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「そのままでいいよ」って言ってほしい

何度見ても泣いてしまう動画があります。

Billy Joel - Just The Way You Are (藤井風さんカバー)

“変わらなくてもいいよ”
“そのままの君でいてほしいんだ”
“約束してよ、……いつもの君でいてくれるって”
“そのままの君を愛してる”
“ただ、気楽に話せる人が欲しいだけなんだ”
“それは、ありのままの君のことさ”

藤井風さんによる和訳から一部抜粋

これはビリー・ジョエル氏が当時の妻に向けたラブソング。

でもそれに限らず「そのままのあなたを愛している」というメッセージは、もっと広い意味であらゆる人に届いて欲しいと願う。

そしてわたし自身が一番言われたかった言葉。



「自分が嫌い」「このままじゃだめ」「何者かにならなくちゃ」

常に自分を否定してきたわたしは、“後戻り” はもちろん、“休むこと” や “現状維持” さえも極悪だと考えてしまう。それが起ころうものなら「この世にいる価値なし」「そんな自分はもっと嫌いだ」と自己嫌悪の連鎖が始まる。



業績、スキル、キャリア。
常に向上を求められる社会で、「変わらなくていいよ」と言われたことはあるだろうか。

容姿、ブランド品、スペック。
あふれる情報に対応するため、出会う人を上辺で判断するしかない現代で「そのままの君でいてほしい」と言われたことはあるだろうか。

これらは決して、他人や、利害関係のある相手からだけではない。
親、友達、そして誰よりも自分から向けられる、見えないナイフのような脅し



この歌が言ってくれる「変わらなくてもいいよ」「そのままの君でいてほしいんだ」って、普段気づかないけれどわたしが一番求めていた言葉。

まだ100%は信じきれていないけれど、そのままのわたしでも良いのかな。

厚くて硬い、でも実は脆い鎧を着なくてもいいのかな。

何者でもないわたしもいいのかな。



わたしはただ、誰かに「そのままでいいよ」って言ってほしい。



もしかしたらそんな人がいるかも知れない。
自分が自分のそのままを愛せるようになるかもしれない。

そう思わせてくれるこの歌が大好きです。





ビリー・ジョエル氏の原曲ももちろん大好き。
それ以上に、藤井風さんの心地よいアレンジに乗せて、優しい声と、目尻が下がる笑顔、あたたかな空気の中で歌われると、全てを受け入れてくれるような気がして、何度見ても泣いてしまいます。。。

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