休憩中の時には、海に落とし合っていて遊んでいる姿が印象的で、この日を心から楽しんでいる様子が伝わりました。この日は酷暑と言われるかなり暑い日だったので、気持ちよさそうでした。
潮かけ
神事が終わり和具漁港へ戻ってくると潮かけが始まります。
船同士で掛け合ったり、港へ接近し陸と海でかけ合います。近づくものには観光客だろうが、カメラを持ってようが容赦ありません!
潮を受けると風邪をひかないという言い伝えもあるそうです。カメラは一応ビニールで保護はしてますが、壊れても仕方ないという気持ちで撮影しました。全身びしょ濡れになったので、一年は風邪を引くことはないでしょう。
この潮かけの時間に限っては天下御免、無礼講で誰に何をやっても許される雰囲気で、みなさん楽しんでいました。
真夏のような暑さの中でしたが、暑さを忘れるぐらい楽しいお祭りでした。
私は海鮮が大好きなので、潮かけ祭りを行うことで今年も安全に美味しい魚介類を家庭に届けていただきたいです。
ちなみに潮かけという名の通り、バケツでかける水はもちろん、ホースから出る水も海から汲み上げてるので、たまに口に入るとしょっぱいです。
見に行く場合は濡れる覚悟で、最後は真水が出るホースを借りたり、着替えを用意していくといいと思います。
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