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DAY2-⑧ 【森林×人類】
屋久島と地球の未来会議2023のDay2では、9つのテーマに分かれて、
長い時間をかけてOpen Discussionを行いました。
ここでは、「青い地球と共に私たちはどう生きるのか?」という大きな問いと共に、屋久島と地球に関わるあらゆるテーマを設定し、島内外からゲストをお招きして、参加者も一緒に一体となって対話をしていく場となりました。対話を通して未来に向けたつながりや営みをつくり、屋久島から青い地球と共に生きる、希望の声を届ける時間となり、未来会議を終えた今すでに、新たなアクションがたくさん生まれています。
そんな希望が溢れたセッションそれぞれの様子をまとめてますので、
最後までご覧ください😊
未来会議全体の様子はこちらから↓
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学生サポーターのあゆみです。
この記事では〜屋久島と地球の未来会議2023 DAY2〜
オープンディスカッション「森林×人類」の様子を
私の感想も交えながらお届けします。
ゲストスピーカープロフィール
島内ゲストのお二人
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島外ゲストのお二人
![](https://assets.st-note.com/img/1706659550379-HKzdzwUkiG.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1706659407349-nOCyeXbXkS.png?width=800)
「飛行機から降りてくるタイミングで違和感を感じていた」
屋久島の森の印象について聞かれた中川さんが初めにに放った一言。
![](https://assets.st-note.com/img/1706661621860-bA2wLNLsqN.jpg?width=800)
屋久島に来る飛行機の時点で森の強さを感じたそう。
耕作放棄地なのに緑が青々として、大地の強さが半端ではない。
違和感を覚えるほどの森の強さは、
森雨を育てる仕事をしているからこそ、
屋久島の外から来て森を見るからこそ、
感じるものなんだろうと思いました。
苗木が足りない…
4人の話の流れは屋久島の林業の話になっていった。
屋久島の林業にかわって13年余りの寺田さんからは、
屋久島の林業に関する話題が出た。
![](https://assets.st-note.com/img/1706661648251-B71oZgNo1M.jpg?width=800)
現在の屋久島の林業は「木を切る時期に来ている」。
それはつまり「森を再生しなければいけない時期に来ている」ということ。木を切ったら、次の木を植えることが林業では必要不可欠だ。
しかし森のサイクルを回すために必要な苗木が不足している。
苗木の作り手がいないという問題のようです。
「島内の中で苗を作ってみていい人いますか」
と、和歌山県で苗木の生産・育林を生業としている中川さんから、
会場のみんなへの問いかけがありました。
数名の手が上がり、屋久島の森に興味を持って関わってくれる人の
存在が目に見えてわかった瞬間だった。
木を切った後に、木を植える。
このプロセスの重要性に気づくことができれば、
このプロセスをみんなでワイワイ楽しむことができれば、
森林と人類がつながるステップになるのではないだろうかと。
![](https://assets.st-note.com/img/1706661754984-0CNMGd0bKw.jpg?width=800)
ここから「人と森との関わり方」についての対話が加速していきます。
地域の関係人口を苗づくりで増やすことも可能。
熊野古道を目指して観光客が来る和歌山、世界自然遺産である屋久島。
両者には同じように人を惹きつける土地の力がある。
この環境を苗づくりに生かしていけるのではないかという話が出た。
確かに観光の付加価値として、その環境に貢献ができる
観光のあり方として植樹を行えば屋久島に対する愛着も強まる。
森や人が「育つ場所」
瀬戸さんからは日本の林業の木を切るレベルを
上げる必要があるという話が出ました。
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森を守っていくためにも木を切る技術の向上は欠かせない。
そして屋久島の森林を屋久島には半径1キロの中に多様な種類の木が生えている。だからこそ練習フィールドとしての活用ができるのではないかと。
人も森も育っていく屋久島に
木を切る技術は都市部の樹木の管理でも活用することができる。
つまり木を切る技術を向上させることができれば、
木と人との間の関係性が仕事として確立していく。
さらに森林に貢献する人材を屋久島で効率的に育てていくことで、
日本全土の森林を守ることにつながる。
屋久島で完結ではなく日本全土を巻き込んだ
森林を学ぶコミュニティができていく未来を感じました。
私自身、林業の世界に進んでみたいと思いつつも、
日本の林業の現状にあまり希望を見出せないような気がしていました。
だからこそ林業をする人も、もちろん林業をしない人も、
森林について学ぶフィールドとして屋久島の森林を
活用していくいことは、屋久島だけでなく日本の森林が
抱える問題を解決する糸口になるのではないかと思いました。
「まずは種を取りに行こう」
高校生からのアイデアで、高校のカリキュラムに
林業に触れる機会を作るのは面白いとの意見が出た。
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屋久島で林業を行う寺田さんは
「まずは一緒に種を取りに行こう」と返した。
森と人がどうすれば共に未来に進めるか。
この1時間の対話が生んだ希望が見えた気がしました。
この希望を次のステップに
繋げていくためにはこのような対話を
続けていくことがこの火を灯し続ける秘訣だと思いました。
終わりに
さまざまな視点がぶつかって屋久島の森に対する
新しい視点が湧き出す瞬間に立ち会えたことを嬉しく思います。
森林は無限の可能性を秘めている。
だからこそこの面白さを全人類に
広げていきたいと思わせられた時間でした。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
いつか屋久島の森でお会いしましょう。
《文:学生ボランティアあゆみ》
登壇者
寺田久志さん、丸山悟さん
中川雅也さん、瀬戸昌宣さん
モデレーター 石黒燈
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