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実践型インターンシップ実施企業インタビューvol.8 株式会社マインド 阿部寛賢さん

こんにちは、NPO法人みらいの学校のインターンシップ生、岩橋瑞樹です。

今回は、2019年夏にインターンシップを実施された、株式会社マインドの取締役、阿部寛賢さん(以下、敬称略)へのインタビューを以下にまとめております。

「株式会社マインド」は平成4年に羽後町で創業し、葬儀を中心として葬祭・慶弔料理・ギフトといった事業を行っています。葬儀はその方の人生の最期の大切なセレモニーです。そのためご遺族の方だけでなくご本人にとっても一番良い形の葬儀になるようにスタッフ一人一人がまごころを込めて葬儀のお手伝いをする中で、現在では地域で最も選ばれる会社となっています。

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プロジェクトでは、「地域で信頼される葬儀社の挑戦!終活のイメージを変える新しい企画を立案する!」という内容で実施されました。

実施されたインターンシッププロジェクトの詳細はコチラ

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岩橋「実践型インターンシップを実施した理由を教えてください。」

阿部「理由としては、会社の取り組みを改めて社員にわかってもらいたかったということが大きな理由でした。また、新卒社員を迎えられていない現状の中、インターン生のような若い人に来てもらうことで社内の風通しを変えたいと感じていたのも理由の一つです。」

岩橋「インターンシップを通して得た成果を教えてください。」

阿部「実施したプロジェクトに対しては、終活フェアの開催内容を企画提案していただきました。具体的な内容として、町の人が来やすいような工夫や告知の方法などが網羅されていて、とても良い企画を考えてもらいました。また、自社として新しい人材を迎え入れ、既存スタッフが”教える”という機会が少ない現状でしたので、インターン生に仕事の内容を丁寧に教えることで、スタッフ自身の業務の再確認にもなり、レベルアップにつながったと感じています。」

岩橋「インターンシップを通じて得た価値や利益について教えてください。」

阿部「インターン生と取り組んでみて、プレイヤーが1人増えるだけで思っていた以上にできることが多くあるという視野を広げることができました。実施期間中は、普段から顔が知られているスタッフでは話しづらい聞きづらいことも、インターン生が踏み込んでくれて、普段では聞けない意見などを聞くことができ、私たちができないこともインターン生が実現してくれてとても価値ある存在でした。

また、中高生の職場・職業の体験を目的としたインターンシップとは全く異なり、自らインターンシッププロジェクトに臨むという主体性が備わっているからこそ、”私たちも安心して一緒に挑戦できる”という貴重な機会であると感じています。」

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岩橋「インターンシップを実施する前や期間中で、不安や問題点はありましたか?」

阿部「インターンシップを実施するにあたり伴走役としてコーディネーターの存在があったので大きな不安はありませんでした。しかし、実際にインターン生と会うまでは、プロジェクトをちゃんとこなせる人物なのか…といったようなことに対しての不安は感じていました。期間中は、実際にインターン生と接する中で、どこまで踏み込んでよいのかが曖昧となり、漠然とした状態でプロジェクトを進めてしまったのは反省点としてあります。

プロジェクトで期待する成果として、終活イベントを企画提案するといった大きな目的の中の段階的な成果目標としていたので、0→1の達成感を味わうといったことができなかったのではないかと感じました。

私自身、日常業務に追われてしまい、インターン生やプロジェクトにかける時間が限られてしまったので、社員とインターンシップの目的をしっかりと共有した上で、あえて社員にインターン生を担当させるのも一つの手段であったと感じています。」

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岩橋「インターンシップを実施して、ご自身や社内で変化などはありましたか?」

阿部「会社として外部から人を入れることによる空気の入れ替えの重要性を知ることができました。スタッフに関しては、県外から来る大学生が一ヶ月間、会社でインターンシップし働くということで、インターン生に丁寧に接していると感じましたし、新しく人を受け入れるといった部分についてスタッフの意識の変化が大きく、とても良い機会になったのではないかと思います。私自身、複数回実施することで気づくことがあるのではないかと感じ、今回の1回きりではなく、年1回の頻度で複数回実施していきたいと思うようになりました。」

岩橋「実践型インターンシップは企業にとってどのような価値があると思いますか?」

阿部「経営者がやりたいと思っていても、なかなかやれないことをやってくれるということが一番の価値だと感じています。大学生と取り組むということ、普段会社にいない人が居るということだけで、会社の中の小さなコミュニティでは気づけないような疑問や目線などを得ることができ、以前とは全く違うアイデアが加わると感じます。個人的な考えですが、人の出入りが少なく、固定観念が生まれやすい家族経営や中小零細企業のような小規模の会社こそ、このようなインターンシップを実施することで社内環境の変化やスキルアップにもつながりますし、より大きな価値を見出すことができるのではないかと思います。」

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岩橋「阿部さんにとって”実践型インターンシップ”とはどのような価値や機会ですか?」

阿部「インターンシップをおこなう大学生のような若い人から刺激を受けることで、背中を押されるような、発破をかけられるような、緩んでいた身を引き締められる貴重な機会です。実施期間中はインターン生の意見を理解するために、常にアンテナを張っている状態になりますし、企業や経営者自身も自分の考えを体現することができる良いきっかけになると思います。」

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阿部さん、お忙しい中インタビューに答えていただきありがとうございました!

インターンシップは業種を問わず、どのような企業でも価値を得ることが出来るのかもしれませんね。

今回お話しを伺った「株式会社マインド」さんの情報は、コチラからご覧いただけます。

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