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勉強法小説:知識怪盗X(4/4)

部下B(部下)  先輩、まずいですよ!今日一個もまともな珠をゲットしてないじゃないですか。これだとボスからなんて言われるか・・・


部下A(上司)  確かにな。この装置を稼働させるのにもコストがかかっている。このままでは赤字だ。株主にも顔向け出来ないぞ。


部下B(部下)  急に現実的なこと言うの辞めてくださいよ・・・


部下A(上司)  因みにこの装置はサブスクリプション形式での支払いらしい。


部下B(部下)  だから何なんですか・・・。さっさと記憶の珠を取ってしまいましょうよ。


部下A(上司)  そうだな。大変遺憾だが、ここは記憶の珠の質にこだわっている場合ではないらしい。生徒で、ある程度ちゃんとした記憶の珠に範囲を広げて、しっかり稼いでいかないと。


部下B(部下)  そうっすね、先輩。ん、あいつなんかどうですか?


ツトム  ひえええええええ。定期テストの勉強なんてしたくない。。でもやらないと進級できないかも・・・ひえええええええ。


部下A(上司)  良い獲物を見つけたな。ああいうタイプは、まじめでしっかりと取り組むが、要領が良くないタイプだ。その分記憶の珠も取りやすい。
まずはあいつの記憶の珠を取って,とりあえず成果としてボスに差し出すんだ。


部下B(部下)  わっかりました!先輩、どっちが行きますか?


部下A(上司)  いや、二人で行こう。ここは外せない仕事になる。ここを逃してしまったら、おそらく定時では帰れないだろう。私は定時で帰りたい。残業申請なんてしたくない。


部下B(部下)  りょーかいっす!


部下A(上司)  ではいくぞ!


ツトム  ああ。何もしたくない。。。でもやらなきゃいけない・・。うう。。


部下A(上司)  よし、無事侵入出来たな!じゃあ珠を探していくぞ。


部下B(部下)  それならもうここにありますよ!


部下A(上司)  おお。本当だ。


部下B(部下)  やっぱり無防備ですね。そりゃあんだけ要領悪そうなら当然っすかね。


部下A(上司)  うむ。これで定時で帰れそうだ。私は早く帰って「解散!植物の森」の続きがやりたいんだ。


部下B(部下)  全然楽しくなさそうなゲームですけど、分かりました!じゃあ早速・・・

記憶の珠を引っ張ろうとする


部下B(部下)  あれ???取れない??取れないですよ!先輩!


部下A(上司)  そんなはずないだろう!私も手伝うか・・・・ん・・・あれ・・・


部下A(上司)  ・・・・取れないな。


部下B(部下)  取れないですね。


ゴゴゴゴゴ・・・・(阿修羅みたいな顔のツトムの像が現れる)


部下A/B  な、なんだこいつ~~~~!!!!


ツトム像に捕まれる(片手ずつ)


部下A(上司)  こ、このおぞましいまでの憎悪・・・まさか!!
こいつ!勉強するのが嫌すぎて、その嫌な感情と一緒に情報を取り込んでいる!?


ツトムの記憶の珠がどす黒く変色する


部下B(部下)  ど、どういうことですかーーー!!!


部下A(上司)  人は何かを覚える時、無心でやるよりも、感情を働かせながら覚えた方が頭に入ると言われている。例えば、めちゃくちゃ嫌な事の記憶って、なかなか忘れないだろ?感情と一緒に何かを覚えることで、記憶の定着が格段に上がるんだ!


部下B(部下)  なんですかそれは~~!


部下A(上司)  こいつの場合、前提となる知識も、比較するテクニックもない。ただ、勉強するのが嫌すぎてその憎悪の感情と情報を一緒に覚えているんだ!


ツトム マージで嫌だ。もう嫌だ。なんだこの単語!長すぎなんだよ!


部下A(上司)  まずい、どんどん憎悪の感情が大きくなっているぞ!


部下B(部下)  は、早く逃げましょう!!


部下A(上司)  逃げれるもんならな!


ツトムの像  勉強とか、マジで憎悪憎悪


どーーん!ツトムの像のパンチでぶっ飛ばされる


インベンションルームにぶっ飛ばされて戻ってくる


部下A/B  ・・・・・・・・


部下A(上司)  人の感情ってやっぱり怖いわ。


部下B(部下)  どうします、先輩。まだ行きますか?


部下A(上司)  ・・・・・タイムカード切るか。


部下B(部下)  ・・・・・・・そうっす

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー終わりーーーーーーーーーー


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