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私が子どもをお金持ちにする方法

「パパって、お金持ち?」
突然、子どもに聞かれびっくりしました。

大人がそんなことを言わなくても、子どもが子どもの生活をしているだけで、「お金があることはいいこと」「お金持ちになりたい」と思わせる社会なんだと思います。
「学校でどこのお家がお金持ちとか、しゃべってるの?」と聞くと、「そんなわけないじゃん」と。
「お金の話はしないほうがいい」という社会通念もしっかり感じているようです。
普段は見えない、聞こえない、社会の「空気」が持つ教育効果はすごく大きいと実感させられます。

お金の話はしづらい

私はボランティア活動として子ども向けのリーダーシップ教室を開催しています。「子ども達が幸せに生きる力を身につけることを支援する」という理念を掲げており、幸せに生きるために大切であろうお金の話もしたいと思っています。
現時点ではできていません。色々な教育方針のあるお家のお子さんに、うまくお金の話をできるか不安を感じています。現在、お金の専門家と話し合いながら、自信を持って提供できるプログラムを設計しているところです。

お金持ちとは

お金持ちとは何でしょうか?
野村総合研究所は「純金融資産 1億円以上5億円未満」を「富裕層」と定義しています。保有している資産を表現する手段としてはこのような定義がよいでしょう。
ただ、皆さんもお分かりのように、「お金持ち」かどうかの実感は、定量的な保有資産の量だけでは決まりません。1億円の資産を保有していても、欲しい高価な物が沢山あれば、いつも「お金が足りていない」と感じます。私の友人は、「ゼロが沢山あっても意味ない」と言っていて、名言だと思いました。一方でそれほどの資産がなくても、欲しがらない人は「お金は足りている」と感じています。
「お金持ち」とは、「満たされていると感じる生活をするのに十分なお金を持っている人」もしくは「持っているお金でできる生活で、満たされていると感じられる人」です。
「今の生活」に満足できるかどうかが重要そうです。

私が子どもをお金持ちにする方法

「物がなくても幸せと思いなさい」という教育は良さそうです。物がなくても幸せと思ってほしいですし、そういう人間になってくれないかなと、食べた野菜や果物の種を蒔いてお豆腐のカップで育てるなど「お金のかからない遊び」を一緒に楽しんでいます。

ただ、私が考える本質はそこではありません。
「物があると幸せ」と感じるか「物がなくても幸せ」と感じるかは、その人の価値観であり他人が批評するものではありません。
お金があろうとなかろうと「幸せに生きる力」が大切だと考えています。
「未来の生活」を前向きに作れるかどうかがもっと重要です。

「自分は何をしていると幸せなのか」を知っていて、それに取り組むことができる力です。
簡単そうで難しいことです。「自分は何をしていると幸せなのか」が分からないことも多いですし、やりたいことやありたい姿があっても皆がそれを行動に移せるわけではありません。
これができるためには、「自分はどういう人間になりたいのか(理念)」を知っていて、「今、自分はどういう状態なのか(現状)」を分かっていて、「必要な行動(戦略)」を考え、それを実践できるようになる必要があります。(もちろん、「今のままのんびり」というのも一つの戦略です)
このスキルが身につくと、「お金でない、自分にとって本当に大切なもの」を目指せるようになるはずです。「高価な物を持っていなければ幸せじゃない」「子どもを高い塾に入れなければ幸せじゃない」といった「お金がないと幸せになれない」状態にはならないと思います。
またこのスキルは「理想的な学習の仕方」でもあるので、高い塾に負けない学習効果にもつながると信じています。

学校で教えてほしいこと

「沢山稼ぎたい」「沢山稼がないといけない」という人もいると思います。でも「自分には稼げない」「学歴がないから稼げない」と思っている人もいるのではないでしょうか。沢山稼ぐことは簡単なことではないかもしれませんが、その時点の職業やポジションがどうであろうと、沢山稼ぐ方法が全くないわけではないはずです。
資産形成を目的とした投資を教える「マネー教育」の重要性が言われ一部で始まっているようですが、同時に「商い学」のような「稼ぎたい人が稼げるようになる」ための教育がもっと広く行われてもよいのではと考えています。

私は「幸せはお金ではない」と感じているタイプです。
ただ私が相談している専門家の中には「今の日本人には貪欲さが足りない」「今成長している国の若者はもっと貪欲だ」「もっといい物が欲しい、いい物を食べたい。お金が欲しい、というモチベーションから、大きな成功をおさめ、その結果社会に大きな価値を与えることもある」という意見をおっしゃる方もいます。それも間違っていないと感じます。
色々な生き方、考え方があっていいと思います。色々な生き方、考え方を持った人たちが、自分らしく幸せに生きられる社会が理想です。





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