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因果関係と相関関係

因果関係相関関係を読み違えてしまうことは、極端な思い込みや信念を抱いてしまうリスクがあるのではないかと思いました。

下記、参考記事の抜粋を記載します。

例えば、100人に対して血圧と所得額の調査を行ったとします。その時「血圧が高い人ほど、給与が高かった」という相関関係が生じた場合、「血圧が高い人ほど給与が高くなる」という因果関係を導くことはできません。

それは、年齢という3つめの要素を見逃しているからです。通常、年齢が高い人ほど血圧が高くなり、年齢が高い人は給与が高くなる傾向にあります。そのため、データ上では年齢が高い人ほど血圧が高くなるように見えてしまうのです。

<参考記事>「相関関係」「因果関係」の違いとは?見分けるポイントと事例をわかりやすく解説!

この説明のように、相関関係にすぎないことを、さも因果関係があるかのように思い込んでしまうことは、意外と多いのではないかと思います。

例えば、自分の場合は、職場のおばさんに嫌味や陰口を言われて適応障害になって以来、「おばさん=性格悪い」という因果関係が頭の中で成り立ってしまい、おばさんを見るたび嫌な気持ちになってしまっていました。

しかし、それは相関関係にすぎないのではないかと、今では思っています。歳をとれば取るほど、更年期障害になる人も増えますし、そのせいで余裕がなくなり嫌味を言ってストレス解消をする人が増えるかもしれません。他にもいろんな背景があるのだと思いますし、相手がおばさんだからという理由だけで、悪口を言われることに怯える必要もないのではないかと思います。

男だろうが女だろうが、若者だろうが老人だろうが、日本人だろうが外国人だろうが、優しい人は優しいし、性格が悪い人は性格が悪いんですね。性別や年齢などで穿った見方をするのは、なんだか人種差別的で気持ちが悪いですよね。

他にも、「黄色のハンカチを持てば金運が上がる!」みたいな風水的な考え方も、相関関係を説いているのであって、因果関係として理解するのはロジカルじゃない気がしています。

なぜなら、金運を上げるためにわざわざ黄色のハンカチを購入するほど意欲が高い人は、それだけ財テクや資産形成に積極的だから金運が上がったように感じるだけだと思います。神社のお守りや「幸せになる!」みたいなセミナーも、みんな同じだと思います。

それなのに、因果関係があると信じるから、その対象に依存してしまうんです。その対象が、何か目的(結果)を達成させるための唯一の手段(原因)だと思い込んでしまうから、コスパの悪い方法に固執したり、他の方法を模索する努力を怠るのではないかと思います。

そのため、「〜のせいだ」「〜のおかげだ」と思った時に、それが果たして因果関係があるのか、もしくは相関関係に過ぎないのかを立ち止まって考えることが、大切なのではないかと思います。今後は私自身も変な思い込みを抱かずに、怖いと思っていたおばさんに対しても、偏見を捨てようと思っています。

最後までご覧いただき有難うございました。


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