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GAFAは何故急成長したのか?!

今現在、世界の時価総額上位10社のうち8社がアメリカの会社で、あとは中国とサウジアラビアの会社です。

30年前は時価総額上位20社中14社が日本企業だった時もあります。この30年で、日本企業は時価総額ランキングから消えてしまいました。今は上位20社の中に日本企業は1社もありません。

例えば、GAFAMなどの企業は、どうやって急成長したのでしょうか。決して莫大な利益を上げてきたからではありません。実際にAmazonは、創業から7年後の2001年まで赤字の連続でした。7年も莫大な赤字が続くと普通なら倒産すると思いますが、急成長したこうした会社は、利益ではなく資金調達と創出を続けることで倒産せずに経営をつづけることができました。つまり、キヤツシュがあれば赤字でも会社は倒産しないということです。

黒字になったAmazonは、今でもそれほど多くの利益がないので、株主への配当はほとんどありません。それなのに株は上がり続けています。それは投資家たちがAmazonの今後の成長を期待しているからです。実際にAmazonの売上は毎年伸び続けています。今後も成長し続けると期待されているので、現時点の利益が少なくても株価は上がり続けます。

とはいえ、Amazonは様々な事業から莫大なキャッシュを創出しています。ただ、そのキャッシュの多くを大規模な投資に回しています。Amazonの研究開発費は6兆5000億円とも言われています。Amazonは、トヨタの6倍も研究開発に投資しています。損益計算書の黒字ばかりを気にするPL脳の経営者には、決してデキることではありません。

投資家は、会社の本質的な価値を重視します。それは、目の前の利益よりも成長の可能性、つまり将来的なキャッシュ創出能力です。あなたがいる会社は、どれだけ研究開発や新規事業に利益を投資していますか?


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