水差いころ

水差で「みさ」です。ラブコメの設定を考えています。読んでくれたらうれしいです。漫画原作…

水差いころ

水差で「みさ」です。ラブコメの設定を考えています。読んでくれたらうれしいです。漫画原作者を目指しています。 #創作大賞2024 の#漫画原作部門 参加してみようと思います。 題名「委員は恋に飢えている!(いいこい!)」です。 キャラの設定などは別の記事で出そうと思います。

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  • 委員は恋に飢えている!

    委員は恋に飢えている!の各話をまとめたものです。

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「委員は恋に飢えている!」第1会

あらすじ  主人公、月浦月が入学するのは日本一の進学校「最皇高校」。この学校で生徒会長を務めて卒業すると望んだ将来が約束される。「生徒会長になって絶対富豪になる!」そう決心した月だが、簡単に生徒会長になれるわけがなく、、、。  「委員会×ラブコメ」の楽しい?学校生活が今、幕を開ける! 第1会「4つの出会い」 「ここが今日から通う学校か…」 校門の前で校舎を見上げる。 「うわ!」 突然強い風が吹き、桜が舞う中一枚の紙が俺の顔に張り付いた。 慌てて紙を取るとそこには長々と

    • 「委員は恋に飢えている!」第36会

      第36会「最皇祭!②」 五組の喫茶店を後にして時間を確認すると、時計の針は三時半を指していた。 最皇祭一日目が終了するまで残り一時間半。 次はどこに行こうかと思った時、四組の教室から見覚えのある人が顔を抑えながら出てきた。 「世理先輩」 「つつつつつ、月くん!?」 「占い、どうでした?」 「ふぇ!?う、占いね、占い…。占いは…」 「?」 「占いはーーー!!!」 世理先輩はそう叫びながら走っていなくなってしまった。 どうしたんだろうか…。 四組の前を見てみると、空いてい

      • 「委員は恋に飢えている!」第35会

        第35会「最皇祭!①」 とうとう最皇祭がスタートした。 金曜日の今日は校内の学生だけが見て回ることができ、明日土曜日は一般の人、学校外からお客さんが訪れる。 俺は記録係として仕事をしていて準備にあまり参加できなかったので、シフトに多めに入るようにしていた。 一日目はスタートの十時半から午後三時まで。二日目は午後二時から終わりの午後五時まで。 その後の後夜祭は、催事委員会が主体となって行うが、俺と火恋さんは記録係の仕事を行っていたため免除されている。 社先輩から後夜祭は楽

        • 「委員は恋に飢えている!」第34会

          第34会「記録係の仕事」 最皇高校の文化祭、「最皇祭」まであと数日。 俺と火恋さんは各クラスを回ってどんな出し物を行うのかということや準備中の様子を記録していた。 「それじゃあ次は四組!」 「四組はたしか…」 四組は『占い』を出し物にしている。 早速準備の様子を記録しようと教室の中をのぞくと、看板を作ったり、装飾を作ったりしていた。 「おおー…。これはなかなかミステリアスだね…」 まだ出来上がっているわけではないが、使っている色や装飾がすでにミステリアスな雰囲気を醸し

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        「委員は恋に飢えている!」第1会

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        • 委員は恋に飢えている!
          36本

        記事

          「委員は恋に飢えている!」第33会

          第33会「文化祭準備」 二年生の修学旅行が終了し、学校にはいつものにぎやかさが戻った。 俺も世理先輩とお昼を一緒に食べる時間が終わり、今までのように教室で食べている。 変わったことといえば、俺もたまにお昼におにぎりを作るようになった。 これならお金もそこまでかからないし簡単だということに気づいたのだ。 今日はおにぎりを作ってきた。そのおにぎりを食べながら世理先輩の作ってくれた弁当を思い出す。 (どれもこれもおいしかったな…) 俺は自分で作った歪な形のおにぎりを口の中に

          「委員は恋に飢えている!」第33会

          「委員は恋に飢えている!」第32会

          第32会「一番の調味料」 月くんにご飯を作っていくことになって一日目。 私は台所の前で頭を悩ませていた。 「月くんは何が好きなんだろう…」 私が知っている月くんの好きなものはBBQだけだ。 でも今はその時に食べたお肉も野菜もない。 というかあれは藍ちゃんの家の人が用意してくれたものだし…。 現在の時刻は午前六時。家は七時半に出ないといけないけど、まだ一時間半もある。 このために朝苦手だけど早起きしたんだから…。 「…決めた!」 私は冷蔵庫から卵とソーセージを取り出し

          「委員は恋に飢えている!」第32会

          「委員は恋に飢えている!」第31会

          第31会「昼ごはんのお弁当」 経理委員会での手伝いと金速姉妹のいざこざを解消してから数日。 「うぅぅ…」 教室で土門がうなだれていた。 「土門。どうしたんだよ」 「二年生が修学旅行でいない。これがどういうことが分かるか?」 「な、なんだよ。委員会とか部活が大変になるとか?」 「はぁ。まあそれもそうだけどさ。結川先輩がいないじゃねーか!」 「ああ。たしかに」 「俺は結川先輩に会いたくて委員会に行ってるのに…。しばらく何にもやる気が起きねーよ…」 そう言って土門は机に突っ伏

          「委員は恋に飢えている!」第31会

          「委員は恋に飢えている!」第30会

          第30会「疑似カップル」 「か、金美。ここは…」 「そ、そこはねぇ。こっちを参考にして…」 俺はとりあえず名前を呼び捨てで、そして距離を近めに仕事に取り組んだ。 「…」 金恵先輩は無反応だ。 「ちょっと、金恵先輩無反応なんだけど!?」 「そんなこと言われてもぉ。カップルのふりって何すればいいのかわからないんだもん」 俺たちは金恵先輩に聞こえないように小さい声でやり取りをした。 そもそも誰かと付き合った経験のない二人がカップルのふりをするのは無理がある。 「ちょっと、二

          「委員は恋に飢えている!」第30会

          「委員は恋に飢えている!」第29会

          第29会「二人の恋模様」 二学期が始まってから数日。 今日は経理委員の手伝いに来た。 経理委員…。仕事はハードだったけど、それよりも金美さんと行った『くっつき大作戦』の方が大変だったな…。 そう思いながら俺は経理委員室のドアを開けた。 「失礼します…って、ええ!?」 その時目に飛び込んできたのは、経理委員長の冬馬先輩と副委員長の金恵先輩が仲良く話していて、それをぼーっとした表情で見つめている金美さんがいるという光景だった。 「お!月じゃないか。何日か俺たち経理委員会を

          「委員は恋に飢えている!」第29会

          「委員は恋に飢えている!」第28会

          第28会「新学期」 約一か月の夏休みが終わり、今日から二学期が始まる。 夏休み中はいろいろあったが、どれも楽しい思い出だ。 バイトもたくさん入れたおかげでお金もかなり稼ぐことができた。 ファミレスのバイトは夏休みの間だけにしようと思っていたのだが、気前のいい店長で籍は残しておいてもいい、シフトに入れる日があったらいつでも声かけてと言ってもらった。 もちろん学校の方を第一で考えるつもりではあるが、時間ができたり入れそうな日があったりしたら連絡しようと思う。 「おーはよっ

          「委員は恋に飢えている!」第28会

          「委員は恋に飢えている!」第27会

          第27会「それぞれの夏休み2(夏休み⑪)」○紡木お姉ちゃん 私には十個年の離れた弟がいる。 名前は木本優木。今私が十五歳だから弟は五歳。 普段は幼稚園に通っているけど、夏休みの間は私が面倒を見る。 お父さんもお母さんも日中は仕事に出ているからね。 といっても優木は一人で遊んでることが多いから、特別何かするってことはあんまりない。 だから私も課題をやったり、たくさんの本を読んだり、アニメ見たり…。 とにかく自分のやりたいことをする時間はたくさんある。 (さて、課題もある

          「委員は恋に飢えている!」第27会

          「委員は恋に飢えている!」第26会

          第26会「それぞれの夏休み1(夏休み⑩)」○火恋の早朝ランニング 「はぁ、はぁ」 現在の時刻は朝六時二十分。 今日はたまたま早く目が覚めてしまい、せっかく早起きできたならということで早朝ランニングに取り組んでいた。 私は夏休み中、ほぼ毎日走っている。 いつもはもう少し遅めだったり午後から走ったりとバラバラだが、昨日天気予報で十時頃から気温が上がると言っていて、タイミングが良かった。 私は中学まで陸上部に所属していたので走るのは好きだし、体を動かして汗をかくのは気持ちがい

          「委員は恋に飢えている!」第26会

          「委員は恋に飢えている!」第25会

          第25会「恋の花火(夏休み⑨)」 「うわ!ものすごい着信の数…」 「私もです…」 どうやら私たちはかずくんを届けることに夢中になっていて着信に気づかなかったようだ。 「かけ直しますね」 私はスマホを耳に当て、火恋さんに電話をかけ直した。 その時、反対側の耳に近くの知らない女の人たちが話している会話が入ってきた。 「来年は男と来て花火見たいねー」 「え、どうして?」 「この祭りのジンクス知らないの?この祭であがる花火なんだけどね。最初に上がる花火が恋の花火なんだって。そ

          「委員は恋に飢えている!」第25会

          「委員は恋に飢えている!」第24会

          第24会「迷子の子(夏休み⑧)」 「どうしようか…」 「とりあえず迷子の子を本部まで届けましょう。その間にこの子の親が見つかればそれはそれでいいですし…」 「そうだね。うん、そうしよう」 こうして俺たちは本部を目指して歩き出した。 「僕、名前はなんていうの?」 「うぇぇぇん!パパ!ママ!」 「えーと…」 俺は正直小さい子供は苦手な方だ。 嫌いというわけではないが、どう対応すればいいのかわからなくなってしまうからだ。 特に泣いている、そう、今のような状況が一番苦手だ。

          「委員は恋に飢えている!」第24会

          「委員は恋に飢えている!」第23会

          第23会「射的対決(夏休み⑦)」 「それじゃあ、お祭り楽しもう!」 火恋さんの掛け声にみんなで乗っかり、いろいろな屋台を回った。 たこ焼き、焼きそば、わたあめ、チョコバナナ…。 俺は祭りの屋台が初めてだったのでどんな感じかドキドキしていたが、とても楽しかった。 「なあ、あっちにある射的やってみないか?」 「お!いいねー!じゃあさ、みんなで勝負しようよ!」 土門の提案に火恋さんが続き、誰がいい景品をとれるか勝負することになった。 「最下位の人は一位の人にジュースおごりだ

          「委員は恋に飢えている!」第23会

          「委員は恋に飢えている!」第22会

          第22会「みんなで夏祭り(夏休み⑥)」 学会発表も無事に終了し、俺はまたバイトだらけの生活に戻っていた。 スーパーのバイトもファミレスのバイトも順調で、今月はかなり稼げそうだ。 学会の時に体調を崩してしまった結川先輩も全回復し、世理先輩と二人でファミレスに来たり一人できたりしては英田先輩とけんかをしている。 お互いほっとけばいいものの結局突っかかってしまうのは、なんだかんだ楽しんでいるのかもしれない。 それを言うと二人から怒られるので黙っているが…。 今日もいつもと同

          「委員は恋に飢えている!」第22会