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イッツオーケー、シーシー(小声)は妻の心を落ち着かせる魔法の言葉だった。

最近、犬が飼いたすぎて、狂ったように犬が欲しい、犬が欲しいと言っている。でも、明らかに私たちのライフスタイルでは飼えないので、誰か犬を飼っている人が近くに住んでくれないだろうか、ちょっと旅行に行くから少しだけ預かってくれなんてお願いされないだろうか、なんてことを妄想している日々だ。

ところで、私はよく落ち込む。生理の2週間前になると、ホルモンバランスの波にのまれて、こっそり涙や鼻水を垂らす。でも、またすぐ元気になる。まるでジェットコースターに乗っている人みたいだ。

私はどうにもこうにも解消できない感情があった時、外では我慢できても、夫に対して「私は悲しいのです、モヤモヤしているのです」と抑えきれない愛情、いや感情を表現してしまうことがある。夫からしたらまるで当たり屋だ。二次被害も甚だしい。

かたや夫は、いつも諏訪湖の湖面のように穏やかだ。外でどんなに嫌なことがあっても、私に当たることはない。おそらく次元を超えて、天と対話をしているのだと思う。

ある日、どうしようもなく嫌だなあと思うことがあり、天と対話するのが得意でいつも穏やかな夫に「どうしよう、このイライラする感情、止められないわ!」と相談すると、夫が近くにやってきて、突然私の背中をさすりながら、耳元で言った。

理想:"It's ok, It's ok. Shhh"
現実:イッツオーケー、イッツオーケー、シーシー(小声)

…出た!魔法の言葉だ!

よく海外映画で、泣いている人を抱きしめて、慰める時にやっているやつ!

はじめは洋画を見ている時に、この慰め方最高だね、とふざけて二人でやっていたのだが…とんでもなく効果がすごい。

だいたいこれをやられると、怒っていても笑ってしまい、何もかもがどうでもよくなる。そしてなんだか元気になる。

感情のジェットコースターに乗っている時は、まず自分の一番近くにいる人に「怒っているのだ、悲しいのだ、嬉しいのだ」と言葉に出して伝えること、そして魔法の言葉「イッツオーケー、イッツオーケー、シーシー(小声)」が効果的な気がしている。

何がすごいかって、この言葉には「もう、どうでもええわ」と思わせてしまう、すごいパワーがあるのである。

だいたい自分が悩んでいることは、よーく考えてみると、小さかったりどうでも良いことだったりもする。

そして、悲しいかな自分の感情や思っていることは言葉にしない限り、他者には全く伝わらないのである…。感じてよ!は全く無意味だと悟った。

もう、どうでもいいよね〜!なんて思える言葉や、思わず笑ってしまう仕草を夫婦間で仕込んでおくと、家庭安泰なのかもしれないな…そんなことをぼんやり思った、引っ越し前日なのでした。(そう、明日は引っ越し!!!)

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