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コリアンレストランではたらきはじめたよ

友達にフィカとか外食に誘われても、なるべくスーパーで買っておうちフィカにしたり、代わりにキッチンで料理しよう~って誘って、あんまり外食にはいかないようにしたりと、出来る部分は工夫してきた。

でも、新年が明けてから、よく遊ぶ子たちとだんだんレストランに行くようになったり、やっぱり友達と外でカフェしたりご飯食べる時間とっても大事だ~と吹っ切れるようになってから、結構外食に行くようになってしまった。

お金が無いわけではないけど、親から貰っているお金もあるし、日本ではかなりのハードアルバイターだったから、そもそも何も稼がないまま使っているだけの生活がしんどい気分になることもあった。

そんなこんなで、こんな時期にバイトを始めることになった。

いや、正しくいえば、元々やってみたかったし、こんなんなら早く始めればよかったとも思ってる。笑

①そもそもスウェーデンで、このビザで働けないと思っていた
②スウェーデン語は必須になると思っていた
③なんやかんや、バイトなんてしたら生活圧迫されるかなって思ってた
④周りも誰もやってない

でも、ちゃんと調べて、ちゃんと相談したら、
なーんの問題もなかったのよね!!

ビザは全然問題なし、がっつり英語だけで働いていい(むしろスウェーデン人のお客さんに、アルバイトの分際でイングリッシュプリーズとか言ってる、シフトは週1とかで逆にもっと増えてもいいぐらいのペース)

ヨーテボリにはふたつコリアンレストランがあって、採用募集してるのかも全く分からなかったから、とりあえず両方のメアドをネットで探し出して、全く同じ英語の文章で、(採用してますか?私は韓国人の留学生で韓国語しゃべれます的な)メールを送った。片方は、ちょうど1月に採用し終わったときて、片方は返事なかったから、まあそうだよね、とあんまり気にせず過ごしていたところ、なんともう片方(今の職場)から、韓国語で返事がきたの!!(やっぱり何事も言ってみるもんですね!)

ただ、やっぱり最初にきかれたのが、どのくらいスウェーデンに滞在する予定ですか?ってことで、いや、もちろんそうよね、自分が採用する側でも、すぐ去るような留学生雇いたくないわなって笑
そこから向こうからの返事が遅かったりもして、あぁ、やっぱり可能性ないなって思ってたんだけど、根気強く返事を送り続けてたら、とりあえずお店で会いましょう!ってなったんですね。なんて優しい。


韓国語でずっとやり取りしてたから、完全韓国人のお店を想像してたんだけど、面接にいったら、スウェーデン人の旦那さんと、韓国人の奥さんが二人で出てきた。英語で面接か….!!と身構えていたけど、ふたりとも本当に優しくて、事前に送ってあった私の履歴書?的なものをわざわざコピーして持っててくれて、すごく和やかな時間だった。奥さんは韓国語かスウェーデン語しか喋れないから、奥さんとは韓国語、旦那さんとは英語ではなしてやり取りをした。
ただ、話していけばいくほど、自分はEUの学生じゃないから、税金関連の書類をめちゃ出さないといけない、スウェーデンの銀行持ってないから、給料払う上でまず問題がある、そもそもパーソナルナンバー持ってないけど、本当に大丈夫なんかな?とか、ほんとに色々問題があったのね。2人と話すうちに、働きたいって気持ちも強まったけど、税金の書類みたいな話が出てから、知らぬうちに違法な働き方したくないし、面倒くさいことになって問題も起こしたくないから、この時期からバイトに変に手を出すのはやめようかとも思った。

でも、最後の方で旦那さんが、すごくニコニコしながら、ここがうちの厨房だよ、ここが洗い物するところだよ、ここがみんなが着替える場所だよって嬉しそうに、こんな来たばっかの学生に全部を見せてくれて、案内してくれて、本当に素敵な二人だな。純粋にこの人たちと一緒に働きたいな。もしビザとかの関係でバイトができないとしても、ボランティアでもいいからなんかお手伝いとかしたい!って、そう思うぐらい、本当に暖かくて、親切で、面倒見がよくて、和やかな居場所だったの。

そこからは、銀行の問題が解決できるか分からないから、またメールします。その後にどうするか考えましょう的なことになってその日はお別れしたんだけど、ぶっちゃけ、自分が雇用主だったら、教えてもあと5か月ですぐ帰る留学生で、銀行もない、手続きもEUの子に比べて面倒くさい、そんな子を雇いたいとは思わないなと思って、断りのメールが来るかなって思った。

でもそしたら、あちらから、手続きは多いけど、旦那さんがいま調べてる、給料の支払いもとりあえずなんとか考えてみるから、短期間でも一緒に働けたら嬉しいってきたの!!!

雇われる、雇うの単純な関係性じゃなくて、この人のために働きたいな、この人と働きたいなって、お互いに思えたことがとっても嬉しかった。
やっぱり、同じ言語を喋るって、他の人とはまた違って通じ合うものがあるし、同じバックグラウンドを持っていることは瞬時に何か繋がりを生み出すこともある。そんなことを感じた。

とまあそんなこんなで、帰国を4ヵ月後に控えていながら、スウェーデンでの私のバイト生活は始まりました。


初日なんてね、初めてなのに謎にほぼひとりでホールやることになり(小さいお店だからね)、英語でやっていいとはいえ、英語での接客さえも初めてだから不安いっぱい、メニューもうまく把握してないままテーブルをかけめぐり、レジはスウェーデン語なので頭は半分混乱、お客さんにおすすめを聞かれるが自分はまだ何のメニューがあるのかまだよく分かっていないので混乱、お酒嫌いなのにお客さんからワインのおすすめを聞かれてんぱる、基本入ってきたスウェーデン人には高速のスウェーデン語で話しかけられるので、まずこっちから英語で話しかけてスウェーデン語受け付けてないアピールをする、など、まあ数々の試練を同時に乗り越えつつ、


ほんっっっとににに!!!!!!たのしい!!!!!!

です。

ほんとにめちゃくちゃたのしいです。
やばいです。

幸せな気持ちになるたびに、もっとはやくから始めればよかったと思ってしまうけど、そう思うたびに、
今からでも始めた自分を称えたい、と思っています。

心が和む。

このスウェーデンの地で、スウェーデン人の家族連れの人たちが、スプーンと箸でおいしそうに韓国料理を食べてる姿がいとおしい。
頑張って韓国語を使ってくれる人がいるのが嬉しい。

結構うちは人気店で、週末は予約してないとほぼ入れない。
だから、楽しみにしてる顔で入ってきてくれるお客さんでも、予約してないと断らないといけないから、胸が痛い。
逆に、予約してきてくれるお客さんは、ずっと前から予約して楽しみに来てくれたと思うと、満足して良い時間を過ごして帰ってほしいと思う。

みんなやっぱり、少しは言葉や文化に興味のあるお客さんが来るから、
私を見て、頑張って韓国語で話しかけてきたり、質問したりしてくれる。
実際まだ二回しか出勤してないけど、日本語や韓国語を話せるお客さんに結構出会った。

だから私もここに来てくれる人に思う存分韓国文化を感じてもらいたいから、簡単な挨拶は韓国語でしたり、おすすめの料理とか、伝統の食べ方とか、韓国流の飲み方とか、写真を撮ってあげるサービスとか、自分にできる自分流のやり方を考える。

スウェーデン語で接客できない分、たくさん愛想よくして、英語でたくさん話しかけて、笑顔で、お客さんにとって気持ちの良い接客ができるように心がける。

良いお店だったな!!!

あの子がいるからまた来たいなと思ってもらえるように

はい、本当に最高のバイト先に出会いました。
元々リクルートしてなかったし、学生は雇う気なかったと言っていたから、
本当に頑張って根気強くメッセージ続けてよかったと思うし、スウェーデンでの大好きなホストファミリーみたいな存在に出会えたことが本当にうれしい。

二回出勤して、少しずつメニューは大体覚えたし、お店の回し方も分かってきたから、もっとおすすめを聞かれたときのレパートリーを増やしたり、もっと楽しみにきてくれてるお客さんを満足させられるような接客を目指していけるようにがんばる!

帰国が近づいて、焦ってしまう日々も多いけど、何事も遅いことはない、
と気づかせてくれる良い経験になっています。

파이팅!!!




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