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無限廻廊

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評論のようなコラムのような文章。小説、漫画、映画、アートのお話、感想など。
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記事一覧

丸山さんのであることとすること

そろそろ、試験シーズン到来。 年度末、つまり学年末である。 個人的感覚だが、丸山真男の『…

amri
4年前
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優れたメタファー(感想『騎士団長殺し』)

「あの川は無と有の狭間を流れています。そして優れたメタファーはすべてのものごとの中に、隠…

amri
4年前
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アーティストの脱皮(感想メモ:『騎士団長殺し』2巻:)

アーティストが、なにかを打破しなくてはならないとき。 それまでの安定した単調な自分の仕事…

amri
4年前
5

ハルキスト とは呼ばないらしい。

急激に、春樹めいている。 たまたま、 他人にむかって、村上春樹をレクチャーするという機会…

amri
4年前
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「内向き日記」からの小説の感想・大庭みな子「三匹の蟹」

すべてが順調なのに、とても疲れている感じが、この頃する。 一つ一つが愛しくて、じぶんなり…

amri
4年前
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Shape of waterーー言葉。通い合う心。

「話し合えば、分かり合える」と、 昔、つきあっていた人が、よく言っていた。 「そういうか…

amri
5年前
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幸福

なんとなく、ついてなくて、 落ち込みそうになったり、 不安になったとき。 私は、宇野千代のことを思い出す。 人生で四回の結婚と離婚を経験し、 家も何軒も建てては、手放し、 会社だって、自分で作ってしまった。 田舎娘が、なぜそこまでの女性になったのか。 彼女の自伝的小説を読むと、 ただただ人生を駆け抜けた、 からっと明るく、思うがままに生きてる姿がわかる。 自由奔放、天真爛漫。 そんな言葉が似合う。 好きだという気持ち一つで、 他はなにもみないで、行動してしま

物言う女。

物喰う女もいいけど。 物言う女になりたい。 何か書くとき、いくつもの自分のモードがある。…

amri
5年前
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資料として『新潮45』の該当個所を読み、まさに中年オッサン(保守層)の論理あるあるオンパレード。ちゃんちゃらおかしくて、校庭を三周走りたくなった。もう笑うしかない。こんな記事が載ってる後ろは手堅い作家・評論家の面白い読み物ばかり。もったいない。どうしてこうなった?編集者さんよ。

amri
5年前
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引き寄せの法則が働いた説

昨日、こんな記事↓↓↓を書きました。 エロや恋愛、セクシャリティ、自分の私生活の切り売り…

amri
5年前
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ゆるフェミニストの憂鬱――LGBTへの差別がまかり通る世の中とは。

ここ数日気になって仕方ない、ニュースがある。『新潮45』に掲載された、杉田水脈議員の差別…

amri
5年前
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エロの描き方で、実力がわかる?

今回も、例によって、エロとナンセンスが混入しており、好みが合わない方には不快な内容かもし…

amri
5年前
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そして、ふたたびの『病床六尺』

昨日もまた調子に乗りすぎてたのだろう。 肉体疲労と睡眠の浅さ、また軽い熱中症のような症状…

amri
5年前
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さびしすぎて『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』(永田カビ)を読む。

本屋さんの女性向けエッセイコミックの本棚で、平積みにしてあった本書。 心と体とセクシュアリティについて興味津々のわたしにとって、ずっと気になっていたけど、買う勇気?レジまでもっていく勇気?、、、とにかく、買うまでの一歩が起こらなかった。 BLの本を書店で買うのも、最近、なくなった私。いや、恥ずかしくないはず、と思いながらも、買うまでの一歩が・・・(笑)。 数日前、感情の暴発により、彼氏にいや~な感じの重苦しいLINEを送り、自己嫌悪に陥り、自分はたださびしいだけだと気づ