記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

BOOK#23「図解 仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方」

●今回読んだ本

「図解 仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方」―宇都出 雅巳著(出版社: クロスメディア・パブリッシング|2019年3月25日発行)

●内容メモ #ネタバレ

【1】メモリーミス
▽エビングハウスの忘却曲線
記憶の保持率。20分後にはすでに42%を忘れ、1時間後には56%、1日後には74%を忘れる。だからこそ、繰り返して定着させることが必要である。

▽ワーキングメモリ(作動記憶、作業記憶)
・覚えるのは速いが小容量(せいぜい7±2。最近の研究ではもっと少なく4±1という説も)

・負荷を減らす3つのポイント
(1)WMから不要な情報を出す
メモ、ToDoリストなどに書き出す。書きながら考える=頭の外で考える
(2)WMに不要な情報を入れない
集中したいときには、ネット・スマホから離れる。机、部屋を片付ける(整理する・捨てる)
(3)WMを使わない、使う量を減らす
無意識でできるようになるまで繰り返す。知識を蓄え、理解を深める(結びつく記憶自体を増やす)

・「どうせ忘れる」の前提に立ちメモ癖を
完璧な記録など残す必要はない。記憶のフックとして機能すれば十分。ピラミッド構造はワーキングメモリに優しい。タイトル、見出しなど大枠から理解・記憶し、徐々に関連する詳細を理解・記録する

【2】アテンションミス
▽注意の浪費

将来への不安がさらなる不安を呼ぶ。過去の後悔がさらなる後悔を呼ぶ。悩んでいるほど注意が奪われてミスが起こりやすい。ミスが起こると不安、後悔をしやすい負のスパイラルに入る。

▽フレームワーク(枠組み)を活用する
どこに注意を向けるべきかを事前に決めてある思考の型、ルールといえる。大事なポイントを見落としなく考えることができる。

▽シンプルなチェックリストがミスをなくす

▽「すぐやる」ことも注意の無駄遣いを減らしてくれる
やることを覚えておく必要がなくなり、WM]が解放されてフル活用できるようになる。「すぐやる」とは余計なことを考えず、行動に移すことに重きを置いている。行動に移す→それは経験となる→何かしらの反応や結果が生まれるという流れで、外の世界というメモに書き出している。思考が深まる。ポイントは、仕事を細かく分解して、具体的かつ明確にして、自分が何をすべきなのかを把握する。
※やらない→頭の中であれこれ考える→不安・憶測が増える→WMに余裕がなくなる。思考が浅くなる。

▽ルーティン(習慣化)
・シングルタスクのように1つのことに集中する(ゾーンに入る)

※ゾーンに入りやすい環境
・時間…オススメは早朝(脳は寝ている間に記憶を整理するため、起きたてはWMがすっきり状態)
・空間(視覚)…注意をひくものから逃れる
・空間(聴覚)…静寂よりも適度な雑音(静かだと小さな音でも気になり、逆効果)
・内容…難易度と能力が易しすぎず、難しすぎないものがやる気をうむ

【3】コミュニケーションミス
潜在記憶の働きがお互いの理解を助けるよりも、むしろ誤解を生みだし、コミュニケーションミスを引き起こす。

・プライミング効果…結びついている記憶の活性化(ex.グルメ番組を見た後は、食事に関する情報がやたらと目につく)
・相手の記憶を深く聞いていくと、ズレはどんどん小さくなり、コミュニケーションミスが起きる危険性は少なくなる
・知識や経験が邪魔になることもある。「無知の姿勢(Not Knowing)」
・相手の理解度を復唱で確認する。聞いて話を誰かに話して、自分の理解度を確認する
・聞くべきは言葉の「答え」よりも、言葉にならない「応え」である
・「事柄」より「人」に主語を変える

【4】ジャッジメントミス
・感情が揺さぶられるとWMを大量に浪費してしまう
・「思い出しやすい」=「頻度が高い」と判断してしまうが、実際それは誤解である
・ヒトの脳は一旦判断を下すと、それを正当化しようとする
・潜在記憶による判断が適切かどうかのチェックをする
・今、自分が下そうとしている判断と真逆を想定する
・ミスをしたら、恐れず認めて修正しよう

●その他

▽なぜ読みたいと思ったのか
お金を扱う部署のため、仕事のミスを減らすには越したことがないため、ミスを減らすヒントを得られればと思ったから

▽興味を持ったきっかけ
kindleunlimited対象商品で、評価も高かったので気になって

▽この本を読むことの意義
ちょいちょいやらかす仕事でのミスをなくしたい

▽どんな本の内容だと思って手に取ったのか
仕事のミスを起こすとはどういう時にどういう仕組みになっているのかを知りたいと思って

▽実際読んでみてどんな本だったのか
現状の自分に反省点を多く感じた。
質問の仕方として、前置きが長い質問をする人の主だった動機は「予想外の回答を避けたい」から。だから、わるい質問は「最近の新人ってハッキリモノを言わない人が多いと思うのですが、このあたりどう思います?」というような自分の記憶に意識の矢印が向き、相手に届いていない。いい質問とは、「最近の新人どう?」「うーん、頼りないね」「ほう、どんな風に?」「つい先日…」「どう思った?」「まあ…」といったように相手の記憶に意識の矢印が向いて深く切り込めるという話は響いた。参考までに自分の意見を言ったうえで質問をした方がいいと思っていたが、それが誘導になっていて、相手の意見を萎縮させる原因になっている可能性があるとは。反省。
以前、お局様に言動を逐一注意されていた時には、精神圧迫されている感が強くて、何やっても怖くて、萎縮状態。それが、お局様退社後はのびのびと視界が広がった気すらして、仕事の仕方もどんどん改良して。帰宅時間、残業して22時帰宅とかだったのが気が付けば、仕事が増えたにもかかわらずすべて午前中には終わって暇を持て余すくらいに仕事の効率上がったことがある。ので、ジャッジメントミスの感情が揺さぶられるとWMを大量消費して、まともに脳が働かなくなるのは実体験としてわかる気がする。精神的に圧迫されない環境こそが、ミスを起こさないポイント。なるほど。

▽どのように始まり、どのように終わったのか
ミスを3つに分類し、各章で語っていくスタイル

▽タイトルをつけ直す(要約)とすると?
ミスを知れば、ミスをなくせる

▽知らなかった単語(用語)について
・孔子
過ちに気づいたら、改めることを躊躇してはならない
過ちを犯しながら、改めないのが過ちである
小人は過ちを犯すと、必ず取り繕う
・ドラッカー
自分の行為のすべてを注意深く観察せよ
人の伝えようとしていることを聞け
自分の在り方を改めよ

●Amazon


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?