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コロナ禍での教師の役割〜新ハイブリッド授業が始まります〜

新!ハイブリッド授業が始まります。


ハイブリッド授業
(オンラインと教室の対面を
一人の教師が教える)は
今週で終わりの予定でしたが、
東京の新型コロナの感染者が
こうも多いと、案の定
終われません。


こちらの学校は
噂の池袋にありますし。


そのため、来週から
新・ハイブリッド授業が
始まります。


何が「新」かと言うと、
今まで通学していたのは
オンラインの環境が悪いか、
大変に真面目で教師との対面を
希望していた学生。


つまり、教室には
2〜5名程度しか
いなかったのです。


来週からは
人数の少ないITの学科は
全員通学。
(カリキュラムが実技ばかりのため)


ビジネスの学科は
クラスを半分に分けて
半分通学、半分オンラインです。


半分と言っても
1クラスに48名の半分。
けっこう密です。


今週初めからその噂を聞きつけた
学生たちが
オンラインで
こぞって言ってきます。


「先生、怖い。行きたくない。」


母国では流行っていない感染症だから
帰国したくても飛行機が飛ばない。


身動きが取れず
日本に縛り付けられている中で、
自分は日本の中でも感染者の多い東京の
更に問題になっている池袋の
学校の学生です。


毎日、家族がそれは心配して
連絡をくれるんだそうです。


母国のご家族は
愛する彼らのために、
まるで戦時中のように報道されている
日本の情報を
少しでも多く
血眼になって探して
彼らに教えてくることでしょう。


まだ若い彼ら。
怖くない訳がない。


今日は別の先生と
どうしたら学生の心のケアが
出来るかな、と話していました。


そんな時に思い出しました。


以前、
来日一年目のクラスで授業中に
かなり大きい地震がありました。


地震など無い国から来た彼らは
大変に怖がりました。


実は私もびっくりするような
大きさでしたが、
冷静にドアを開け
窓際の学生は移動させ
机の下に潜るように指示して
自分は教壇に立っていました。


すると、怖がっていた
学生の一人が言いました。


「先生が普通だから
(落ち着いているから)
大丈夫だ‼︎」


そうだ、私たちの役割は
きっとこういうことだ。


決して学生に
「怖いね」と言って
不安を煽ってはいけない。


平然と教壇に立って
いつも以上に朗らかに接して
安心させなくてはならない。


学校としても対策していること、
例えば授業時間を変えたこと、
入り口はもちろん
全教室に消毒薬を数本
完備していること、
教師も学生も毎日
通勤通学時に検温していること、
窓は開け放していること、
日に何度も何度も係りの人が
トイレやら机やら椅子やら
懸命に消毒してくれていること。


これを、「やっているだけ」ではなくて、
「何度もことばで伝えて」
安心させなくてはならない。


もちろん、手洗いうがいや
夜遊びに行かないことなど
注意喚起は徹底するけれども。


心の不安は病気を招く。
勉学を疎かにする。
いいことなど、一つもない。


それがお上の決めたことなら、
ここが池袋だろうが
新宿だろうが
にっこり笑って、
何の根拠もなくても
自信たっぷりに
「大丈夫ですよ」って
言わなくてはならない。


こんな時代でも
出来る限りの高みへ
学生たちを連れて行かなくては
ならない。


今日気づいた、私の役割。
小さいけれど確実に
学生を元気にしていこう。



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