企業倫理について考える

あなたが働いている会社やこれから就職・転職しようとしている会社の企業倫理は大丈夫ですか。

企業倫理に疎い会社は、ブラック体制の会社の可能性があります。ステークホルダーすら蔑ろにする会社であれば、社員の扱いは更に悪いはずです。

非倫理的な経営をしている会社は、どんなに隠していても内部告発やステークホルダーによって必ずリークされて社会の批判の的となり、ひいては会社業績にも直結します。

今や会社は単に利益追求のみだけはなく、社会的責任(CSR)が問われる時代です。消費者が商品を選ぶ主導権を持つ今、社会が求める倫理観に即した経営をしなければ厳しいビジネス環境を生き抜いていくことはできません。

正しい倫理観に支えられた経営を実践し、社会から企業活動への賛同を得られる努力をしなければ、企業の存在自体を疑問視されるのみならず、その存続すらも危ぶまれるようになります。

不祥事を起こしたために、社会的信頼と信用を失いビジネス界から撤退する企業は多々あります。企業の経営方針とその実践が正しい社会通念(倫理)の基に実践されているかということは、今後益々社会的関心を集めることになるでしょう。

とは言え、これから就職・転職しようとする人は、社外に発信された建て前と社内の本音のギャップを見抜くことは難しく、実際に入社後に「こんな倫理観のない会社でいいのだろうかで」と後悔する人も少なくありません。また就職・転職を決める前に「会社がどのような倫理観で経営をしているか」「会社の社会的存在意義とは何か」といった社会的に問われる企業倫理に関して、調べる人はほとんどいません。

だからこそ、長い人生で大半の時間を過ごす自分の会社が、社会的責任を果たしているか入社前にしっかりと確認しておくことは、就職・転職後のやりがいにとても大きな影響を及ぼします。

誰も就職・転職する会社の企業倫理教えてくれませんので、入社を決める前にしっかりと自分で確認しておくことはとても大事なことです。

そこで、このマガジンでは(1)企業倫理とは何か(2)企業倫理を制度化するにはどのようにすればいいのか、(3)企業倫理の応用、この3つの視点から企業倫理の全体像を考えてみたいと思います。


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