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1980円の靴下の物語
こんにちは!
私は普段3足1000円で売られている靴下を購入し、愛用しています。一足あたり、約333円。
経済的でこの値段で買えることは、とてもありがたいことです。
そんな中、今回、一足1980円の靴下を購入しました。
普段買ってる靴下の6倍の値段。
でも、なぜこんなにも高い値段なのか。
少し考えてみることにしました。
この靴下は、『Solmate Socks/ソルメイトソックス』というブランドのもので、生産プロセス出た廃棄物(消費者に製品が渡る前の製造工程で発生した材料)及び中古衣料から作られたリサイクル糸を活用している靴下だそうです。
通常は埋め立てに回されるそれらの繊維廃棄物が原料となる余った繊維はこまかく裁断され、染め直したり染料を使わずに、限りなくクリーンな状態で、新たな糸として紡がれます。
そういった過程を経て、靴下になるので価格が高くなるのです。
では、普段手に取っている靴下はなぜ333円で購入できるのだろうか。
環境への負荷、労働者への負荷との引き換えに私は安さを手に入れているのではないか。と不安になってきました。
少し話が脱線するのですが、以前子どもの為にロンパースを手作りしたんです。
それはもう、慣れない作業なので大変で、半年くらい時間をかけてゆっくり完成しました。
完成した服を見て達成感を感じたのと同時に、なぜ世の中に溢れている服は、あの値段で売ることができるのだろうかと今回と同じようなことを考えました。
初めて作ったロンパースだったので、縫い目も曲がっていて完璧ではありませんが、新品で販売するなら10万円くらいの価値をつけたいほどの労力だったからです。
さて、靴下で1980円は高いか、安いか。
私は高い、安いに気を取られることが多いのですが、今回、この靴下を購入した体験は、購入するもの、手に取るもののバックグラウンドに、思いを馳せ、モノを見ていく目を今後も養おうと感じた出来事になりました。
高いか安いかではなく、普段からこういう選択肢を知るということにアンテナをはって生活したいものです。
そして、今まで3足必要だと思っていた概念を壊し、本当に必要なモノ、必要な数を見直す機会となりました。
ちなみに、この靴下左右非対称なんです。
“Life's too shortfor matching socks.”(人生は短い、靴下を左右揃えている暇はない)というシンプルなアイデアのもと誕生したもので、右も左もないんです。
なんて、ユニーク。
なので片方の靴下がはけなくなっても、片方はまた別の靴下と組み合わせて使い続けることができます。
子ども用はあえての5枚や3枚で販売されているんです。
コーディネートが楽しくなりそうですよね。
私の人生も短い。靴下を左右揃えてる暇はないわ!