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「人の目を気にしすぎること」について

こんにちは。AKERUです。

今回は、「人の目を気にしすぎること」について考えてみました。

人の目を気にしすぎることで、私たちは以下のような問題を抱えてしまいます。

(1)自分の気持ちや考えよりも、誰かに認めてもらうことを優先してしまう。

例えば、両親や学校の先生、会社の上司、恋人、友達。

そんな周りの人たちから評価されるために、生きてしまいます。

「それの何が悪いの?」という疑問に対しては、こう答えます。

「自分の価値を他人にゆだねることになってしまうから」と。

それは自分を不安定な状況に立たせてしまうことになります。

例えば、学生の頃は男女交際をしない方が真面目だと言われて、その通りに生きてきた女性が、社会人になった途端に「誰かいい人はいないの?」と両親に言われて絶望してしまうというのが、よくある話です。
(※山岸涼子先生の「天人唐草」という漫画は、そんな感じの内容なので参考になって面白いです。)

誰かの承認を目的に行動してしまうことは、自分の気持ちを台無しにするばかりか、いきなり自分の価値を否定されるというリスクも高いんですね。

この辺のことは、「嫌われる勇気」というアドラー哲学に関する本に、詳しく書かれているのでお勧めです。

(2)自立が遅れてしまう。

何かを選択する際、「こうすれば怒られないかな?」とか「この選択をすれば褒められるかな?」とか、そればっかり気にしてしまいます。

そのため、肝心の「自分はどうしたいか」「自分は何が好きで何が嫌いか」など、主体的に生きるために必要な感覚・感性が育ちません。

自立は、自分の頭で考えて、どんな利益も不利益も自分で享受する覚悟をもって、誰かに否定されても気にせずに行動することなんじゃないかと思います。

もしかすると、人の目を気にしすぎるタイプの人は、反抗期が無かったんじゃないでしょうか。

僕もその一人です。

いつも不機嫌な親の目線にビクビクしていて、学生の頃から希死念慮があったので、グレる気力もありませんでした。

本来、健全な家庭であれば、家庭内に心理的な安全基地があるべきでして、それがあるから、心置きなく反抗期を迎えられるんですね。
(例えば、反抗したら死ぬほど殴られるとか、自身がヤングケアラーだと、安全基地はありませんし、反抗もできません。)

そして、反抗する過程で、親(旧世代の人間)とは違う、自分独自の価値観やカルチャーを手にすることで、自立できます。

さらに、それは若い世代の新しい価値観を生み出し、人類を一歩前進させることにもつながる!のかもしれません…(多分、これは言い過ぎかもしれません)。

(3)一目のないところだとサボる癖が付いてしまう。

一目ばかり気にして行動する癖が付いてしまうと、もれなくサボり癖が付きます。

「人が見てなきゃ何だっていいだろ」的な発想になってしまいます。

ですが、人生のどの時間も、自分のものです。

それを有意義に使うことが、生きている者の責務だと思います。

人が見てなきゃ、それを無駄にしていいわけではありませんよね。

やりたいことや好きなことを全力でやればいいんです。

自分の価値観に合った、自分が生きやすい環境を求めて、努力すればいいんです。

そこに他人の目線が入る余地なんて無いですね。

一人でいるときも、人生の時間が止まっているわけではありません。

休憩時間ではありません。

監視員は他人じゃなくて、自分です。

(上記は、サボり癖がある自分に言い聞かせてます。)

◆最後に

親がすぐ不機嫌になったり、夫婦仲が悪い家庭で生まれると、子どもらしくいさせてくれないですよね。

顔色を伺うことが、生きる術になってしまいますからね。

本来、子どもは人の目なんか気にせず泥だらけになって遊べばいいんです。

それができないと、周囲の期待を応えるためだけの「お人形さん」になってしまいます。

それは大人からすれば、高評価です。

しかし、それは自分の価値観を育(はぐく)めないため、自立から遠ざかります。

自立していないと、依存体質になってしまうので、精神疾患を抱える可能性が高まります。

子どものころは「お人形さん」と褒められたはずなのに、社会にでれば「木偶の坊」だと怒られます。

また、親と同じような不機嫌な人に出会う度、精神的なトラウマが呼び起こされてしまい、心拍数が上がって呼吸が浅くなってしまいます。

そこで、社会に恨みをもってしまう人もいるだろうし、絶望して命を絶ってしまう人もいるでしょう。

僕の場合は、躁鬱病になって休職してる間に、何とか元気になってきたように思います。

もちろん、未だに不安定になるときもありますが、人の目を気にせずに、自分の気持ちを大切に生きていけるように、頑張りたいと思います。

最後までご覧いただき有難うございました。

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