医学部学士編入対策 志望理由書

医学部学士編入試験において、志望理由書は医師になる合理性を主張する上で最も重要であり、この出来が面接の良し悪しを決めると言っても過言ではありません。
予備校やGHS会、Xやnoteなどで、志望理由書の書き方なるものの情報は多く出回っており、大体的を得た内容が書かれていると思います。
では、なぜ面接で苦戦している人がいるのか。それは志望理由書の完成度が低いことが一因だと思います。
さらに深掘りをすると、では、なぜ、受験者全員が質の高い志望理由書を作成したいと思っていて、情報収集もしているはずなのに、大きな差が生まれるのか。
それは他人に添削されていないことが大部分だと思います。
なので、必ず添削してもらうことをお勧めします。基本的には、巷のサービスで良いと思いますが、それ以外だとしても社会人経験者の医学部編入合格者に添削してもらうのがいいと思います。文章構成能力やロジックなど、仕事で経験できていると思いますし、編入のノウハウもあると思いますので。
また、その添削と言っても、内容について添削するのみで、もっとこの経歴をアピールした方が良いとか、その人の経歴に踏み込んで直してあげるサービスはあまり多くない印象です。ここまで手直しをすると遥かに良い理由書になるので、余談ですが、自分はここのお手伝いに取り組みたいと思っています。

前置きが長くなりましたが、この記事では、私が志望理由書の骨格を作る上で意識したポイントを記述したいと思います。
ポイントが多すぎると、書いていくうちに最も重要なポイントが薄れてしまったり、はっきり伝わらない文章になるので、とにかく最小限に、これだけは必ず伝えるというポイントは意識した方がいいと思います。

私は、読み手が志望理由書を読んで、どういう状態になってもらうかをイメージしました。
具体的に、面接官が志望理由書を読んだとき、以下の印象が持てる内容を目指しました。

  1. これまでの経験に基づいて、医師になる必要性が明確(反論の余地があまりない)

  2. 受ける大学の志望理由が明確(端的でよい)

  3. 医師になった後の将来像が具体的かつ現実的

1が最も重要なパートです。これが完璧なら他が多少ダメでも問題ないと思います。
これまでの経験は人それぞれですが、経験→課題抽出→それは医師でしか解決できない、この論理構成は共通しています。それぞれの内容が上っ面でもばれますし、→に論理の飛躍があると全く説得力ない文章になってしまいます。
まずは、自分で考える必要がありますが、難しければすぐに経験者に相談しましょう。その方が早くてより確実です。

2は志望理由書に必ず盛り込むべき内容ですが、そこまで重要ではないと思います。面接官は当然、なぜうちを志望したのか気になりますが、採用するのはその大学の志望度が高い人ではなく、優秀な人、大学の求める人材にフィットした人です。私が受けた2大学とも大学の志望動機を聞かれましたが、深堀は全くされませんでした。私が面接官でも、受験生は当然他の大学を受けていると思うし、あまり意味ない部分なので深掘りはしないとおもいます。
志望理由書には、その大学ならではの特徴を書き、自分のやりたいこととマッチする旨を端的に書くだけでいいと思います。

3は意外と盲点で、1と比べても抽象的な内容を書く人が多いのではないでしょうか。学生さんはそれでいいかもですが、社会人で将来像がふわっとしていると本気度が全く伝わらないと思います。また、この病気を世界から無くす!など非現実的なことを書くのもやめましょう。頭の悪さを示すようなものです。
面接官として気になるのは、卒後どのような進路を歩んでいくのかです。なので、卒後どのような進路を歩むつもりか、キャリアを積んだ後の青写真を示すと具体性が上がり、医師への本気度や計画能力を含めた賢さを伝えることができると思います。志望理由書の上限文字数に応じて内容を厚くするか端的に述べるか決めれば良いと思います。
何度も言いますが、最も重要なポイントは、1のなぜ医師になる必要があるのか、です。

長くなりましたが、少しでも参考になったら幸いです。

もうすぐ志望理由書の添削、骨格作りのお手伝いを始めたいと思いますのでご興味のある方は次回の記事をご覧ください。

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