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谷口 実里
2022年7月21日 03:16
仕事中、眉間に皺を寄せて「すみません、変なこと言っていいですか?」と柴野さん。「どうかされましたか?」と私が聞くと「実は今日、出勤前に飼い犬と遊んでいたらマスクを舐められて。で、今、マスクの中がめちゃくちゃ臭いんです。」とお話された。背が低めで前髪を眉上で揃えている、明るめの茶髪ヘアーの柴野さん。いつもニコニコしていて可愛らしい、”THE 女の子”というような人である。それに加え
2022年6月27日 22:02
2022年2月11日母がやさいかりんとうのようなニットを着ていた。「美味しそうだね〜」と笑いながらいうと、「その笑い方ちょっと気持ち悪いからやめて」と言われた。テレビのニュースでは北京オリンピックの速報がやっていた。それを脇見に家族でほうとうを食べていた。そんな昼下がり。昼食後食器を台所へ運び、片付ける前に私はあるとても大切なことに気づいてしまった。私は「やさいかりんとう」と
2022年6月28日 12:09
おばあちゃん家の猫が死んだ。いつもは魚のにおいがプンとするのに、その日は食べたものを吐いてしまったせいか、胃酸の酸っぱいにおいがした。グッタリとした体を撫でたらその胃酸が手について、なんとなく「あぁ、もうダメなんだな」と思った。その手についた酸っぱいにおいが忘れられなくて夜が明けた。猫はその日のうちに死んでしまった。ちょっと太っていて、まるまるとした猫だった。もともとは捨て猫でご近
2022年6月29日 20:51
2022年6月3日六月に入り、祖母が扇風機を出す準備をしている。「そろそろ すだれが欲しいなぁ」とも言っていて、夏支度を着々と進めているようだ。しかしそんな我が家はというと、まだ冬から引き続き炬燵が出ている。先日、会話の流れもあって祖母にそのことを話すと「六月に入って何で炬燵が出とるんなん!」と呆れられた。本日の最高気温27度。祖母の意見はごもっともだと思う。それでも少し肌寒い夜
2022年7月1日 09:58
昼過ぎに仕事を終えて自転車を漕いでいたら、いつもよりペダルが重かった。後ろの方から変な音がしたので一旦自転車から降りてよく見てみたら、後輪タイヤがパンクしていた。はぁ、とため息をついた。今日はとことんついてない。早く家に帰りたくて無理矢理自転車を漕いでいたが、タイヤが可哀想に思えてきたので自転車を押して歩くことにした。今日は自分自身に余裕がなくて誰に対しても優しくできなかったので、せめ