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読了本紹介-2- 『わたしを変えたありえない出会い』(スターツ出版文庫)


【読了本感想記録】

『わたしを変えたありえない出会い 』

(スターツ出版文庫)

孤独泥棒/加賀美真也 先生
残酷な世界に生きる僕たちは/紀本明 先生
君と痛みを分かち合いたい/響ぴあの 先生
声君ノート/南雲一乃 先生
そこにいただけの私たち/櫻いいよ 先生

(※ アンソロジーです)


《孤独泥棒》
 孤独な少女と泥棒くんのお話。タイトルセンスが秀逸すぎる。冒頭から遭遇する事件(?)にワクワクして一気にこの本の中に引き込まれました。な、名前…!二人のやりとりは軽妙なのに、心の機微は非常に繊細に等身大に綴られていて、最後、どうなるかと思いましたが、この結末…大好きです。

《残酷な世界に生きる僕たちは》
 人の心の声が聞こえる少年の葛藤。自分も割と自己完結型なので主人公に共感しつつ読み進める。序盤は周囲の残酷さにキリキリしつつ、でもそれが大きなスパイスとなってヒロインとの出会いにグッときた。二人の関係性が尊い。設定力抜群。沖野さんラブ。最後は本当に爽快🥹

《君と痛みを分かち合いたい》
 心と体に傷を持つ少女と、キュウメイキと呼ばれる男の子の話。少し不思議な関係性だけど、その出会いがヒロインの成長と居場所に繋がって本当によかった。想いは言葉に、の大切さを教えてくれる物語。ヒロインが両親や部活に対するアクションを起こす姿に勇気を貰えました!

《君声ノート》
 本音が言えない女子の話。吹奏楽部の日常を覗かせた世界観がとても魅力的ですぐ物語に没入。日記についてはもしやと思い当たることはあったものの、それでも続きが気になって読み進めてしまうという作者様の強い筆力、読ませる力を感じました。読後は凄く幸せな気持ちになれる作品でした🥹

《そこにいただけの私たち》
 運命の出会いをする男女…を、横から見守る友人の話。今まで考えた事のなかった視点で語られる世界が面白い。好きなものを嫌いになろうとする寂しさを知った時のヒロインの心情が切ない。多感な年頃のヒロインを絶妙に表現している。運命ではなく、行動で。ぶっ刺さりました🥲


 ▶︎計五作品。さらりと読めるアンソロジーでとても面白かったです!朝読書や隙間時間に是非〜😊

(※X、Instagramに投稿した内容と同じものを投稿しいています)

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