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全国ツアーの入り待ち・出待ち

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運がよかった。

ファンクラブに入ろう、と決意した私にとってこの日は本当に運が良かった。


全国ツアーでファンクラブのテーブルを出していたスタッフは、西会のチームだったのだ。
西会は宝塚大劇場方面を仕切っている私設ファンクラブだ。
めったに行かない宝塚方面での入会申込書をもらうには今日がチャンス。

これで次の大劇場公演からファンクラブ活動に参加できる。
本当にラッキーだった。


私はスタッフらしき人に声をかけた。



私設ファンクラブに入るには、公演中にチケット出ししているスタッフに声をかけなければならない。

私は前応援していた贔屓のファンクラブに入っていたが、そのアナログな方法は変わっていなかった。
声をかけ、申込用紙をもらい郵送する。あとは会員証が届くのを待つだけだ。


終演後、会場出入り口方面の出待ちをのぞいてみると、ファンが大勢列をなしていた。
みんないまか、いまかと待ち構えている。

ただファンクラブの人たちがそのときいないことに気づくべきだった。
今思えば、多分この日はファンクラブから通知が来ていたのだろう。
「出待ちはありません」と。

その後「虹組」メンバーがそろって出てきたが、ほとんど顔も見ることもできないままマイクロバスに乗って去ってしまった。


このあと幾度となく「今日は出待ちありません」というファンクラブからのお知らせをみることになるのだが、この時の私はそんな通知が来ることさえもまだ知らなかったのである。


ちょっとでも私服が拝めると思っていた私は肩透かしにあったような気分だ。
でも次は大劇場公演が待っている。

今回は地方公演の10列目で決して悪くない席だったものの、近いとは言えない微妙な距離感だった。


ちなみに宝塚大劇場と東京宝塚劇場は前方に銀橋という張り出しがあるので、一般の劇場とは見え方が異なる。

「大劇場の前で観たい」

次回は本拠地である宝塚大劇場で前方席を確保することを誓うのだった。



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