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義理がある。

そういえば、そろそろバレンタインが近い。毎年この時期は考えることが増えるので、少しだけ憂鬱だ。

なんで女に生まれたんだろう。男になりたいと思ったことはないけど、なんで自分が女に生まれたのかは、最近よく考えている。

そのとき仕事をしていれば、義理チョコをどうするか女同士で相談しなければならない。私はそういう話し合いが苦手だ。だから、勝手に手作りクッキーを配ることにしていた。同じ部署に働く人なら、男女全員に渡す。

それくらいのことをして当然だと思っているし、お菓子を手作りするのも好きだ。でも、2月って寒いし、できれば何もせずあったかいところにいたい…。今年のバレンタインはどうしよう。はやく自分チョコ買いに行きたいなあ。

さて、年末年始のことをちょっと振り返っていきたい。私には義理の実家が2つある。夫の家庭がシングルマザーだからだ。もちろん、家庭にはそれぞれ事情があるし、私が言えた立場ではない。義父はお腹が空いている人を見るとすぐにご飯を食べさせたくなるような人で、私はいつでも素直に美味しいとか食べたいとかすぐ口にしてしまうため、生意気だとか言われることもある。それでも会えば話を聞いてくれて、割と頻繁に家族でご飯にも連れて行ってくれる。

息子と父親の関係性って、どういうものなんだろう。私自身が一人っ子で、近くでそういう関係を見たことがないからよくわからない。加えて、子供の頃に暴力を振るわれたことがあるらしいのだ。そういう父親も中にはいるし、躾の厳しい家庭もたくさんあるので、夫の記憶や話していること全てが正しいとは思えなくなってきている。

でも、幼少期にそういうトラウマがあることに変わりはなく、私のことを軽くでも頭を叩いたりすることは絶対にない。そういうことをする男も嫌いみたいだ。いろいろあっても、これから先のことなんて誰にもわからないから、私と奥さんが入ることによって、上手く回っているなあと思うことがたくさんあるのだ。

それでも、年末年始に義理の実家に行くということへの嫁の負担は半端ではない。1月が近づくにつれ、友人への愚痴の量が増えていく。でも、今年は結構楽しかったし、奥さんも私にかなり気を許してくれているようだった。

スナックのママさんだったこともある奥さんは、とにかく人の話を引き出すのも聞くのも上手い。でも、奥さんのペースにさらわれてしまうので、話を聞いてもらっている感じはあまりしない。

ご飯に誘ってもらっても、なんでも食べて飲んでいいよと言われたとき、私は高いものでも結構平気で頼んでしまう。でも、よくわからないけどそれを嬉しそうに見ているときがある。

年明けに遊びに行ったときなんか、リビングにあったソファとU型のクッションが気持ち良すぎて、酒の飲み過ぎでしっかり寝た。唯一悪いところがあるとすれば、一族全員が酒に強く、夜のお店で働いたことのある人もまあまあいるのにチェイサーやお茶が全く出てこないことだ。

私自身も弱い訳ではないから別に気にしてないのだけど、いいものをたくさん摂取すると割とすぐに限界がくる。でも、年明けから義理の実家で寝る嫁ってどうなんだろう…。

義妹ともだいぶ仲良くなれた気がするけど、あまり妹と強く思わないようにしている。とにかく、友達として仲良くなれたらそれでいいのだ。

どれくらいソファで寝ていたかわからないけど、気が付いたら義理の叔父さんたちの家族は帰っていて、ソファが硬くてクッションが柔らかいから、めちゃくちゃ寝心地がよかったのは覚えている。

あとは新選組!の再放送を見ながらキャーキャー言っていた。ゆるく始まった年明けだった。

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