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休職してから色々変化したこと

適応障害になって初めて会社を休職したときは、まるでスーツのまま荒波の海に飛び込むような感覚がありました。

「人生が終わった」という気持ちと、「会社にいかなくてもいいんだ」とホッとする気持ち。ドライアイスに熱湯をブチまけているようなカオスな心理状況でしたね。

今考えれば、休職してなかったら、きっと早い段階で死んでたと思います。直近では1年以上休職していますが、体調悪化から3年以上経って、ようやく通常モードに近付いてきたように思います。

でも「双極性障害になってよかった」とは言えません。やっぱり数年間は無駄にした感じもあるし、時折襲ってくる希死念慮の波に飲み込まれて、実行に移さないようにする心理的な攻防戦は、本当に疲れました。病気になってからは、選択肢に「死ぬ」が加わったような感じがあって、それが今でも消えないのは後遺症だと
思っています。

ただし、そういうメンタル疾患になった経験があるからこそ、同じように辛い思いをしている人の気持ちが、少しはわかる気がします。また、それでもなお、これまで生きてきた、それなりにリカバリーしてきたということ自体は、実績なんじゃないかと思います。

これがベルセルクのガッツみたいに肉体に傷跡が残っていたらカッコいいんですけど、心の病の場合はそうもいかないですね。ただ、間違いなく、得たものもあると思っています。適応障害になった経験、双極性障害になった経験、睡眠薬を過剰摂取して意識を2日失った経験、病気を日々治してきた経験。それが手に入りました。

それが今後、どのような形で生かされるかはわかりませんが、メンタルヘルス対策をする側になったときには、体験談が生かされるのではないかとも思っています。

多分、堂々と自信を持って「無理をするな」と部下に言える上司になれる自信があります。辛いときは早く家に帰った方がいいし、じゃんじゃん有給休暇をつかった方がいいとアドバイスもすると思います。変な飲み会には誘わずに、業務時間中にカフェとか行くと思います。

それに、人生、いろんな経験をした方が、引き出しも増えますし、その方が人間としての魅力も増すのではないかと思います。

私自身、そういう人のことが好きです。それでも笑って生きている人のことを尊敬しています。水木しげるさんみたいな人。戦争で片腕を失ったのに、そこからゲゲゲの鬼太郎をヒットさせたんですから。

あとは、価値観もかなり変わりましたね。

【病んでいた数年間】
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【ある程度体調が良い現在】
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自分の人生を快適に過ごすためだったら、人に嫌われることを恐れていたら何もできませんよね。

原因は、愛情不足だったことで、承認欲求が強くなってしまったことですね。これは生い立ちの影響もありますが、それは諦めることでしか解決できませんでした。

「愛なんていらねーよバカヤロー!」という精神で、何となくペットの猫を撫でたり、好きなアニメを一日中見たり、虫歯の治療をしたり、自分で足つぼをマッサージしたり、肌の保湿をしたり、ヨガをやってみたり、手作りのスパイスカレーにはまったり、そんな日々を送っているうちに、「あれ?自分で自分を愛せてるじゃん」ということに気づき、「もう他の人に愛を貰わなくてもいいじゃん」という心境になり、承認欲求も消えました。

歯磨きもトイレ掃除も、自分が気持ちいいからするんです。褒められるためじゃありません。細かいところに潜んでいる承認欲求という悪魔を倒すのです。そんなイメージで、認知の歪みをガンガンと直しました。今では、リステリンも毎回欠かさないくらい歯磨きのプロになりました。

少し長くなったので、ここらへんでやめます。
思いつくまま書きました。
最後までご覧いただきありがとうございました。





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