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生活の軌跡(46)

佐渡に大雪が降った(2回)。

どっさり雪が降って、家から出られなくなった。
積もった雪に、さらに屋根の上から雪が落ちて120センチほどの高さに。玄関を開けると、雪しか見えない。進む道をシャベルで切り拓きながら、作っていく。私の前に道は無い。私の後に道は出来る。詩を唱えて自分を励ます。

庭の広い我が家は、雪かきする場所もたくさん。敷地が細長く、除雪の入る公道までの道(20メートルくらい?)は自力で除雪する必要がある。

悪路のため、保育園はお休み。雪遊びする息子の横で、連日雪かきをした。30分もすると全身は汗だく、翌日腕が筋肉痛に。頂きもののお野菜で温かいものを作り、哲と日本酒を呑みながらお互いを労う。

雪かきの合間におやつを作っていると、待ちきれない様子の子どもたちが寄ってきた。一緒にやる、と言うのでおやつ作りクラブが始まる。作って遊んで、食べて遊んで。彼らを見ていると、生きることは遊ぶことなのかもしれないと思う。

今回の豪雪で、一週間以上停電の続いた地域もあったらしい。
温かいご飯と家、布団があること。
大切な人が元気でいること。
当たり前と思っている日常は
ものすごく有り難いと改めて思う。

駆け出す子どこまでも白と溶け合って
溢れる歓び彩る世界

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