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書きたい人#ひとつだけ記事を残すなら

 山根あきらさんの企画「#ひとつだけ記事を残すなら」。
 参加したい気持ちがありながらも、どこかに迷う気持ちがありました。

 ひとつだけを選ぶのが難しそうに思えて、躊躇ってしまったからです。

 でも、気がつくと考えていました。
 いつもどこかに引っかかって、選ぶとしたらどれだろう?と思うようになっていました。

 この世界は一期一会。
 たくさん記事を書いても、たったひとつの記事だけでしか、双方が出会わないこともあります。

 noteは相互フォローともなると親戚よりも親しくおつきあいしているような錯覚さえ感じさせるSNSではありますが、このところ騒がしい「X」の案件みたいに、プラットフォームそのものが変化していったら、もしかしたらいつかこれまでの言葉が、すべて消えてしまうこともあり得るのかもしれません。

 永遠なんてないのだし。
 そしてその無常みたいなものを感じたから、noteを始めたのだし。

 この企画は、常に学び哲学する山根さんらしい、鋭くて素晴らしい企画だと思いました。

 山根さんの企画の記事には、なるほどと肯首することが沢山書いてあります。

 私がフォローする場合、その当日の記事を読んで気になったら、その人の「初投稿」の記事を読むようにしている。

山根さんの記事より

 これ、私も実践しています!
 フォローの前にはできるだけ、プロフィールと固定記事、最古&最新の記事を読んでいます。

たまたま目にして共感して読んだ記事も、書いた本人にとっては、本当にたまたま書いただけであって、一番書きたいテーマではなかった、なんてことも十分起こり得ることだ。

山根さんの記事より

 これも、そうそう。
 例えば記事の中で紹介していただいても、とても有難く嬉しいのだけれど、たいていは最新の記事をピックアップされることが多く、「う~んもうちょっと違う記事だと良かったな」なんて思うこともあったりします。

 じゃあ、そんなときに何を読んで欲しいのか、どの記事なら「初みらっちいかがですか」とニッコリ笑って言えるのか。

ひとつだけ私があなたの記事を読むとしたら、どの記事を一番先に読んでほしいですか?

山根さんの記事より

 いちおう、私にはサイトマップというものがあります(「仕事依頼」のところに置いてます。依頼されたことはないけど)。
 確かにそれは「まとめ」としてこれまでやってきた事実を列挙しているものではあるのですが、それを読んで、みらっちの記事をまた読んでみようと思うかどうかは微妙だなと思います。

 この春、自分の企画で「みらっちのエッセイ集を作るので印象に残っているエッセイを選んでください」と無茶ブリをしました。

 その時選んでもらった記事は、自分では選ばない記事もあったし、選んでもらえてよかったなという記事もありました。でもきっと、あのとき選ばれた記事がnoteの片隅で「みらっちの記事」として印象深いものであったのだろうと思われます。

 が。
 あえて。
 ここはあえて。

 そこで選ばれなかった記事を選んでみました。

 まだ「読書ブロガー」などと自称していた頃で、noteとのつきあいかたにも戸惑いながら、いろいろ悩んでいた頃の記事です。
 自分の「書きたい」気持ちをいちばん赤裸々に吐露している記事かなと思いました。

 書きたいんですよね。
 とにかく、毎日何かを書きたい。
 私の「書きたい」は、日記やスケジュールのような記録ではありません。
 突き詰めると、自分の気持ちや思考を、小説だったり詩だったり、そういうクリエイティブなことで変換したい、という欲求なんだと思います。
 それが「読まれたい」と繋がると、とたんに苦しくなる。
 この記事はその記録だったなと思います。
 noteをやっているとみんなが一度は突き当たることかもしれません。

 今は、創作なども積極的にやるようになって、実際に読んでくれる人が増えたこともあり、その「苦しみ」は前よりずっと楽になりました。
 なによりも、無理に読まれなくてもいいか、と思えるようになったのが大きいと思います。

 同じクリエーターさんの記事でも、好きな記事もあれば、ぴんとこないものもあります。「この人のこの記事は好きだな」「私とは違う考え方だけどこの記事は共感できる」など、色々なことを感じながら読むのがnoteのひとつの醍醐味でもあります。それでいいんだ、と思えるようになったのが、いちばん大きな変化かもしれません。

 今の私を表現するなら、ただの「書きたい人」。
 余計なことを考えずに、記事の文中にあった

 いや、あの。ただ、書きたいんで。

 を実践している気がします。
 
 この記事をきっかけに他の記事も覗いてみてくださったら嬉しいと思います。

 
 

#ひとつだけ記事を残すなら













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