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2024年3月の完読本まとめ


はじめに

自分と向き合うことは難しいと昨日記載したが、本の感想くらいは書きたいなあと思い、ここに記していく。

といっても私は感想を書くことが苦手だ。
以前別の記事でも書いたが、夏目漱石の「こころ」を完読した結果
私から出た感想なんて、「まじか」しかなかったからである。

その感じで行くと、今日の記事は500文字にも満たないかもしれない。

今日はきちんと頭を働かせて感想をかけるのだろうか。楽しみだ。

1冊目「つきのふね」

あらすじ
親友との喧嘩や不良グループとの確執。中学二年のさくらの毎日は憂鬱。ある日人類を救う宇宙船を開発中の不思議な男性、智さんと出会い事件に巻き込まれる。揺れる少女の想いを描く、直球青春ストーリー!

森 絵都 (著)

あらすじの通り学生が主人公であり、青春ストーリーだ。
といっても光属性というよりは闇属性な話。

この本を読んだきっかけはちょっと特殊である。
2か月くらい前、ある友人にこう言われた。
「私を知ってもらうにはこれを読む必要があります。これを読んで感動出来ない人とは友人にはなれません。」
2週に1度くらいの頻度で会っている、なんだったら親友だと思っている人にその言葉と共に文庫本を手渡されたのだ。
ここまで来て友人から知人に格下げすることある!?
と思ったものの
新品の本をプレゼントされたからには読まねばならぬ。ちなみに2か月は寝かせた。
良い熟成具合だ。

でも私今思うと人生で一度、同じような経験したことあるなぁと思いだした。
バーテンダーの師匠に、このアニメ見ないと社員にはさせない!!って言われてね。
作品はエロゲーのクラナドのアニメ版だった。
ちょっと見せるものは考えて欲しいと思う。私はとても素直で優しいのできちんと見たけど。
人生と呼ばれているエロゲだったので、呼び名の通りとても良い作品だったけどね。

まぁ、そんな理由で今回も人に勧められて読んだわけですよ。

それはもう良い作品でしたね。(語彙力の無さ)

学生時代って良くも悪くも世界が狭くて、人と関わることも集中できるし
勉強も、部活も、手の中にあるものが良い方向に向かっていればとても有意義な時間を人生の一部として得られるんだろうなと今なら思うわけですよ。
それが、何かのきっかけでボタンを掛け違えたら社会から見て小さなことでも、その子にとっては地獄なんだろうな。と

無謀は危うい。でも美しい。
大人になると無謀でいることが悪しとされ、馬鹿にされる。行動には理由が必要だ。
本当にそれが「本当の理由」であるかも、分からないのに。

大人はずるい。言葉巧みにそれが「本当のよう」に振る舞う。

そんな大人じゃない子供たちと、上手く大人になれなかった人の話です。

その本の中で、涙を流したセリフがあったので、ここにも残しておきます。
人より壊れやすい心に生まれついた人間は、それでも生きていくだけの強さも同時に生まれ持ってるもんなんだよ。

興味が湧いたら是非、そして読んで感動したら私の親友の友人になれますよ。

2冊目「わたしを離さないで」

これはまた違う人からのお勧めで読むことになった。
この本を読み終わったら違うお勧めの本を貸してくれることになっているので、次はどんな本が読めるのか、私はわくわくしている。

この作品は日本でドラマにもなっているし、海外の映画にもなっている。
読んだ人は分かるだろう、何かに似てる作品だな。と

お勧めしてきた友達に、あらすじは?と聞いたら
それは絶対に教えられない。と言われたのは、何かに似ている作品だからだったのかもしれないな。

ネットに上がっているあらすじならいいでしょ!ということでこちらです。

あらすじ
1990年代末のイギリスで提供者達の世話をする31歳の介護人であるキャシーは、提供者達の世話をしつつ自分の育ったヘールシャム(英語版)にある施設で暮らした奇妙な少女時代や卒業後を回想し、自分達の秘密を紐解いていく。

カズオ イシグロ(著)

秘密を紐解く前に話の半分は施設の話なので、若き者たちの成長、思考がメイン。

つきのふねも学生の話ではあるけども、こちらは少し毛色が違う。
日々の穏やかな時間だったり、喧嘩をした内容だったりを思い出して語る形なので
私もそこに存在するような、後ろから眺めている気分になる。
子供の頃はこんなしょうもないことで喧嘩もしたり、妄想で話を膨らませたりしたものだよな。と
ノスタルジーを感じさせてくれる、そんな構成になっている。
そこからの結末なのだが、これはネタバレになってしまうので言わないでおこう。

私はこの作品を読んで感じたことは、絶望的な真実を伝えた上で生きる事と、真実をぼやかして、ある意味守られて生きる事、どちらが幸せなのだろうか。というところだ。
今の世の中、都合の悪い事は可視化させない事が多いイメージはある。
真実を知らなければ、情報操作に踊らされていれば、それはまた一つの真実なのだ。

この本でも好きなセリフがある。せっかくだから残しておこう。ある保護人のこのセリフだ。

双方がそれを望むなら性行為は『相手へのとても美しい贈り物』

とてもきれいだ。
このような思考で大切な人と触れ合いたいものだ。

今度、友人がこの本の何に惹かれたのか、私が想像する考えと答え合わせでもしよう。


さいごに

疎遠になっていたものの、一度書いてみると、文章を書くこと自体は楽しく感じられ、好きなんだなと実感する。

来月は何を読もうか。
まだ積読が一冊あるし、色々な人からお勧めを聞いたので、購入していくのもいいなぁ。

青空文庫では「吾輩は猫である」も読み始めたし、なんというか夏目漱石は私の趣味に合っているというか。ついつい読み進めてしまうね。

夏目漱石の感性が好きで、それを分かっている人に月がきれいですね。って告白してみたいもん。

月全然出てないのにそのセリフを言って、え?何の話?って言われたいもんね。

貴方が隣にいると、私の心はいつも満月が光り輝くように眩しいのです。

って言いたいもんね。

痛いね。絶対にこんなセリフ言ってはいけないよ。
でも、こんな会話をして笑ってくれる友人はほしいね。

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