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BOOK#31「人生が変わる2枚目の名刺」

●今回読んだ本

「人生が変わる2枚目の名刺」―柳内啓司著(出版社:クロスメディア・パブリッシング |2013年01月17日発行)

●内容メモ #ネタバレ

▽変化するには自ら動かねばならない
・会社というのは、プロとして完璧に仕事をこなすことが求められる場であり、決してあなたを教育するための学校ではない
・“幅広い分野に関する知識=教養”こそが面白いアイデアや人脈を連れてきてくれる
・人間は放っておくと、長期間いる場所のルールを常識だと思い込み、他の世界のルールを否定する傾向にあります。これがビジネスなどにおいても自己変革できない最大の障壁となっている

▽自分の背骨(軸)を決める
・「やりたいことリスト」を作る紙とペンを用意し、10分でいいので、自分と深く向き合いながら、以下の質問に答えてみましょう。
(1)あなたが全くお金に不自由していないとして、やりたいことは何ですか?
(2)1年間自由にしていいと言われたら、やりたいことは何ですか?
(3)想像するだけで、ドキドキワクワクするようなことは何ですか?
(4)あなたが今までしてきた中で、時間を忘れるくらい楽しかったことは何ですか?
(5)あなたが今までしてきた中で、人に感謝されたことは何ですか?
最初のアイデア出しでは、好き勝手に妄想を膨らませ、その後、「本当に成立するのか?」というシビアな観点で、出たアイデアを絞っていく。2枚目の名刺の活動内容を決めるときも、「ポジティブ・プランニング」と「ネガティブ・シミュレーション」を心がけると、うまくいく。

▽2枚目の名刺
・背骨を見つける方法としてオススメなのが、本業と2枚目の名刺の活動の共通項を探す方法
・人間は欲深い生き物。目の前に自分の利益があることに気づくと、すぐに飛びつきたくなってしまう。しかし、2枚目の名刺の活動では、あえて目の前の利益に走らないことを強くオススメする。なぜなら、目の前の利益に走らないことで、得られることがたくさんあるからだ。
・気づき・体験は、自分を一回り大きくするチャンスになる
・自分の得意分野、専門性がちょっと場所を変えるだけで、人の役に立つことや、世界をよくすることにつながっていく。それが充実感につながって、自分の人生に還元される。
・コングロマリットとは、直接の関係を持たない多岐に渡る業種・業務に参入している企業体のこと。コングロマリットの強みは、事業間でノウハウや人脈などの経営リソースを共有することにある。1つの看板で複数の事業を展開し、それぞれの事業のリソースを融通し合って相乗効果を生むことをコングロマリット・プレミアムと呼ぶ。
・自分のやりたいことは、社内で公言しよう。記憶に残すことで、仕事を振ってもらいやすくなる。
・今、日本で求められている人物は、マニュアルに沿って粛々と作業をこなす「ミスなし優等生タイプ」ではない。むしろ、失敗を恐れずに新しい価値創造にチャレンジし、結果として会社に貢献できる「冒険者タイプ」が必要とされている。

▽エレベータートークを活用する
・初対面では、どうしても伝えたいことだけを伝えて、できるだけ短時間で別れるべし。
(1)あなたが自分の目標とする人物に提供できるメリットはまだそんなに多くないから。
(2)あなたが目標とするような人の多くは多忙であり、時間はもっとも貴重なリソースだから。
・成功のための重要ポイント
(1)優先順位の高いことから話すこと。
(2)できるだけ相手が答えやすい選択形式の質問を投げかけるということ(例.クローズ質問)

▽SNSを活用する
文章スキルと写真撮影スキルは、個人が世の中に対して何らかのインパクトを与えようとしたときに武器になる。
(1)定期的な更新を行う。「接触回数、接触頻度が多ければ多いほど親密に感じる」ということは「単純接触効果」と呼ばれ心理学的にも認められている。
(2)写真や画像を使って視覚に訴える。情報発信のアプローチとして有効的。
(3)情報を漏れなく伝える文章を書く。主語や目的語など(5W1H)が省略された情報不足の文章が多くないか確認しよう。
(4)周囲への貢献を意識する。役立つ情報でないと、だんだん見てもらえなくなる。セミナーに行って目からウロコが落ちた話や、おいしいお店の情報など、相手に役立ちそうだと思ったら、どんどん発信・シェアしていくべき。

▽なぜパラレルキャリアが増えているのか
・寿命が延びた現代において、個人は1つの組織に依存して同じ仕事を続けるだけでなく、それとは別の“第2のキャリア”にも時間や労力の一部を費やすことで新しい世界を切り開くべきだ。本業以外の仕事を持ったり、社会活動に参加したりして、本業と第2のキャリアを両立させる働き方を「パラレルキャリア」と名づける。(ドラッカー著『明日を支配するもの』)。
・技術の進歩、経済環境の変化、それらに伴うパラダイムシフトが背景にある。パラダイムシフトとは、その時代や分野において当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが劇的に変化すること。
・現代は会社の寿命10年時代。つまり、会社のサイクルが、人のライフサイクルより短い。そこで、「組織をかけもちする」という考え方が生まれた。
・「会社に勤めていれば仕事がもらえて、スキルアップできる時代はもう終わったんだ」と覚悟を決めて、自らスキルアップの機会を作っていくべき。

▽これからの時代
・これまでは、決まった正解のある課題をいかに早く正確にこなすかという「ジグソーパズル型思考」が必要だった
・これからは、手元にある部品でいかに新しいものを創造できるかという「レゴ型思考」が必要になる
・「モノを持つことが豊かだ」という考えから、「つながり(=縁)を持っていることが豊かだ」という考えへの変化。選択することに慣れていない私たちが、「選択できる時代の豊かさ」を享受するためには、選択する際の判断基準をしっかりと持つ必要がある。
・人の数より組織の数が増えていき、人が売り手市場になっていくことを示す。人が組織を選ぶことができる時代になっていく。
・本業と2枚目の名刺は、決して対立するものではなく、補完し合い、シナジーを生んでいく関係にする。自分の人生を自分らしくカスタマイズすると、充実感が得られる。

▽オススメのやり方
常識的には『3年後の自分はこうなっていたいからこれをやろう』とか考えがちだけど、無駄だと思う。それなら3年後に自分がなりたい肩書きを先に名乗っちゃって、それを達成した状態から始めてしまえばいい。最初のうちは『中身ないじゃん』って叩かれるかもかもしれないけど、そっちのほうがよっぽど早くやりたいことにたどり着ける。


●その他

▽なぜ読みたいと思ったのか
「目標を次々に達成する人の最強の勉強法(猪俣武範著)」の中で紹介されていたため

▽興味を持ったきっかけ
本業を持ちながら新しいことを始めるという生き方に興味がある

▽この本を読むことの意義
自分の生き方を言葉にして落とし込むためのヒントを得たい

▽どんな本の内容だと思って手に取ったのか
複業で生きるための本だと思って

▽実際読んでみてどんな本だったのか
複業をただ進めるだけでなく、より本業を大事にして、効率を上げようと言っている部分にとても共感できて。今の自分にピッタリな本だと思った。会社に業務に関係のないことを一生懸命やろうとしていることを言うかどうしようか悩んで、結局言った方が仕事中にもその勉強をする機会を得られると思って言う結論を出したので。そういう意味でも、こういうことをやりたいと発言することで、周囲に認識されて、機会を得るチャンスも増えるというのはこれ正にと納得。本業頑張りながら、背骨という名の私の中の一番大きい岩を壺に入れて。これからも生きていこう!と決意を新たにさせられる本でした。

▽タイトルをつけ直す(要約)とすると?
第2キャリアを今、はじめる

▽知らなかった単語(用語)について
・リーン(lean)…「無駄のない」という意味。資金をかけずに素早く製品やサービスを作って市場に投入し、ユーザーの意見を聞いて改善を繰り返すことによって、無駄なく目標に到達できる。
・エレベータートーク…エレベーターに乗っている間ほどの短時間で要旨を説明するショートプレゼンテーションのこと。

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