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【コラム】地元で30年以上続いているイベントの実行委員に、“ポッと出”の地域おこし協力隊が入ってみて。【みさすてβ#1】

どうも、こんにちは。宮城県美里町みさとまちの地域おこし協力隊がお送りする『みさと新報』です。

今回から新たなコーナーを設けて、記事を発信していきたいと思います。題して、みさすてβ(ベータ)です。

広報みさとに毎号掲載させてもらっている「地域おこし協力隊の美里ってすてきだね」のnoteバージョン、と考えてもらって差し支えありません。週に一度の頻度を目標に、協力隊(おもに大村)が美里にまつわるコラムを綴っていければと思います。どうぞよろしくお願いします。

ということで今回は、美里出身で協力隊2年目の大村がお送りします。

(斜に構えがちな性格を奇しくも表しています。奇しくも)

南郷地域の「田フェス」実行委員会。

6月10日(土)と11日(日)の2日間に渡って行われた、南郷なんごう地域の「活き生き田園フェスティバル」。じつは僕、今年の第34回の実行委員会に混ぜてもらっていました。じつに30年以上の伝統あるイベントに関わりたいと思いましたし、そこで活躍されている地域の方々と知り合いたいと考えたからで、結果として参加してめちゃくちゃ良かったです。

4月から本格的に始まり回を重ねた事前の会議から、雨に降られた前日の準備、またイベント当日は第二催事の担当として、農作業体験会やその後の交流会などに参加させてもらいました。2日目の朝には、花火大会のゴミ拾いや雨天による会場変更の設営なども行いました。

(雨の中の対応に追われた前日の様子)

実行委員ならではの経験。

イベントを通じて苦楽を共にすることは、人の絆を深めますね。僕は最初こそ緊張してなかなか話すことができませんでしたが、回数を重ねるにつれて実行委員の皆さんの名前と顔を覚えることができ、徐々に馴染むことができました。特に前日準備から当日にかけてはさまざまな人と関わることができ、そして自分で言うのもなんですが結構かわいがってもらえたと思います。笑

(初日の朝、駐車場となるグラウンドに線を引くときの一幕)

実際に感じた地域の課題。

しかしながら、実行委員の皆さんが口を揃える課題を、僕自身も感じました。ズバリ、若者が少ないことです。

30年以上続く田フェスですが、主要メンバーはその初期からほとんど変わっていません。もちろんそれだからこそ分かり合えることや阿吽の呼吸はあると思いますが、たとえばこれからを担う40代の方は少ししかおらず、20〜30代の方はほとんど見られませんでした。この実行委員の世代交代を進めることが、イベントの存続に大きく影響する気がしています。

個人的に今回感じたことを正直に書かせてもらうと、どうしても少しばかりの「入りづらさ」は感じました。別に実行委員は一般公募されているわけではなく、そして会議に行っても、みんな最初から知っている前提で話が進みます。特に新しい人に対するオペレーションは用意されていないんですよね。あ、別にわるく伝えているつもりはありません。個人的に、そう感じられたということです。

課題を可能性に変えるために。

そのため、今後若い人を巻き込むために“敷居を低くする”ような仕組みが必要なのではないかと感じました。

実際、僕もいつもお世話になっている産業振興課や物産観光協会の20代の職員さんのおかげで入り込めたといっても過言ではなく、彼らがいなければ孤立して責務を全うできなかったかもしれません。だから今後は、少しでも田フェスに関わってくれる若い人を増やすための“アシスト”をできたらいいのかなと、そんなふうに思っています。

ちなみに、これは決して悲壮感や焦燥感に包まれた、ネガティブな話ではありません。長く地域で活躍されている実行委員の皆さんは、やっぱり素敵な方ばかりなんです。経験もスキルも人脈も僕とは桁違いですが、僕みたいなポッと出の若造でも受け入れてくれる優しさがあります。またそれぞれから地元愛を感じられ、そんな方々と今の地域の若者たちが少しでも関わってくれたら、南郷地域の未来を拓くヒントになるのではないかと感じました。

今回イベントの実行委員を通じて出会えた人々に感謝しながら、今後は自分に何ができるのかを自然と考えていたのでした。

(2日目の朝、作業を終えた後に美味しいおにぎりをいただきました)

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