利益を出して、何が悪いの?
私の勤務校は、
学生の夏休みが短くて
ようやく明日からです。
秋学期も8月の最終週から
始まるので、
学生たちは実質
3週間のみのお休み。
その分、
一日の授業数が少ないです。
90分授業を、2コマ。
足りない分、長期休暇を
短くする。
総数は
どこの専門学校でも
同じなんですね。
これは上手いビジネスだと
思います。
一般的に専門学校では
朝から90分授業を
3コマほど受けるようですが、
当校では2コマのみで、
午前授業か午後授業か
どちらかに来る。
1人の学生が
1日3コマ受けると、
学生を入れ換えて次また3コマは
難しいですよね。
でも1日2コマであれば
午前と午後で
学生数が倍、取れるわけです。
学生は授業が短い分、
アルバイトが出来ます。
教師にとっても
嬉しいです。
非常勤の日本語教師は
夏休みなどが長いと
貧困に陥ります。
一般的に
8月は報酬が
発生しない学校も普通です。
それに対して私は
8月でも2週間は
働けます。
有難いですね。
今日、学校へ行ったら
門のところに
「word,excel講座入校式」と
貼ってありました。
留学生が休みに入るので
その間
日本人の一般の方に
PC講座をするんです。
こちらにはIT学科があるので
専門の先生にも
PCにも困りません。
以前、日本人向け
簿記教室もやっていました。
こちらのビジネス学科では
簿記の授業もあるので
先生にも教材にも困りません。
有効活用ですね。
この学校は他校に
あまり評判が良くないようです。
コロナ禍前は倍率5倍だったので
優秀な学生しかいませんでしたが、
これほど留学生が少ない今は
国籍もレベルも関係なく
入学できるので
いろいろな学生がいるんですね。
当然、問題を起こす
学生も出てきます。
でもそれで
学校側の何か悪いの?
と思います。
優秀な学生もたくさんいますよ。
どうして悪いところだけ
ピックアップするのでしょう。
国籍を選別している学校は
たくさんあります。
もちろん特定の国籍に特化して
教える必要性というのは、あります。
一方で
国籍が多いと
ビザの更新に手がかかります。
事務が大変になるんですね。
だから、大多数の学校では
国籍を選別する。
でもこちらの学校は
アジアを始め
ヨーロッパからアフリカまで
実にたくさんの国籍の留学生を
受け入れています。
これって留学生にとって
嬉しいことですよね。
コロナ禍でさえ
国籍や能力を選り好みしていて、
結果、教師を自宅待機させたり
潰れたりしていては
全く意味がないと思います。
少なくとも私も
他の大部分の先生方も
出来る限り熱心に教えている。
いまだに奴隷のような
報酬しか出さない
学校が当然のように数多く
存在する中で、
こちらでは
給料だってそれなりに
頂けているので
熱も入ります。
午後の学生の
授業終了は、16時15分。
その後に「貸し教室」を
やっていたこともありました。
学校の前にズラリと並ぶ
自販機の数々。
飲み物だけでなく
アイスの自販機もあって
通りすがりの方々が
よく買われています。
自販機って
儲かるんですってね。
いいじゃない?
有効活用ですよ。
マーケティングですよ。
ビジネスなんだから
事業存続のために
利益を出して、何が悪いの?
当校はね、
お陰さまで歴史が長いんですよ。
ありがとうございます!頂いたサポートは美しい日本語啓蒙活動の原動力(くまか薔薇か落雁)に使うかも?しれません。