1月8日 『相模原障害者殺傷事件 優生思想とヘイトクライム』を読んで
『相模原障害者殺傷事件 優生思想とヘイトクライム』を読みきった。
正直、I部は完全に読まなくてよかったと思う。私の勝手な被害妄想で読解力不足なのだろうが、婉曲的な表現や、引用の仕方、言葉遣いから筆者の尊大さのようなものがひしひしと伝わってきて、読んでいてイライラしかしなかった。それでも何か得られるものがあるかもしれないと、全て読み終えたが今の私にとって得られるものはなかったので、早々に「この節は読まなくて良い」という判断をするべきだった。
それに対して、筆者の違うII部では学べることや考えさせられるものがあった。私は常日頃「自分のような存在は社会にとって迷惑なのではないか」と思っているが、それは実は優生思想に繋がっているということに初めて気付かされた。他の人にはそう思わないと自分では思っていたのだが、自分に対してそう思っているということは、実は心の奥底では「社会にとって役に立たない人間はいらない」という思想を抱えているのではないかということに気づき、恥じた。ここでも、「ありのままの自分を受け入れる」ということが、自分だけではなく社会にとっても良いことなのだと考えさせられた。以下に、IIの節で心を打たれた文章を引用する。音に敏感でストレスを感じながらも感動して読み進めてしまうくらいの文章だった。
¨役に立つか立たないか、という物差しをもしも使うのならば、誰の役にも立ってない人生はある。他人に迷惑をかけ続けて終わっていく人生もある。[…]けれども、役に立たなくても、別に構わない。あるいは、その必要がない。社会や国や他人のために役に立たなくても、あるいは誰かに負担や迷惑をかけていても、生きていることはいいことである。なぜなら、生きることは、比較や線引きの対象ではなく、そのままでのいいことだから。[…]生存という事実には、そもそも意味も無意味もない、ということ。[…]そのことを受け入れて、腑に落とせないのであれば、僕たちやあなたたちは、たぶん、ずっと生の無意味さや無意義であることを怖れ、不安になり、他者を羨んだり蔑んだりしながら、「自分の人生には何の意味もなかった」という優勢的な思想によって内側から食い殺されていく。[…]たとえ意味はなく、いな無意味ですらなくても、人の生は自由でありうる、と。自由なこの生を、ほんとうは、誰もが十全に生きることができる。最後まで。最初から。[…]けれども、どんなに面倒だろうが、無意味だろうが、生きることはよい。この自分の人生は自由でありうる。いつかそう、心から自分に言うことができるための、ささやかな前進になり、ほんの小さな一歩になりうるかもしれない。」¨
最後の3部では、I部の筆者とII部の筆者の対談だったが、疲れていたのもあり全然頭に入って来なかった。やはりI部の筆者の文章が気に入らなくて、集中ができなかった。ここも読み飛ばしてもよかったのかもしれない。II部が本当に素晴らしかった。この本を選んでよかったと思う。
ここからはいつもの日記。
今日は23時に寝て、3時に起きた。途中1時に目が覚めたが割とすぐに寝ることができた。3時に起きたのは良いものの、ひどく眠いが寝付けない。ホット牛乳青汁を飲みながら、『同志少女よ、敵を撃て!』を聴く。あまり内容が頭に入ってこない。ヨガはやりたくない気分なのでやらず、洗顔も後回しにしようと思った。
だんだんとすると眠くなってきて、1時間ほど寝て、また30分起きて、30分寝た。この睡眠のおかげで、多少は眠気がマシになった。
朝ごはんにカレーライス、プロテインバー、コーヒーをいただいた。カレーライスは見た目とは反して辛味が効いていて驚いたけど、おいしかった。
朝は特に食欲がひどい。自分では抑えられない。pillowのアプリの情報によると、睡眠不足だとそれを補おうと高カロリーなものを摂取しがちになる傾向があるそうだ。間食に、栗、コーヒーゼリー、とんがりコーンを食べてしまった。どう考えても食べ過ぎである。止めたい。
彼がすきま風防止のため、サッシなどにすきま風防止シートのようなものを貼り付ける作業をしていてすごいなと思った。寒いと感じることはあるけど、それを改善しようと思えるなんて私には思いつかない。改めて尊敬する。
その作業を眺めながら、ゆっくりと秋田書店から出版されている『BLACK JACK 1』を読んだ。手塚治虫先生の丁寧な一コマ一コマに感動し、そのストーリーに感激し、ブラックジャック先生やピノ子が愛おしくてたまらなくてなかなか読み進められない。でも、味わうようにゆっくりゆっくりと読み終えた。図書館でたまたま借りられたので、ラッキーだった。ブラックジャックはひとつひとつでお話が完結しているけれども、私は1巻から順にではないと漫画は読めないタチなので、続きの巻がスムーズに借りられるように祈ろう。図書館に行くのがいっそう楽しみになった。
ブラックジャックを読み終えたので、他の本と一緒に返却をしに図書館へ行った。そして、家ではなかなか読み進められなかった『相模原障害者殺傷事件 優生思想とヘイトクライム』を図書館内で読むことにした。
これは復職への訓練でもある。あえてイヤホンはせずに、周りへの音などへの自分の反応を確認して、十分に本を読むことができるか観察した。疲れ具合なども観察する。今日は席に2時間いられることができた。お爺さんの咳払いにイラつきを感じ、殴ってでも止めたい衝動をなんとか抑えながら本をなんとか読み進めた。やはり咳払いにほ過剰に反応してしまう。「ただの音。私に対して危害を加えようとしているわけではない」と心の中で何度も復唱したけれどもなかなか怒りや衝動を抑えるのはつらかった。それでも、やり過ごすことができたのでえらい。よくやった。
家へと帰り、やはりぐったりとしてしまった。久々の図書館だったので、2時間もいないで30分くらいにしとけばよかったのかもしれない。でもよくやったよ。がんばったよ。お夕飯にオートミールスープとパン1枚をいただいた。
くたくたなので、なにもできないから何もしない。ピアノチルを流してぼんやりと聴き流すだけ。3時間もそうしていたらお風呂に入れそうな気がしてきてお風呂に入った。めまいがするので早めに上がる。スキンケア、髪の毛乾かすのもできた。ヘッドスパも。図書館に行ったけど、いつものルーティンができてよかった。
それではおやすみなさい。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?