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マクドナルドの成功は、ハンバーガーではない!

今や世界的人気店となった「マクドナルド」、他のハンバーガー店と何が違ったかというと「フランチャイズ」システムの確立です。

フランチャイズとは、決してハンバーガーを売ることが目的ではありません。フランチャイズの目的は、ビジネスシステムの商品化、つまりビジネスの「仕組み」です。

一般的なオーナーは「美味しければ成功する!」と考えて、味の追求に専念しがちです。オーナーは自分が一番腕のいい料理人と思い込んで、料理をスタッフに任せずに全て自分でやろうとします。客の数が少ない時はそれなりにビジネスを回せますが、自分が対応できない客数以上になってビジネスが大きくなると、そうはいきません。

マクドナルドの実質的な創業者であるレイ・ロックは、マクドナルド兄弟が作った料理のマニュアル化に着目しました。料理をマニュアル化すれば、フランチャイズの仕組みもマニュアル化できると考えたのです。レイ・ロックは徹底的に店舗経営を効率的にマニュアル化しました。この店舗運営の仕組みこそが、マクドナルドが世界的なフードチェーン店となった理由です。

ピーター・ドラッカーは、「マクドナルドの創始者は発明家だった。しかし製品は発明していない。
その製品(ハンバーガー・フライドポテトなど)は、
アメリカのレストランならばどこにでもあった。しかしマクドナルドは、マネジメントの原理と方法を適用し、製品を標準化し、製造のプロセスと設備を再設計し、
作業の分析に基づいて従業員を訓練し、仕事の標準を定めることによって、資源が生み出すものの価値を高め、新しい市場と新しい顧客を創造したのだ。」とマクドナルドの成功を分析しています。

世界のどの店舗でオーダーしても、同じ味、同じ品質、同じ待ち時間でハンバーガーが食べれる、これは簡単のようで実はとても難しいことです。これを実現できるシステムこそが、マクドナルドの強みであり世界トップであり続ける理由です。

マクドナルドの戦略から学ぶことは、ビジネス拡大には、商品ではなく「仕組み」が大切であるという点です。会社の成功・成長のカギは、マクドナルドのような「仕組み」が大切です。皆さんの会社には仕組みがありますか?


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