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3.そもそものはじまり

前回のマガジンも沢山の皆様にお読みいただき、また『スキ』もいただいて、本当に感謝です!ありがとうございますm(*_ _)m

これからも皆様に読んで頂けるようなお一層精進していきますので、どうぞ宜しくお願いします!!

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さて(*^^*)

前回を書き終えたあと、長男が不登校になった頃の記憶を『強制カムバック』させていました。

なにせもう15年以上前の話でウロオボエ・・・(笑)しかもどうやってはじまったのかなんて"それ以降があまりにも超が付くほど強烈過ぎて"すっかり記憶から抜け落ちてしまっていました。

3人それぞれに苦労というか全て未知との遭遇でしかなかったですが、やっぱり長男との向き合いが一番根深くて濃い気がします。

それは子供という自分とは全く違う、だけど自分の片割れのような存在を『育てる』という営みのトップバッターだったからというのもあるのかも知れません。

結婚して2年目に授かった長男。私が仕事で本社異動となってから過度のストレスで胃に穴が開くほど辛かった頃に妊娠し、これは絶対私を救う為にこの世に生まれてきてくれたんだと本気で思っていました(笑)
(一時『違った…』と思いましたが、今は本当に本気で思ってますよ!!)

当時、現在のような育休や産休などというものはニュースで聞いたことがある程度で取得してる人はほぼ皆無。
私の会社の既婚女性は全員出産を機に退職するのが当たり前で、育児がひと段落したのち改めて社員として戻ってくる方もいましたが、実質存在しないに等しい時代です。
(「育児休業等に関する法律の一部を改正する法律」が、1995年6月5日に成立)

私もさも当然のように退職しました。会社自体は好きだったので、いつか戻りたいという気持ちもあるにはありましたが、日々過ごしていく中でそんな事もすっかり忘れてしまいますよね。。。

出産後期まではすこぶる順調だった長男ですが、よくウチで笑い話として出るのが『出産予定日2週間経っても出てこなかった事件』です(笑)
そしてこれが実は、長男の反抗期の始まりだったと家族ではいつも話しになります。

そう・・・彼は既にこの時から反抗期で、一種の『ひきこもり状態』だった!!!(笑)

後日談になりますが、長男に冗談で「なんで出て来なかったのよ~」と聞いたことがあります。まだ小さかった頃の彼曰く、

だっておなかの中が気持ち良かったんだも~ん!!

羊水が温泉に入ってるような温かさでここから出たくないと思ったとか( ̄▽ ̄;)

なるほどな…もうその時から君は外に出たくない奴だったのか…と妙に納得したものです(笑)

その後ある程度大きくなってからもその話になると、決まって長男は同じ様に

『生暖かくて気持ち良くて、もうず~っとここから出たくないと思ったのに。。。どうして出されちゃったの~!!!!!』

と今は彼が冗談交じりに言います(笑)

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そんな長男も平々凡々に幼稚園に通い、他の皆んなと同じように何の問題もなく学校に入学出来ました。同じ幼稚園からの友達はいませんでしたが、近所の子や同じクラスで友達も出来たようです。

小学校1~5年生は主人の実家に同居していました。

なので私としても『ちゃんと子供達を学校や幼稚園に通わせないと』というプレッシャーもあった気がします。

あれは確か2年生の秋だったと思います。
義母から「担任の先生から電話あって、帰ったら連絡欲しいって」と伝言。

それまでも何かあれば担任の先生から連絡帳で様子を教えて貰ったり電話連絡を貰うこともあったので、”また何かやらかしたな?”程度の軽い気持ちで電話しました。

自習時間中、クラスのある子と言い合いになった。長男がやった訳ではないが長男のせいになり、責められ喧嘩みたいになった。

その後突然暴れるような感じになりそのまま教室から飛び出していなくなった。捜したがなかなか見つからず、1時間くらい捜してやっと使っていない教室の掃除用具いれでうずくまって泣いてる長男を発見。

相当混乱してるようで、自分は悪くないのに…とかもう嫌だ!!とか死んでやる!!とか言うので保健室へ連れて行き様子を見て、落ち着いたので先ほど帰したが家ではどうですか?との事。

電話で話しを聞きながら茶の間で普通に遊んでいる長男を見る。それらしい様子は全く無い。寧ろ、長女と一緒にキャッキャしてる。

「。。。今は特に問題ないようです。」

担任からは謝罪があり、学校と家庭で今後注意して様子を見ていくようにしましょうと話をして電話を切りました。

義母がやたら話を聞きたがるのをどうしたものかと思いながら、今はそっとしておこうと長男にはその日何も聞かず。

。。。だけどひとつ何か問題が発生すると立て続けにそれはやってくる。。。

そんな事件があったことも少し忘れかけた頃また担任から連絡があり、今度は学校へ直接出向くことに。

『学校から帰りたくないと言って昇降口から動かない』

らしい…

ここまで来るともう前回の出来事があってのことだから、これはきちんと本人に事の真相を問うしかない!

しかし。。。先日の続きなら『帰りたくない』とは言わないはず。。。

そこが妙に引っかかりつつ、家で何か無かったかを黙々と考えながら学校へ歩を進めてました。

長男は昇降口で独りぽつんと座っていました。丁度担任や校長先生もやってきて、事の次第を話してくれたり、長男を宥めたり。。。

「学校が大好きで居てくれるのは良いんだけど、夜になると先生達も帰っちゃうから誰も居なくなるよ?」

とか

「真っ暗で怖いよ?」

と言って何とか長男の重い腰を上げさせようと必死です(^_^;)

「お家で何かありませんでしたか?」

と聞かれ、(いや、先日の授業中の事の方が深刻ですよね!?)と口から出るのをグッと我慢し、

「今ここに来るまで考えてみたのですが特に何も。。。」

としか言えず。というかその時は本当に何も思い当たる事が無くて何も言えなかったです。

私が迎えに来たこともあり、渋々長男は帰ることを決めて下足に履き替えました。

先生方も安堵の表情で、

「今日はきっと疲れてお母さんに迎えに来て欲しかったんだよね~また明日学校で待ってるね!」

とお見送りしてくださいました。

昇降口には秋の低い夕日が入って来てました。先生方や下校する生徒を全身橙色に染めながら、一方長男の右半分の横顔が影を落として沈んでたな~って、今これを書きながらふと思い出しました。

あの光景はきっと一生忘れないだろうと思ってたなぁ。

あの時は夕日に映える先生方や生徒が眩しく見え、それに比べて長男は・・・と表面には出さなかったけどガックリしてる私はいました。

何があったのか、何が悪かったのか全く解らない。。。長男を責める以上に自分に絶対その責任があるはずなのに解らないことがショックで。

帰宅後、やんわりとその日のこと、そして前の教室を飛び出したことについて長男に話してみました。何か嫌な事があったのか、学校で、もしくは家で。

彼は何も言いませんでした。

言いたくなかったのか、それとも言えなかったのか。
傍で聞いていた義父母はあれこれ勝手な話をしてましたが、それは正直どうでも良いことでした。

長男の中で何が起こってるのか???

そして追い討ちをかけるように、その後行き渋りが始まります。そのまま休むことが1日2日と増え、3年生の春にはピタリと止まってしまいました。

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原因として考えられること


・・・( ̄▽ ̄;)

いろいろ考えるところはあります。いや、あり過ぎると言っても過言ではないのかも。

でもその時の私は全く原因が掴めませんでした。全てが順調だと思ってたし、これは一過性の事ですぐまた元気に学校に行くに決まってる!!と高をくくってました。。。

今考えると予兆はあって、長男はちゃんと救難信号を出してることが解ります。教室を飛び出したことや学校から帰りたがらないことの他に、いつも一緒に遊んでる友達が火遊びをしたり危ないことをする子が多くて、そういうのも長男は遊びたくないと言ってたのもありました。

どちらかと言えばインドア派の長男を無理やりスイミングに通わせたり、『長男だから(主人の家を継ぐ者)』というよくわからない固定概念を押し付けて、私達親もそして義父母も総出で長男に向かってたってのもあります。

あとで詳しく書きますが、ある方から『大人が4人総出で子供一人に集中するのは危険だ』と教えられました。

いっぱしの大人でも4人を相手するのは辛いでしょう。それがまだ10歳にも満たない子供が大人4人の監視から逃れられないのは地獄だったろうと思います。

そしてここが一番重要な部分なんですが、多分私と義父母のうわべだけの仲良いフリも、きっと長男は無意識に感じ取ってストレスになっていたのかなぁと。

今ならすぐ自分にこれが問題だと言えるんですけど、あの時の私は本当に全く考えが及びませんでした...

2年生の2学期後半から段々行き渋りが始まり3年生には不登校まっしぐらとなりましたが、実は行き渋りが始まったのと同時にいろいろ不登校についての情報も集め始めました。本を読む事は勿論、カウンセリングにも通い始めました。

同時に主人や義父母の理解を得るための日々も始まったのですが、なかなかそれが前途多難だったんです(´Д` )

次はその辺から話を進めてみようと思います。

今回もお付き合い頂き、ありがとうございました!!!

また次回もどうぞお楽しみに~

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