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2021年8月4日(水)Let's read the NIKKEI in English 放送後記

ラジオ日経で毎週水曜夜に放送している経済と英語を学ぶ番組Let's read the NIKKEI in Englishの放送後記を書いております、キャスターの多田記子です。(水曜の日本経済新聞夕刊2面にメイン記事英文と翻訳が掲載されています。)

毎月第1週の解説は、グレゴリー・クラークさんです。(素敵なジャケットですね〜以前バルセロナで購入されたそうですよ。)いつもは畑から直行したような服装ですが、今日はオシャレでした〜

今週は、主要国が話し合いをして制定を目指す北極条約についての記事がありました。クラークさんは若い頃オーストラリア外務省にお勤めの際に関わった、南極条約についてお話ししてくださいました。地球温暖化によって前世紀に比べて北極の氷は40%すでに溶けてしまい、その溶解速度は加速しているようです。地球温暖化防止に努めなくてはなりませんが、北極の鉱物資源や水産資源に関する各国間の取り決めが必要になって来そうです。北極条約は間違いなく必要になりそうですね。


メイン記事は東京オリンピック開会式について。大工の棟梁が出て来たパフォーマンスは意味がよくわからず、クラークさんとしては「阿波踊り」を入れて欲しかったそうです・・・しかし東京オリンピックですからね・・・難しいところです。

記事ではオリンピックの聖火台をOlympic cauldronと表現していました。このcauldron(コールドロン)は、先日、映画「シャイニー・シュリンプス」のnoteで書きましたが、フランス語のchaudron(ショードロン)のこと、フランス語由来の単語なのです。chaudronのはずが、英語だとcauldronになるのですね。「cauldron 写真」または「chaudron写真」で検索すると、どんなものを指しているのか、絵で確認できます。両手に取っ手のついた底の丸い大鍋です。フランス語で「古い鍋で作ると美味しいジャムができる」C'est dans les vieux pots qu'on fait les meilleures confitures. という諺があり、その時の鍋は表現上はpotですがchaudronのことを意味しています。

写真にある、富士山頂上のオリンピックの聖火台は通常のcauldronとはまた違った素敵な形状ですが、これで聖火台の説明も英語でできそうですね♩

番組では、日経の英文媒体NIKKEI Asiaの記事から3本解説付きで紹介し、高度な英語力を目指す方々のために、最新のニュースに出てくる様々な英語表現を紹介しています。放送後もポッドキャストやラジコなどで聞けるので、ぜひ聞いてみてください♩


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