見出し画像

国立国会図書館に納本する&みらっちコレクションの謎

 本日、国立国会図書館に拙著『駐妻記』を納本してきました。

 電子書籍の方はすでにRomancerで代行していただき納本済みなので、今回はペーパーバックの納本です。

 行かなくても郵送で納本はできます。
 が。好奇心には勝てません。
 人生でそう何度もないことだと思うので、初めての出版の記念に、国会図書館に直接行って納本体験することにしました。

 まずは事前にこちらをチェック。

 個人で出版した場合は、
 ①自費出版
 ②オンデマンド出版(kindle出版など)
 に別れており、①の場合は100部刊行、②の場合は15冊以上の実績があれば、納本できます。

 なんで自費出版のほうがハードルが高いのかわからないのですが(おそらく自費出版する時点で100部以上印刷するというのが条件だからだと思います)、とりあえずおかげさまで15冊以上の実績があったので、納本可能ということになりました。

 ちなみに、電子書籍もペーパーバックもそれぞれ15冊の実績で、合算で15冊ではありません。

 とはいうものの、別になんのチェックもなかったんですけどね・・・

 おっと、ちょっと先走ってしまいました。
 まずは、納本先となる「国立国会図書館収集書誌部 国内資料課」に電話しました。

 納本したいのですが、というと、「郵送か持ち込み」で受け付けており、入り口は正面入り口ではなく通用口のほうから入るようにという指示がありました。

 予想以上に簡単な感じなんだなと思いつつ、国立国会図書館のある永田町に向かうことにしました。

 しかしですね。
 わたくし、このところいろんなポカをやらかしていることもあって、誰かに同行願った方がいいと判断し、今回は金森Pに同行いただくことにしました。

 比較的急にお願いしたのですが、有難いことに「めったにない機会だから行くーー!」と二つ返事のお返事をいただきました。ありがとうございます。

 実は私は、納本を済ませたらどこか近隣でお昼かお茶でもして、なんて思っていたのですが、そこは金森P。

 すでに金森氏の中には、国会図書館を楽しみつくすプランが。

 さすが。

 まず「せっかく来たのだから国会図書館に登録しましょう」、と。
 これは、私もしていくつもりでいました。
 今は、何かとても調べたいことがあるわけではないのですけど、いつかそんな日が訪れれないとも限らないですからね。

 それから、
「国会図書館には食堂があるが、ご存じか?」
 と、インド映画『RRR』のラーマのように尋ねてきました。

 いやいや、ぜんぜんご存じなかったですよ。

「しかも結構よさげな喫茶店もいくつか入っているようだ」

 とのこと。
 金森氏の調べは完璧でした。

 納本を済ませたら、いざ国立国会図書館見学にゴー、ということで、まずは一目散に、西口へ。

 納本自体は、本当にあっさりしたものでした。

 警備のところで名前を書いて番号をもらい、納本係のところにいくと、係の人が出てきてくれて、
 「自費出版ですか~?」
 「はあ。kindle出版です」
 「はいじゃ、こちらの用紙にご記入ください」
 と、言われるままに記入。

 誰かにじっと見られながら文字を書くのが久しぶり過ぎて、変な汗は書きましたが、でもそれだけでした。
 あんまりあっさりしているので、ちょっと拍子抜けしてしまいました。
 実績なんて全く聞かれず。これ、15冊売れてなくても全然平気じゃ・・・というような考えが、思わず心をよぎりました。

 で。とりあえずあっさり納本完了となったので、一度西口を出て正面に回り、登録ができる新館に向かいました(旧館と新館がありますが、繋がってます)。
 登録手続きをして、ロッカーに荷物を入れ、貴重品だけをビニール製のバッグに入れて、自動改札のような入り口を通過します。
 写真は不可です。

 当たり前のことですが、とにかく静まり返っています。
 本はなく、延々と端末が置かれているだけなので、図書館という感じがしないのですが、それでもあの独特の本の匂いがするので不思議でした。

 新館の閲覧スペースには池田満寿夫さんの巨大タペストリーが飾られていて、迫力がありました。

 最初に目指したのは当然(?)、食堂。
 食べログなどでは、実は評価が高いらしいと金森P。

 いわゆる社食のような食堂ですが、外部の人でも食べられます。

 私たちはせっかく来たのでと「国会図書館カレー」(というのがあるんですよ)を選択。500円。発券式で、スイカも使えます。

 カレーはジャガイモがふたつゴロンと入っているのが目玉のようで、普通と言えば普通のカレーながら、さすが国会図書館という趣も無きにしも非ず。ワンコインとしてはかなりボリュームのある量もポイントです。

 そこから、階段を使って降りながら、ひとつひとつの階を見て回りました。地図室、憲政資料室、新聞資料室、古典籍資料室などなど・・・中に入れないこともなかったかもしれませんが、さすがに用もないのに入るのは憚られ、外から見学。

 3階には、「NORTH Café」という、北海道カレーなどのカフェ飯が食べられるこじゃれたカフェが。

 そして1階には珈琲ショップ(Café)がありました。

 全体をぐるりと見学した後、中庭を通って、再度3階のカフェへ。
 そこでお茶をして帰ってきました。

 金森Pも私もとにかく図書館大好きなタイプなので、普段と違う図書館に終始興奮しっぱななし。ちょっとはしゃいでいたかも(といっても金森Pは普段がどっちかというとクール系なので他の人にははしゃぎっぷりがわからない)。ふたりとも、なにかテーマが与えられたら、おそらく何時間でもいられるような気がします。

 さ。
 そうはいっても今日は課題があるわけではありません。
 ここいらで退散です。

 国立国会図書館をすっかり満喫しての、納本となりました。

 ここまでで、出版にまつわる想定していた工程のすべてを終えることが出来ました。
 ひとまず、いち段落です。

 こんな体験も、ひとえに、noteで読んで下さったり、kindle unlimitedで読んで下さったり、お買い求めくださった皆様のおかげです。

 本当に、ありがとうございます。


 そんな中、唐突ですが『みらっちコレクション』というマガジンを作りました。

 なんかみらっちさん、急にマガジンに追加してきたけど、どうした?と思っていらっしゃる方もいるかもしれません。

 コメント欄にも少し書かせていただきましたが、今はnoteを開くとタイムラインにあがっている記事を読むという感じで、多くの方の記事を少しずつ読むのではなく、投稿頻度の高い特定の方の記事を読むような形になりつつあります。

 最初はすき間時間を見つけては読んでいましたが、最近は、気になってチェックする頻度が上がっていました。
 もはや、すき間時間というかもうしょっちゅうアプリを開いてるじゃん?といった状況で、このままではいけない、どうしたものかと思っていました。

 ちょっとしたチャレンジではありますが、マガジンに追加しておけば、その方の投稿があってもなくても、その記事をブックマークとして、自分のペースで読んでいけるかな、と思ったのです。

 追加される記事に関して、もしかしたらnoterさんによっては「あれ?この記事を選ぶ?」と思うこともあったかもしれません。基本的に、コメントのやり取りをした記事や、思い出深い記事を追加していますが、いろいろありすぎて困ってプロフィールや最新記事を追加させてもらったりもしています(追記:noterさんによっては記事がいくつかピックアップされることもあると思います)。

 完全な「読み専」「書き専」にはなりませんが、ちょっとペースを落として、少しずつ、読ませていただこうと思います。

 この2、3日は数多くマガジン追加させていただきましたが、この先もゆっくりじわじわ、追加していく予定です。

 記事にお伺いする頻度は減ってしまうと思いますが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。



【追記】

 なんだか当たり前~みたいな風情で記事を書きましたが、国会図書館と納本について捕捉します。

 

国立国会図書館について

 国立国会図書館は、第二次大戦後の昭和23(1948)年に設立されました。憲法で国権の最高機関とされた国会が、その役割を果たすためには、内外の資料を揃え調査機能を備えた一大図書館を持たなければならないというのが、当館設立の理念でした。
 国立国会図書館は、国会のための図書館であると同時に、我が国の納本図書館、ナショナル・ライブラリーとして、行政・司法部門や国民に広く奉仕をしています。
 国会へのサービスは、国立国会図書館の第一の役割であり、調査及び立法考査局を中心に全館を挙げて行っています。

国立国会図書館HP 沿革 より 

 こうしてみると我が国の立法・司法・政治に密接に関わりのある機関なのですね。改めて。 

納本について

 「納本制度」とは、図書等の出版物をその国の責任ある公的機関に納入することを発行者等に義務づける制度のことです。わが国では、国立国会図書館法(昭和23年法律第5号)により、国内で発行されたすべての出版物を、国立国会図書館に納入することが義務づけられています。
 納本された出版物は、現在と未来の読者のために、国民共有の文化的資産として永く保存され、日本国民の知的活動の記録として後世に継承されます。

国立国会図書館HP 納本制度 より

 出版社から出版されたものは出版社が納本義務を負っています。
 個人出版に関しては、記事に書いた通りです。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?